第2話


「そなた、いくつだ?」


「二十六でございます、閣下」


「……私は二十二だ」


と、朝の光の中での会話である。


あの広い、居間にあたるだろう空間で二人は朝食らしきものを取っていた。目の前の茂みから失敬してきたコケモモの実と、覆いかけの下で割れずに残っていたポットで汲んできたせせらぎの水である。


「リュドヴィックめ、」


がりり、とレオは爪を噛んだ。今はコケモモよりもそちらを口にしたい気分らしかった。


夏がすぎたばかりの季節だったが、やはりここは標高が高いようで肌寒い。厚手の事務服の生地ごしに、冷気が染みこむ。アガットは震えを誤魔化すため、二の腕を掴んでさすった。竈の熾火をかき立てたかったが、暖炉のない部屋を横切ってまでする度胸がない。


「ああっ、クソっ! ただでさえ年上の女房などもらってはどんな策略に負けたのかと勘繰りされるのだというのに。伝統も格式もないただの子爵家の娘などを!」


「きっとすぐに、離婚できますわ。そうしてふさわしい花嫁が……」


「私の名誉は戻ってこない!!」


レオは吠えた。アガットは首をすくめた。気まずい沈黙が満ち、やがてレオはのろのろと、


「……すまない。アガットの意思でもなかったのに。突然連れてこられて困惑しているのはそなたの方だな」


「いいえ……」


貴公子はまったく貴公子らしくなく、疲れ果ててぼろぼろで、眠れなかったのか腫れた目をしている。それを見ればアガットはもう何も言う気になれないのだった。彼は四つも年下の青年で、かつてクラスメイトみんなで憧れた学院の貴公子だ。


――襲撃は突然だった。


ダキネラル帝国王都アヴァトグルニオンの大通りを国王陛下の親衛隊が騎馬にて走り抜け、王宮からほど近い位置にあるシャヴァネル公爵家を取り巻いた。魔王討伐の祝祭は三日間にわけて行われるはずだった、その中日である。


レオの父、シャヴァネル公はすでに戦死していた。貴公子レオが堂々と誰何に出ると、親衛隊は彼を捕らえようとし、シャヴァネル公爵家の私兵と乱闘になった。


アガットは公爵家に駆けつけたが、それは他のシャヴァネル派に属する下級貴族たちも同じだった。忠誠を示さなければならない決まりだからだ。大半が男だったが女もいた。当主が不在、あるいは死亡した家は女が取り仕切るのだ。


野次馬も集まってきて、人々は口々に好きなことを叫んだ。公爵家を謗る者、擁護する者、怒る者泣く者。その揉み合いの中、アガットはリュドヴィックに肘を掴まれたのだった。


あれが運命の分岐点だとは、まさか思いもしなかった。


「私の、」


アガットは割れかけのカップの中の水を見つめながら、そっと囁いた。


「私の家族は、どうなったでしょうか」


返事は期待していなかったものの、レオが言葉を探している気配がする。


シャヴァネル公爵家が謀反人となったなら、派閥の家は粛清に巻き込まれる。従っただけ、命じられただけは通用しない。


「いいえ、わかっております。こんなときのための身分の低さ、身軽さですもの。きっともう今頃は安全な外国におりますわ」


アガットは慌てて言い添えた。テミア家はしょせんただの子爵、それもたった三代前、祖父が武功を立てて爵位を賜った程度の家柄だ。巻き添えに処刑されるほど有能な父ではなく、狙われるほどの家財もない。


「アガット。――此度のことは、我ら公爵家の見通しが甘かった。責任は私にある。私と、すでに亡き父に。まさか王家がシャヴァネルを切り捨てるとは思いもよらなかった」


レオは言葉を切った。次の言葉はいささか小さく、だがきちんとアガットに向けて発された。


「巻き込んでしまって、すまなく思う。責めてくれてよい」


「いいえ、いいえ」


と必死で首を振り、アガットは頭を上げられないまま。ましてや責めることなんて。不興を買うのは恐ろしい。


「時が来たら、私のできる限りのことをしてご家族を探し出そう。必ずや償いはする」


かけられた言葉はあまりにも身に余りすぎ、アガットは膝を抱えるようにして小さくなった。それは眠っているときの体勢と似ていた。


レオはぎこちなく言葉を探し、口を開閉させていたが、彼女の側からはそれは見えないのだった。結局、貴公子は腰を上げ、


「これでは足りないな。もっと取ってくる。水も」


と、コケモモの汁で真っ赤になった指をこすり合わせながら上着を手に取る。それはシャヴァネル家の家紋である大鷲の刺繍が施された名品だったが、山の中の空気に晒されて早くも綻びが見えるようにくたびれていた。


