番外編 清白の野良活動 その2


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「ヒーロー???そんな職業ねーよ!」


「何故でしょう?ここはもうリアルですぞ?私たちはなんでも出来る自由な命なんです!紀京様がそう仰っていましたからね!」


 白い着流しに白い頭巾。服持ってんじゃないか。

 あの格好はじいちゃんの蔵で見た事あるぞ。怪傑白頭巾って言ったか?

登場のセリフは最近のアニメをいじってるな。

 ヒーローか。面白い。こんな事してる奴が居たのか。



 

「おい、清白。」

「何笑ってるんですか。…あれはなんなんでしょう?」


 お、もう来たのか。早いな。

軍服姿の獄炎と殺氷が背中をつついてくる。

 二人の赤と青の瞳が眩しい。

そのせいで普通の俺が潜入なんてやってるんだ。

地味でも役に立つならまぁいいと思える唯一の仕事だな。


「ヒーローだってよ。さっきパーティー組んでた法術師。まぁまぁの手練だぞ」

「ヒーロー?まじかよ…」

「あの格好、レトロシリーズのDVDで見た事ありますよ。でも1935年のものだったかと」 


「昔のヒーローものが好きなんだろ?面白い奴が居るもんだな」

「「うーん」」


 警察の二人には微妙か。





 白頭巾の影が法術でトモをあっという間にのしてる。

「あれは先日捕まった組織の残党ですね」

「そりゃ儲けたな。もういいだろ」



 サクサク、と草を踏み分けてトモを捕縛中の影に手を挙げる。


「よう。さっきぶり」

「あれっ!?スズさん!どうしてここに?」


「仕事でな。警察連れてきたぞ」


「えっ!?はっ!!獄炎様と殺氷様!!!うわ!!本物!?」

「あっ!バカ!ちゃんと縛れ!」


 捕縛中だった影の手が緩み、トモが腰の刃物を握る。それを手刀で落とし、ぐるぐる巻きに縛り上げた。


 


「す、すみません!って早っ」

「おい、ヒーローしっかりしろ。警察にあと頼んでいいか?」


 獄炎と殺氷が頷き、縛り上げたトモを連れていく。

「後で事情聴取に来てくれー」

「おう」


「スズ…もしかして」

「あぁ、すまんな。潜入捜査してたんだ。アマテラス、阻害認識解除」

《了解ー☆》 


 頭のなかでアマテラスが返事してくる。

 名前の隠しをとって、表記を戻す。



「改めて、俺は清白。よろしくな、ヒーロー」

「疾風の清白様!!!!」


 顎が落ちそうなほど口が開いてる影。

 そんなに驚かんでもいいだろ。

 俺は地味な神だ。



「様はやめろ様は。随分古風なヒーローだな?レトロ物がすきなのか?」

「あ、いや実は私…ジジイなんだ。青春時代のヒーローでしてな」

「…は?」


 お互い呆然とする。

 ジジイ???どういう事だ?



「わたくし、齢70を超えておりまして」

「は?!いや、転生したらリアルと同じになるだろ?どう見てもお前……20いや、30??そんなもんだろ」

「だーいぶ認識年齢に開きがありますな。もう余命幾ばくかで寝たきりでしたが、転生したらこの通りです」

「一体どういうことなんだ?」


 突然変異?そういえばゲーム内のキャラがそのまま反映されたり影響を受けてる奴がいたな。

 獄炎と殺氷の奥さんたちがそうだ。多少の変化があったものの、リアルの顔とは大分違うと言っていた。



 

「うーん…」

「ちょっと!!これ解いてよ!!!」

「うるさい。考え事してるんだ。」

「な、なによ」


 縛られた姫が来るさい。

 うーん。一度転生を仕掛けた巫女に見せるか?

それとも…。


「清白様…殿。姫の持ち物が消えますぞ」

「拾っといてくれ。多分押収になる。どうせ詐欺働いてるだろそいつ」

「は、はい」


 姫を睨むと、目をそらす。

ほらな。俺は美人局には鼻が利くんだよ。

経験者だからな!!…はぁ。


「マスターアクセス!紀京に繋いでくれ」

「はいよー☆」


 二人がぎょっとしてる。

 アマテラスの声でびっくりしたんだな。

 すまんが緊急なんで。あいつ囁き見ないんだよ…巫女のしか反応しない。

携帯を持ち歩かなかった知り合いを思い出す。




「清白、どうした?怪我したのか?」

「すまんな、突然変異のヒーローを拾ってな。どうしたもんかと思ってさ。巫女は手隙か?」

「なんだそりゃ?今カレー作ってるよ。俺も暫く手が空かないんだ。こっち連れてきたらどうだ?」


「うーん。影、お前なにかマスタースキルあるか?」

「どこから声が…あ、はい。休憩スキルがカンストしてます」


「…休憩。まぁいいか。紀京、連れていくから応接室開けといてくれ」

「カレー食べながらでいいだろ?ヒーローが気になる。待ってるよ」

「おう。」


 プツッと通信が切れる。

 ん、そういう事ならしかたない。


 


