第8話 砂漠と戦況

勇者は最近、魔物の集団(赤目)や魔族の集団に何度も襲われて、魔物達は食糧用に少し狩ってから『シールド』→『テレポート』→『隠密』で逃げていたが、いつの日にか現れなくなった。

更に森の中を進んでいると広い砂漠を見つけ、勇者は砂漠の中を進むために大量の魔物(食糧)と木材(焚き火用)を『アイテムボックス』にいれた事で

勇者は自身にかかる重力が増し、歩くのが限界の状態になるが、なんとか数日その状態で生き残り『アイテムボックス』のレベルが上がって楽になった。


そして森を抜けて砂漠地帯に入った。

砂漠は木の影が無く直射日光がとても暑かったので、沢山の魔物の皮を『シールド』と『魔術タンクシールド』で板挟みにして取っ手の形を作って日傘のように使った。

喉がよく乾くので『水』を飲んでいたら、飲み過ぎて少し気持ちが悪くなり、水を飲む代わりに全身に浴びる事で体を冷やしたら、風で舞った砂が全身に付いて、取るのが大変だった。

朝起きると、夜に気が付いていたけど眠たくて倒すのを後回しにした事で『シールド』ごとワームの魔物に食べられてたりするので、シールドの外側(ワームの体内で)『火』の球を爆発させるか、『風』で切り裂いて脱出する。昼間に襲われた時は下から来るワームに対して日傘として使っている2枚の『シールド』を地面に置いて上に乗り、取っ手をしっかりと掴んで、シールドとワームの間で『火』の球を爆発させて倒すと勇者が『シールド』ごと吹っ飛んだ後、着地する。(ワームを食べようとは思えなかった。)

ある日、一際大きいワームと遭遇して魔術で攻撃するが傷はすぐに再生されてしまったので『聖剣化』を使って首を切断したら、苦しむ声をあげて消滅していった。

たまに砂嵐が起こり『シールド』で周囲を包んでやり過ごしていた。

そんな砂漠の旅がしばらく続いた。


王国では戦争が続いているが王国軍は昼間は戦い、夜は防壁内に籠城して多数人で大きな『シールド』を発動して凌いでいた。王国魔術団の活躍で少しずつ魔王軍の数が減っているが王国は聖職者達の『回復』があまり間に合っておらず兵士が少しずつ疲弊していて、夜に『シールド』が破られそうになったりとギリギリの戦いを強いられていた。

そんな時、5人の精鋭達が王国軍に参戦した。

アランは事前に王様から託されていた国宝の聖剣を持ち、疲弊した王様に変わり全軍の指揮を執りながら自分達も前線へ向かった。

クイネは広範囲魔術で後方に居る敵を殲滅させた。

ラストは夜間に『シールド』を1人で使い朝まで守り抜いた。(手の空いた多くの『シールド』使いの人達は昼間の戦いで魔術師を敵の魔術から守る役目となった。)

ホルスは弓を使って昼間は前線の敵戦力の分散、夜間は『察知』による見張り役。(寝ていても『察知』により目が覚めるので見張りと言う名の防壁の上で寝てるだけ。)

レインは重傷者や重疲労者を一斉に『回復』させていた。(ちなみに『回復』のデメリットとして軽い疲労や軽傷などに何度も使うと快楽の依存症になってしまう。)

精鋭達の活躍により王国は形勢逆転し魔王軍は急速に数を減らしていった。

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