「閣下、私が」


「いい。疲れもたまっているだろう、ここで休んでいろ。――それと、」


閂を外され、外の空気が入るよう開け放たれた扉の前で彼は肩越しに振り返った。


「閣下と呼ぶなと私は言ったはずだ」


「……はい、レオ様」


彼が光の中に踏み出す。金髪が日の光をはじいて、まるで王冠のようだった。彼はこの先それを被ることはあるのだろうか? 黄金に輝く王の証を。


レオの姿が見えなくなると、アガットの身体からみるみるうちに力が抜けた。自分がこんなに緊張しているとは思わなかったが、考えてみればそうでない方がおかしいのだった。


首筋や肩が楽になると、コルセットの硬い感触が不快である。金属が使われたものだから、本当なら毎晩風に当てないと錆びてしまう。昨日から着た切り雀なのも、なんとかまとめ直した髪がボサボサなのも、気になるところだらけだった。


「……はあ」


とため息をついても何も変わらない。彼女は立ち上がり、家具から埃よけの薄布を取って回った。昨日座った籐椅子と同じものがもう一脚、ローテーブル、猟銃を掛けるための棚。どれもさすがシャヴァネル家が備えるものらしく一級品だったが、レオの目には質素に映るのかもしれない。


アガットはシャヴァネル公爵家を思い浮かべ、こことの落差にちょっと微笑んだ。


ハタキを見つけたので、薄布が守り切れなかった範囲の埃をとって回る。ねずみの巣穴でも見つけたら即座に叩き殺してやろう。神経を集中させる。


「戻ったぞ」


熱中していていたせいだろう、レオの声はあまりに唐突に思えた。


「お、お帰りなさいまし」


「ああ。――へえ、ここはこうなっていたのか」


と、彼にとっては狭いだろう居間をぐるりと見まわし、アガットが薄布を畳んで片付ける間に籐椅子にどさりと座り込んだ。軍靴のように鋲を打った靴の足跡が、木張りの床にクッキリと続いている。


竈の上の棚から取り出したらしい陶器のボウルいっぱいにコケモモの実が入っていた。彼はそれを抱えるようにして、無心に実を口に運び出す。


アガットは竈に向かった。今朝のコケモモを摘んできたのはアガットだったが、一緒にハーブティーを淹れられるだけのフェンネルを取ってきていた。ポットにお湯を沸かす間、アガットはフェンネルの黄色い花と茎をより分け、残った葉を手でちぎって煮出すのにいい大きさにした。


「それは何をやっているんだ?」


と、不躾に肩口からにゅっと顔が出てきて、彼女はあやうく悲鳴をあげそうになる。


「お茶を淹れようと思って。これはいい味が出ますから」


言っている間に水は沸騰した。


アガットの手でフェンネルの香りのお茶が淹れられるのを、レオは興味深そうに観察している。手には相変わらず陶器のボウルが抱えこまれており、呆れたことに中身は半分がた減っていた。


「茶葉じゃなくても茶は入るんだな」


「はい。貧しい者たちはこうして日常の慰めにするのです」


「川の土手でよく見る花だ、これは食えたのか」


「ええ。種も食べられますよ。年じゅう生えていますから助かります」


「ふうん」


そして籐椅子に戻り、レオは口をむしゃむしゃやりながら一息にお茶を煽った。熱いだろうに。味わいもなにもあったものではなかった。


「うん。うまい」


――嘘おっしゃい。味わってないでしょう。


と、まさか口に出せるわけもないから、アガットは苦笑いをカップで隠して少しずつお茶を啜った。


はた、とレオは何の前触れもなく気づいて、


「ほら」


と彼女にもボウルを差し出す。


「え?」


「私だけ食べて、すまなかった。残りはそなたの分だ」


「いいえ、レオ様がお取りになったものですから」


「それを言うなら、今朝にそなたが取ってきた分を私も食べた」


それでもアガットが手を伸ばさないのを見ると、レオはどこか誇らしげにこう付け加えた。


「戦場ではこうして兵と分け合って食べたものだ。気にするでない」


アガットは吹き出した。兵隊扱いに機嫌を損ねるべきだったかもしれない。それとこれとはだいぶん違う。


「ええ――ええ、ありがとうございます、頂戴いたします」


と、ボウルを膝に乗せて食べ始める。コケモモはちょうど旬の時期で熟しており、朝晩の寒さに耐えた実は甘かった。まだお腹はすいていたからありがたかった。アガットの口にコケモモの実はするする消えていった。


