太刀使いの一般人、ダンジョンができたので無双します!!

@vanbeed

第1章 第0話 一般人

 雲一つない晴天の中で白髪のロングヘアーを靡かせながら、長身の男性が外を走っていた。


 「ハァハァっ! 何で重要な情報を伝達し忘れてんだよ?! 上司め...っ憎んでやる..っ!」


 会社のカバンを揺らしながら走っている男性の名前は【刀野乃亞】(トウノノア)

 上司が重要な情報を乃亞に伝達し忘れていた事を電話で言われて、急いで会社に戻っているところだ。


 「なんで、俺が昇進する情報を何で忘れてるんだ?! 仮にも部下だろ?! 」


 そう、乃亞がこれまでやってきた業績が社長に認められ昇進式があった日に上司が仕事を入れてきて、その仕事をするために外に出ていたのだが、先程の情報を言われて急いで戻っているのだ。

 あともう少しで会社につく頃合いに、プルプルとスマホが震えた。

 

 「え..? なんだ...? 」


 そのスマホを手に取り、見るとその画面には...


【上司】


 と書かれていた。......乃亞は、その画面をタップし、電話を開く。



 「は...はい。...どうしました? 」


 『いきなりだが、お前さんクビだってさ。』


 「は...っ?」


 俺は意味が分からなかった。...だって、会社を休んだこともない、更には会社内の業績ではトップクラスなのに...なぜ? 

 俺は、そのことがわからず上司に聞いた。


 「な..なぜ? クビなのでしょうか? 」


 「あぁ? お前が今日の昇進式に来なかったからだろ。」


 「え...? それはおかしくないですか?! 急に仕事入れたの上司ですよね?! 」


 「うるさい! クビったらクビなんだよ!! 」


 プツッと電話が切れると同時にスマホを地面へ落として乃亞も目眩がして倒れそうになるが、スマホ画面に【緊急地震速報】と、けたたましい大きい音が鳴り響く。それも周りにいる人たち全員も自身のスマホにびっくりしながら急いで行動していた。


 すると...大きな地震。震度7以上あるのではないかと錯覚する程の地震が来て倒れそうになるが、それ以上に身体が硬直するほどの出来事が起きてしまった。


 「......なんだ...? あれは...っ!」


 乃亞の目に写ったものは、ライトノベルやそういう類の物が写っていた。


 そう、その物こそが、後に【東京ダンジョン】と呼ばれ、...この物が世界に徐々にでき始め後に【世界変動】という後の教科書にのるほどの出来事だ。




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