第11話 VSルーク、マナ
勇者が魔王城の付近に着くと、そこには広く開けた場所があった。
おそらく魔王軍の訓練場だろう。
そこには2人の魔族が待ち構えていた。
『鑑定』(レベル6)
勇者 男 人間
スキル『火』『水』『風』『シールド』『回復』『剣術』『察知』『他言語理解(人語)(魔族語)』『隠密』『鑑定』『ドレイン』『カウンター』『アイテムボックス』『魔力タンクシールド』『テレポート』『読心』『記憶定着』『聖剣化』『運命』
ステータス HP、スピード、スタミナ、魔力が高い
攻撃力、防御力が低い
武器 ヘレスの剣
状態 正常
ルーク 男 魔族
スキル『短剣術』『二刀流』『風』『テイム』
ステータス HP、スピード、スタミナが高い
攻撃力、防御力、魔力が低い
武器 短剣×2
状態 正常
マナ 女 魔族
スキル『火』『風』『シールド』『回復』『予知』『魔術設置』
ステータス HP、スタミナ、魔力が高い
攻撃力、防御力、スピードが低い
武器 杖
状態 正常
勇者「初めまして、戦う前に聞きたい事があります。あなた達にとって魔王はどんな存在ですか?」
ルーク「魔王様は私達に優し過ぎた。ですが、そんな優しい魔王様を私は勝たせたい!」
マナ「配下として1人の友人として、もうこれ以上魔王様を悲しませたくない!」
その言葉を最後に勇者が戦闘を始めた。
勇者は『聖剣化』させた剣を構えマナに素早く近付き振るう。
マナはそれを『シールド』で受けて、すぐに『シールド』を自身の前方を覆うような形に変えて勇者の目の前に『風』を起こしてで反撃をした。
勇者は攻撃後すぐに後ろに下がりながら『シールド』を発動させて防いだ。
そこへマナの背後に居たルークが勇者に近付き、短剣による追撃が1撃目で勇者が咄嗟に発動させた『シールド』を引き裂くように割り、2撃目で勇者の首を狙った。
勇者は剣で防ぐと同時に、今度は同じ魔力量で小さい『シールド』を再発動し操って、ルークの更なる連撃を剣と『シールド』で守る。
するとルークが勇者との間にダメージ覚悟で『風』魔術を爆発させた。
互いに後ろに飛ばされ、勇者は咄嗟に『シールド』を広げてほとんどダメージを受けていない。
ルークは自身の魔術が当たり、ダメージを受けた。
2人が離れてすぐにマナは準備していた大量の『火』の球が雨のように勇者に降り注いだ。
勇者は『魔術タンクシールド』で周囲を包み、魔術をシールドに溜めた。
マナはその間にルークを『回復』させた。
全ての魔術がシールドに吸収された時、勇者はそのシールドを小さめの球体にして左手に持った。
そこへ再びルークが迫り、勇者はルークの前に球体を投げた後、自身を『シールド』で包んで言った。
勇者「爆発」
勇者の声と『予知』のスキルで、それが爆発するのがわかったマナは咄嗟に自身を守っていた『シールド』の形を変えて移動させルークを包んだ。
それを見た勇者は剣を構えた後、『テレポート』を使って最初に近付いた位置(マナの近く)へ移動した。『テレポート』の負荷で『シールド』が崩れる中で勇者の剣が黒いオーラを纏った。
マナはルークに『シールド』を使っていて、杖で防ぐ事ができずに黒い斬撃と共に消え去った。
それとほぼ同時に『魔術タンクシールド』は爆発した。
爆発後、マナの『シールド』が割れながら、無傷だったルークは防御姿勢を崩し、煙の中で爆発前に勇者が居た方を見た。煙は晴れるがそこには人影は無く、後ろで『シールド』の壊れる音と、息を切らす声が聞こえて振り返ると、先程までマナが居た場所には勇者が立ち、マナの姿はどこにも無かった。
マナが倒された事を理解したルークは込み上げる感情を抑えながら、諦めずに全力で勇者に攻撃を仕掛ける。
すると勇者が『シールド』で全身を包んだ。
ルークの短剣が『シールド』当たる直前に、包まれていた『シールド』ごと勇者の姿は消えていた。
勇者はルークの後ろに現れて黒い斬撃を振り始める。
ルークは遅れながらも直感で反応して勇者に全力で短剣を振るう。
しかし勇者の斬撃が僅差で先にルークに当たった事で短剣は勇者の首ギリギリでルークと共に消え去った。
戦闘は終わり、勇者は息を切らしその場に仰向けに倒れた。
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