レオはポットの中の茶を自分でカップに注ぐと、礼儀正しくその中に目を落としながら、


「そなた、そんな風に笑うのだな」


と感心したように言う。


貴族階級において、言葉の裏を読めない娘は不幸せな結婚を強いられ不幸になっても仕方がない。


レオの言葉の真意はわからなかったが、確かに淑女としてはマナー違反の食べ方だ、目上の者の前で空腹を満たすため食べるのは。アガットは恥じて手を止めた。


「申し訳……」


「ああ! 違う!」


突然の大声に、今度こそアガットは手を滑らせた。


取り落とされたボウルはコケモモを散乱させながら派手に転がり、くわんくわんと音を立てて壁にぶつかり止まる。


しばらく、二人とも何も言わなかった。アガットとしてはもう顔も上げられない。シャヴァネルの貴公子に恥を見られた――あるいは、恥をかかされた、どっちでもいい。ひとつだけ確かなのは、もしここが社交界かお茶会か昼食会、あるいは婦人会の集まりだったなら、このことは噂となり半日で下級貴族の貴婦人たちの間を席巻しただろうということだけだった。


彼女がこそこそと動き出す前に、レオは立ち上がり、ボウルを拾いに行き、コケモモの実も集めた。幸いにしてボウルは割れなかったし、実も一か所に固まっていたから、そこまでの手間ではないように見えた。実際に彼がどう思っているかは、わからないけれど。


「うん。洗えば食べられそうだ」


「申し訳ございません、閣下。どうぞお許しください」


レオは冷ややかだが怒りではない目で彼女を見やる。アガットは中途半端に立ち上がったまま、泣き出しそうに顔を歪ませた。


「私は怒っていない。むしろ、急に大声を出してすまなかった」


と口では言うものの、彼はこの小柄で大人しく気弱い性格の令嬢を明らかにもてあましていた。


ふう、とため息をついてレオは籐椅子に腰かけ、アガットにもそうするように示した。彼女が腰を落ち着けると、嚙んで含めるようにレオは言う。


「いいか、アガット。そなたは――きみは、私のことを癇癪持ちの若旦那だと思っているようだが。いや、ある部分ではそれが正しいところもあるが。仮にも妻になった女性を怒鳴りつけたり、殴ったりはしない。そう怯えずともよい」


「はい……」


「とはいっても信じられんところもあるだろう。これまでの私の態度を見ていればなおさらだ」


レオはぶつぶつ口の中で呟きながらボウルを胸に抱えた。本当に困り果てた、迷子の子供のような顔をしている。


レオ・クロード・ドゥ・シャヴァネルは子供時代、王都学院の貴公子だった。


しかし大人になってからの、つまり十八歳の成人を迎えてからの彼はまるきり違っていた。


魔物の軍勢による人間への襲撃が、ひときわ激しさを増したのがちょうどその頃である。ダキネラル帝国を含む人間の国は同盟を組み、勇者を探した。その間も侵攻はあるのだから、軍や騎士団を魔物の鎮圧に差し向けた。


シャヴァネル公爵家は武門の名家。嫡男のレオが何もしないという選択肢はなかった。まだ十八歳だった彼は先陣切って魔物との戦争に兵を率いて出陣した。


先に学院を卒業していたアガットが、子爵家の娘として継母に代わり実家の経理や社交を取り仕切るようになったのもその頃だ。


――ひどい戦争だった。父が出征しなかったテミア家ですら、経済の悪化の余波で家計が厳しくなったほど。街には戦災孤児が増え、流れ者や物乞いが増えた。あの四年間、祭りも結婚式すら開催されなかった。帰ってくるのは男たちよりその棺の方が多かったし、遺体さえないこともあった。傷病兵は病院の寝台が足りず、各町の各戸で引き受けられた。


地獄の中を戦い抜いたレオを、ダキネラル人の一人としてアガットは尊敬している。


「きみ、昔、学院にいたそうだな?」


しばらく唸っていたが、やがてレオはそう言って立ったまま座ったアガットに向き直る。


「私が中等部だった頃、きみは高等部にいた。そういう資料を見た覚えがある」


さすが、すべての貴族階級の名前と関係図は頭に入っているらしい。


「は、はい」


「教授は?」


「ローランド教授でした。植物学の……」


「ああ、あの方か。おじいちゃん先生」


レオはにっこりした。目の下の隈がぱっと霧散して、親しみやすい笑顔になった。


「優しい方だよな。そうか。植物を専攻したのか」


「はい」


「私はブロックヘフト先生について、軍事歴史学を専攻した。ワーウルフの生態や彼らの本能的な狩りの方法について論文を書いたんだ」


どうだ? と言わんばかりの顔でレオはアガットを見つめる。


「私ときみは似たような環境で学び、卒業してからは同じ派閥に属する貴族だった。貴族は貴族だ、上級も下級も関係ない。我々は同じような人間同士、ダキネラル人同士、少なくともいがみあう必要はない。そうだろう?」


