勇者の夢 第2話
勇者は王国の人間達囲まれた魔術陣の中心に立っていた。
『鑑定』レベル7
勇者 男 人間
スキル『火』『水』『風』『シールド』『回復』『鑑定』『他言語理解(人語)』『アイテムボックス』『聖剣化』『運命』
ステータス HP、攻撃力、防御力、スピード、
スタミナ、魔力が低い
武器 無し
状態 忘却、●●
勇者が現れると、人間達の歓声が聞こえた。
それを静めた王様は勇者に近付いた。
王様 国王 男 人間
スキル『剣術』『身体強化』『鑑定』
ステータス 攻撃力、防御力が高い
HP、スピード、スタミナ、魔力が低い
武器 無し
状態 ●●
王様「おぉ…神よ勇気ある者よ、我らの願いに応えてくださりありがとうございます。我はこの国の王、突然ですまないが王国は魔族の軍勢によって滅ぼされようとしている。そなたにはこの国の精鋭5人と一緒に魔王城へ行き魔王を打ち倒して欲しい。そのために必要な事は全てこの場に居る全員で協力する。そなたが魔王を倒した暁には、国を上げて賞賛し生涯の幸せな生活を約束しよう。人類の命運はそなたに懸かっている、どうかこの国を救って欲しい。」
王様はそう言って国宝である聖剣を勇者に差し出した。
勇者「わかりました、私が魔王を倒します。」
勇者は聖剣を受け取った
王様「感謝する」
勇者はそれから5人の精鋭達を王様に紹介されてパーティーを組んだ。
アラン 剣士 男 人間
スキル『統率』『剣術』
ステータス 攻撃力、スピードが高い
HP、防御力、スタミナ、魔力が低い
武器 剣
状態 ●●
クイネ 魔術師 女 人間
スキル『火』『風』
ステータス スタミナ、魔力が高い
HP、攻撃力、防御力、スピードが低い
武器 杖
状態 ●●
ラスト タンク 男 人間
スキル『シールド』『盾術』
ステータス HP、防御力、スタミナ、魔力が高い
攻撃力、スピードが低い
武器 大楯
状態 ●●
ホルス レンジャー 男 人間
スキル『察知』『鑑定』『弓術』『風』『他言語理解』
ステータス スピード、スタミナが高い
HP、攻撃力、防御力、魔力が低い
武器 弓
状態 ●●
レイン 聖女 女 人間
スキル 『回復』『光』
ステータス スタミナ、魔力が高い
HP、攻撃力、防御力、スピードが低い
武器 杖
状態 ●●
勇者達は軽く自己紹介をして、互いに信頼するために『鑑定』を持つホルスが全員同意の元で6人のステータスを可視化させた。
パーティー内でそれを見てどんな力を持っているのか、どんな人なのかを知ると同時にアランは作戦を練り始めた。
それから勇者達は王城で生活し、勇者は朝にこの世界の事を知るためにアランに読み書きを学び、昼食を食べてから全員で体を動かして夜まで体力作りや戦闘訓練、魔術の練習、集団戦闘の練習をしていた。
勇者はスキルを多く持っていたが、ステータスが全て低かったのでラスト指導の元、全員で体力作りからスタートした。
ある程度のステータスになってから剣を持ち、アランに剣術を学び、練習していた。(『剣術』の習得)
毎日、練習を終えて倒れる勇者をレインが『回復』で癒すと同時に『回復』がどんな力を持っているかを教えてくれた。
・回復は対象の傷、苦痛、疲労、レベルが上がれば肉体の欠損すらも癒し治す、再生させる事ができる魔術だが、対象がある程度健康だった場合は快楽を感じて、『回復』依存症のような状態になってしまうので注意しなければならない。(『回復』を使用する際に、相手が拒否すれば効果は発動しない〈デメリット〉がある。)
アランに教えられた読み書きをマスターして、それを使ってこの世界の魔術の本を読みながら、クイネに魔術の扱い方や危険性、心構えを学んだ。
・魔術は強力になるほど使用者の肉体から離れた位置で発動するか、『シールド』越しに使用しなければ、自身も魔術に巻き込まれてしまう。
ラストにも『シールド』の扱い方や弱点を学んだ。
・『シールド』は複数発動はできないので、他者に『シールド』を使用している時は、それを解除して新たな『シールド』を発動するか、その『シールド』を移動させなければ自身を守れない。(範囲を広げて守る方法もあるが、広げるほどに『シールド』の耐久性能が落ちるのでオススメはできないと言われた。)
ある程度の知識と体力を手に入れた勇者達は、王様にラストの所属している王国騎士団の人達との集団戦闘の試練を出された。
縛りとして高威力(人が死ぬ)魔術は禁止された。
アランの指示の元で作戦通りに動き、騎士団に勝利した。
すると王様から最後の試練として、「王国近くに出現した魔物の集団を全力で討伐せよ」との命令を受けて、森の近くへ向かった。
今までの練習では木剣や鉄の剣を使っていた勇者は、この時初めて実戦で国宝の聖剣を抜いた。
練習していた『聖剣化』スキルの本質は、勇者の持つ剣に大量の魔力を流し続けて強化するスキルだったので、勇者はひたすら魔力が多く宿る食事をして、魔術を使って魔力の発散を続けて保有魔力量を増やしていた。
それにより、長い間『聖剣化』の強力な切れ味を維持して魔物との戦いに勝利する事ができた。
勝利の証(魔物の一部分)をもって帰ると、王様に認められ、国民に紹介された後に魔王城へ送り出された。
集まった国民達の話しをまとめると「魔族によって殺された家族や仲間などのために魔王を殺してくれ」という声が飛び交っていた。
そんな国民達の思いを背負って勇者パーティーは魔王討伐の旅に出発した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます