第1章 第一話 世界変動
『何なんだよ!? あれは!!』
そう、周りが言葉にしていく目の前にある物は、後に【東京ダンジョン】と呼ばれる物だった。
誰もが混乱になっている状態で一人だけ冷静に現状を俯瞰して確認している人物は、【刀野乃亞】だけだった。
〘仮で名前をつけるとしたら【ダンジョン】っていう妄想とかライトノベルとかの類のものが現実に出てくる...か。はぁ...最悪だ。ん? でも、ダンジョンってことは、【モンスター】ってのも居るってことか? 〙
乃亞がそう考えると、予想は的中。ダンジョンから出てきた緑色の小学二年生位の背丈の”奴”が出てきた。
〘おいおいおいッッ!! まじかよ。ファンタジー系で定番の【ゴブリン】が出て来たがった?! 〙
『た...!助けッップギゅっ』
ゴブリンが棍棒で一人の男性の頭を叩き潰すと、辺り一面に赤色の液体が散布され、臓物も出てきた。
その光景をその他大勢の人たちが見たからか、大勢の人たちが吐き気を催して、吐いてしまった。
その光景を見ていたゴブリンは不気味な笑みを浮かべながら『ギャギャ!!』と声に出していた。
乃亞も例外に漏れず、吐き気を催すが寸前のところでとどまり、現状を把握した。
〘人一人が死んだ...。これから先人の命は軽くなる...のか。辛いな。まだ幸いにもゴブリンは一匹、近くには100均があるから、そこで包丁を貰いますか...。なら、行動は早めに! だな! 〙
すぐさま乃亞が走って近くの100均まで行った。そこには人っ子一人いない模様で、急いで必要なものを取りに向かった。
その物は、【包丁】【フライパン】この2つを持って、先程の場所へ戻った。
その戻ってくるときには多くの人達が死体となって居たが、幸いにもゴブリンは一匹だけだった。
更に、ゴブリンが他の人の髪の毛を引っ張って遊んでいた為に包丁をゴブリンの腹に刺した。
反撃しようとゴブリンが棍棒で叩いてきたが、あまり痛くはなかった。ゴブリンが倒れるまで刺す抜く刺す抜くを繰り返した。
そう繰り返していると、ゴブリンがこと切れた。一旦は安心していると、目の前に青い板みたいなものが出てきた。
ーーーーーーー
name(刀野乃亞)
Lv1
称号
(世界初の魔物討伐者)
(世界最速の到達者)
スキル
(無限の太刀)
(空間把握)
ーーーーーーー
「なんだ? これ...まるでファンタジーじゃないか....」
乃亞が戸惑っていると、乃亞の頭に女性の声が響く
〔ネームドモンスター解禁完了〕
〔ネームドモンスター【極天】〕
〔召喚開始....完了〕
「は...っ? ネームドモンスター? まじかよっ...?! 」
乃亞の目の前に居た先程のゴブリンが空へと向かっていく。そして、空で霧散した...かと思えば、それが集合していき、その物体が堕ちてきた。
ドスンッッッ!!
重い音がその場所いっぱいに鳴り、砂煙が開けるとそこには、長い黒髪に鬼の面をして赤黒い着物を羽織っている人物が居た。
その人物が乃亞に面を向けると、斜め45度で身体を曲げてきた。
「ッッ...戦え..ってことか? 」
謎の鬼の面をしている人物はコクリと頷いた。
「すぅ~....。うしっ! 準備はできた。いつでもいいぞ。」
両者が見合った。
一人は刀。それも太刀と呼ばれる物
もう一人は、包丁とフライパン
傍から見ればどういう武器の構成だと思うかもしれない。だが、今現状の状況からすると最適と思える。
風が吹いた。地面に落ちる一つの葉っぱが死合の幕開けだった。
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