――違うわ。


と、言いたいのをアガットはこらえ、曖昧な笑みを浮かべた。そんなことが言えるのは、彼が上級の中の上級、公爵家の跡取り息子だからだ。


上級貴族のパーティーには上級貴族しか呼んでもらえない。ごく稀に当主の誕生日会だとか、下々に慈悲を示す必要があるときに頭数を揃えるためお声がかかるだけ。下級貴族が成り上がるには上級貴族に婿入り嫁入りする他ない。男なら有能さ、女ならよほどの美貌と、運がなければならなかった。その上、実態は平民の商家にでも嫁いだ方がましな扱いだったりする。


アガットの顔を見て、レオはせわしなく両手を組み合わせた。


「あー……、私の態度は、色々とひどかった。そのことは自覚している。謝って許してもらえるものでもないかもしれないが」


レオはがばりと、潔く頭を下げる。


「すまなかった。許してくれ!」


「そんな。――おやめください、閣下!」


アガットは悲鳴を上げた。夢から覚めたような気持ちだった。慌てすぎて唇の端を噛みながら、


「国王陛下にもっとも近しいお血筋の貴公子が、子爵家の娘に頭を下げるなど!」


学院を出てすぐに戦場に詰め、転戦に次ぐ転戦を戦い抜き、今のレオは完成した。実戦で鍛えられた生え抜きの将校だった。


では実際の貴族社会での振る舞いはどうかといえば、彼はそれを経験していない。まだ本格的に社交界に出たことも、令嬢と恋のたわむれをしたこともないのだった。そんな遊びがようやくできる、というときになって、国王陛下はシャヴァネル家討伐の勅令を発したのだから。


「その一礼ひとつが閣下にとってどれほどの瑕疵となるとお思いですか! おやめくださいまし、即刻!」


アガットはほとんど叫ぶように言った。このいたいけな貴公子は何もわかっていないのだ。低い笑い声が響いたのはそのときである。アガットには出せない音域の低音だった。


レオはぐるぐると喉のところで笑いを潰しながら、ゆっくり床にしゃがみこんだ。


「ふっ……ははははっ。誰も見てはないぞ、誰が私の名誉が傷ついたと断定するのだ。うん? ははは!」


そのまま尻餅をつくように、ぐでんと座り込んでしまう。そうしていると、すっかりただの若者だった。金髪がやけにさらさらしていて、緑の目が純血を表す深緑の深い色をしていたのだとしても。


アガットは戸惑うばかりだった。上級貴族が感情を曝け出すところを初めて見たのだ。どこそこの若様がメイドに手を付けただとか、あちらの若様は賭けカードにはまって借金をこしらえただとか、彼らも人間なのだと思う噂を耳にしたことはあっても、その場面を直接目にしたことなどない。


ひとしきり笑い終えてレオは、何度か咳き込み息を整えた。


「改めて――アガット・ド・ブルーニ・テミア子爵令嬢。私はきみを妻として迎えた。最初の態度はひどいものだった。謝罪申し上げる」


もう一度、金色の頭が丁寧に下げられる。アガットは悪夢を見たような顔でそれを見つめた。やめてください、と叫ぶことさえもうできなかった。


「私ときみは婚姻証明書にサインをした。そしてそれはリュドヴィックの手によって教会に登録がなされた。私はきみを妻として大切に、慈しむことを誓おう。互いに意志のなかった婚姻とはいえ、我々の階級にはよくあることだ。そうだろう?」


アガットはぼうっとした頭で頷いた。


「実のところ、混乱しております。私は」


「うん。わかるよ。俺もだ」


「……どうして、レオ様と私は結婚したのでしょう? そこからして、理解が及んでいないのでございます。私は――」


アガットは部屋の中を見渡した。古いが高価な家具が並ぶ、簡素な居間。どっしりした竈は思ったより使いやすく、案外ものも揃っていてここでなら暮らしていけそうだった。それが困るのだ。こんな結婚は、思っていた未来のすべてと全く違う。


「私は、なぜここにいるのでしょう?」


レオは痛みをこらえる少年のような顔をした。彼がきゅっと眉を寄せると、教会の彫刻の守護天使のよう。手下のワーウルフたちとともに、恐ろしい顔をして敵を寄せ付けまいとしている……。


「話をしよう。私の知っていることをきみにすべて伝える。その上で、今後の振る舞いを決めてほしい――お聞き」


と彼は、人に命令し慣れた男の声で言った。アガットはその通りにした。結局のところ、彼女にそれ以外の選択肢はないのだった。


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