第16話 お前飲んだ後を覚えているだろ
大きな袋を持っていたので晩飯かと思って袋を覗き込むと大量の
「そのいっぱい出来るかなって思って」
可愛いな。
「河出さ、お前。
「なんでそんなことを言うの?」
「どちらかというと
「冷めちゃった?」
「一気に二人とは付き合えない。体が持たない」
二人の河出を知って数日で浣腸を買っておいてなんだが、強気な河出と弱い気な河出が頭にいっぱいで勉強がおぼつかない。
予備校も講師にかなり刺されている。
そもそも酒で性格が変わる人間は少なくない。だが、まったく違う人格に変わるのは聞いたことが無い。
電波のふりをするのは人を近寄せないから、一号室の住民をやったのは好きになったからお酒の勢いで関係を持った。
行為を忘れてしまったのも嘘だ。本当は覚えている。
「そっか。そうだよね、僕は二人の人格を制御することが出来る」
それは想定外だった。制御出来るまでは考えなかった。
「どっちが好き?」
無言を読み取ったのだろう。
「じゃ、僕無しでは生きていけない君を二人で共有してあげる。僕で気持ちよくなってから、浣腸してね。たくさんあるから何回も出来るよ」
俺は河出を犯しながら考えた。性欲をぶつけるだけの存在になっている。
「エッチの時は僕だけのことを考えて」
河出の部屋に帰り、行為中その顔が可愛くて、俺はすぐに達した。
性欲をぶつけるだけの存在なんてひどいものだ。おもちゃでは無いか。
「僕はセフレでいいよ。セックスするだけの関係。その方がお互い楽だよ。お酒飲むから
ビールの缶に触れようとした河出の腕を握った。
「彼氏とかいたことあんのかよ」
「お?
「ちょっと気になっただけだよ」
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