勇者の夢 第1話
男は何も無い白い空間で目覚めた。
そこに女神が現れた。
女神「はじめまして私はある世界の女神です。」
男「・・・」
女神「私は今まで様々な人間を見てきましたが、おそらくあなたが適任でしたのでお呼びしました。」
男「?」
女神「あなたに私の世界の勇者となって魔王と戦って欲しいのです。」
それを聞いて男はどう答えるべきか考えた。
だが、男は今の状況を夢か何かだと思い、しばらく何も言わずに居ると女神が話し始めた。
女神「私の世界には魔術と呼ばれる力があり、人間はその力を使って魔物と戦い、栄えて来ました。
しかし魔族という種族が現れた。彼らは個々の力が強く、人間達を脅かす存在となりました。ある日、魔族の王から手紙が届きました。内容は人間を滅ぼすという宣戦布告だとわかり、人々は恐怖すると同時に(誰か魔王を倒してくれ)と一斉に願いました。それを聞いた私に選ばれたのが、あなたです。勇者が現れなければ人間達は魔族との戦争に敗れ、そして滅ぶでしょう。
改めて人類を代表してお願いします、勇者になってください。」
そう言って女神は頭を下げた
それを聞いた男は少し考えて
男「もしも私が勇者になるとして、魔王に勝つためにあなたは何か力をくれますか?」
女神「はい、あなたに必要なスキルを合計10個与えます。その内の3個は既に決まっているので残りの7個はあなたの好きなように選んでください。」
男「決まっているスキルは何ですか?」
女神「1つ目は『他言語理解(人語)』です。勇者は向こうの世界の人間と協力してもらうために言語は必要だと思います。
2つ目は『聖剣化』です。魔王の『魔剣化』と渡り合うために必要なスキルです。
3つ目は『運命』です。これは魔王の居場所がわかるスキルで、例え魔王がどこへ行ったとしても必ず会う事ができます。」
男「…選ぶスキルってどんな物があるんですか?」
女神「基本的な種類はこちらです。」
『火、水、風、土、光、影、植物、シールド、回復』
女神「使いたいスキルがあればお選びください。」
それを見て男は勇者(魔術)に興味を持った。
男「オススメのスキルってありますか?」
女神「旅をする時に一番役立つのは『水』です。わざわざ川に水を飲みに行ったりしなくても『水』魔術を飲み水にできますし、どこでも体を洗えます。後、勇者には仲間ができますので『シールド』や『回復』を取ると、自身を守ると同時に仲間のピンチを救う事ができるでしょう。」
男「じゃあ、とりあえず『火』『水』『風』、『シールド』、『回復』は決めました。」
女神「良いのですか?それを選んだら、あなたは勇者になるのを決めた事になりますが」
男「はい、私は勇者になります。」
女神「ありがとうございます、それでは残りのスキルも決めましょう。あなたが勇者になってくださったお礼に、ここには無いあなたの考えたスキルを2つ私が作って差し上げます。」
勇者「じゃあ、異次元収納と相手の能力を知れるスキルが欲しいです。」
女神「わかりました。」
そう言って女神は新たなスキルを作った。
『アイテムボックス』
色々な物を異空間に入れて移動する事ができる。
〈デメリット〉入れた重量だけ使用者の重力が増す(レベルアップによりかかる重力は少しずつ減っていく)
『鑑定』
物事の本質を見抜く力、自分や相手のステータスの観覧と表示
〈デメリット〉このスキルで見えた物を長時間見ていると目が悪くなる
スキルを渡された勇者は〈デメリット〉が気になった。
勇者「女神様、このスキルにデメリットが付いていますが、どうにかなりませんか?」
女神「なりませんよ、それが私の世界のルールですから。」
勇者「わかりました。」
女神「最後に、もしもあなたが魔王と戦い生き残ることができたら、私のできる限りであなたの願いを叶えてあげましょう。それでは新しい世界での活躍、楽しみにしていますね。」
女神は勇者を異世界へ送った。
『鑑定』レベル7
『隠蔽』されたスキルの一部の観覧に成功
女神 女 神様
スキル『調整』『作成』『隠蔽』『スキル付与』『他言語理解』『召喚』『世界視』『種族変化』『忘却』『●●』『●●●(非常時)』
ステータス 無し
武器 杖
状態 正常
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