「影、カレー好きか?」

「えぇ…その流れなんなんですか?好きですが。」

 ふ、と笑って影を掴む。


「そんじゃあちょいと、北原天満宮までランデブーだ」

「ええぇ…」


 ━━━━━━


「端座、一拝一拍手」

 紀京の号令で背筋をただし、一礼して全員でぱちっ、と手を合わせる。

 横で一拍遅れて影がそれに倣う。



「たなつもの~ 百の木草も 天照す~ 日の大神の 恵えてこそ~」

「「「「「「いただきます」」」」」」

「い、いただきます」


「影は初めてだろ?このあいさつ」

「は、はい」

「神職がするらしいぞ。巫女が教えてからうちはこうなんだ」

「はぁ…」


 長机の端に紀京と巫女、目の前にツクヨミとサクヤ、ちゃっかり獄炎と殺氷もいる。

警察にトモと姫をぶち込んで、さっきまで事情聴取しに来てたからな。

 イザナミとイザナギ、アマテラスは黄泉の国で仕事してるから席を外してるが、結局いつも大人数で夕食を共にするのが日課になってる。




「清白が家長みたいだな」

 紀京が笑いながら福神漬けとらっきょうのツボを渡してくる。


「家長はお前だろ。影は漬物いるか?黄泉の国の桃源郷で作ってるんだ。美味いぞ。黄泉竈食にはならん。」

「は、はい」

「緊張しすぎ。見たとおりみんな普通だから気楽にしろよ」

「いや、だって…神様しかいないじゃないですかっ!あ、あ、紀京様までいるなんて!!」


 巫女と紀京が苦笑いしてる。

カレーを1口食べたツクヨミが微妙な顔で影さんを見てる。


「なんだ、私達じゃないのか?」

「ツクヨミ。おやめなさい。大丈夫よ、紀京はツクヨミと違って優しいの」

「酷いよサクヤ」


 目の前でツクヨミ夫婦がいちゃつき出した。つんつんしあってんじゃねぇ。


 


「影さんがおじいちゃんって聞いたから、昔のカレーのレシピで作ったんだよ!食べてみてぇ」

「巫女様っ!!ありがとうございます!!」

「そうそう。黄色いカレーなんだな、昔は。とりあえず腹がいっぱいになったら話そう。同じ無属性同士なんだ、仲良くしてくれると嬉しいよ」

「ひゃい」


 影は大丈夫なのか?顔が真っ赤だ。

紀京と巫女がニコニコしながらカレーをつつく。



 

「紀京、あーん」

「あーん。むむ、美味しいな」


「紀京もしてよぉ」

「あっ、ごめん。巫女が作ったカレーだから感激してた。はい、あーん」

「ん!美味しいねぇ」


「慎めバカタレ。独り身にしみるカレーになるだろっ!」

「んふふ…」

「いいだろ、これが日常なんだから。影さん、遠慮せずどうぞ。清白もな」

「は、いただきます」

「へいへい」


 


 影が黄色いカレーをすくって、口にする。

 ほのかに微笑んだ後、ボロっと大粒の涙がこぼれた。


「ど、どした?」

「大丈夫?美味しくなかったの?」

 イチャラブ夫婦で影をのぞき込むが、影は笑い泣きだ。


「おいしいです。すみません。…あまりにも懐かしくて。私が小さい頃に食べたものと同じです。」


 これは本当に老年の人だな。

 俺達には物珍しいカレーだ。

現代ではわざわざ作る人もいるが、殆ど世間に流通はしていない。



 

「影さんは戦後に生まれた感じかな?」

「はい…父は戦争で亡くなりました。母とふたりで戦後を生き抜き、その母もだいぶ前に亡くなりまして。私自身は78歳でした」


「ホントか??とてもじゃないがそうは見えないなぁ」


「そこなんだよ。紀京が助けた初心者もそうだったし。炎華と櫻子もそうだろ?突然変異か?」


「うーん。思い当たることといえば、紀京が黄泉の国でみた川上さんのお母さんの変化かな?」


「ん、そうだな。顔ってのは人間でもそうだが、神様は特に、心がそのまま顔に出る。

 しわしわのおばあちゃんだった川上さんの母が、改心した途端に若返ったんだ。

 黄泉の国の統計データ上では無属性の人はみんな死期が近い人ばかりだった。

 死期が近いってのは恐らく無に近くなるんだろう。

 獄炎さんは火、殺氷さんと清白は水だろ?属性や見た目は、性格やその人の行いの結果が出るんじゃないかと思ってる。

 あくまでも仮説だけどな」


「生きてきた人の全ては顔に出るって言うもんねぇ。ボク自身はその辺までは関与できてない筈だから、いのちの記憶とでも言うのかなぁ?転生の個性みたいな物があるんじゃないかなと思うよ」


 精神的なものが顔に出るのは人間なら年取ってからだが、神様ならすぐに出るのか?不思議なもんだ。


「それで行くと影は心が若いのか?死期が近いから無属性って所か」


 


 影をまじまじと見つめる。

 紀京と同じで、見た目は若いが中身が落ち着いてるから年が上に見える。

 紀京の場合は生きてきた時間と精神的な経験量が見合ってないけど、影の場合は積み重ねた時がそう感じさせるって事かな。


「まるで説法のようですね。紀京様はお幾つだったのでしょうか?」


「もっと気軽に話していいよ。俺は実年齢は20が最後。今は…何歳だっけ?」

「24.5だろ。巫女は結局26歳だったな。現在の年齢はもう30歳超えたか」

「んふふ、そだねぇ。起きてた時間だけで言えば10年もないけどぉ」

「巫女は何歳でも可愛いぞ」

「えへへ……紀京もかっこいいよ!」


「おい、食事中にキス禁止。妙な雰囲気作るな。慎め」

 二人して口がとんがるが、やめろ。カレー味のキスでもいいのか?

二人には関係なさそうだが。


 


「頭が混乱してきました」

「そうだろうな。神様になるとその辺バグるから。さっさと食ってヒーローの話しようぜ」

「はい」


 それにしても美味しいな。黄色いカレー。

 カレー粉で作るって言うからどんなもんなのかと思ったら、あっさりしてるし和風だしが効いていて、人参、じゃがいも、鶏肉がよく馴染んでいい香りだ。


 黙々と食べてしまう。

 


「美味しいな、これ。サッパリしてるのがいい」

「人は面白いですわねぇ。カレーにいくつもの種類があるなんて…」

「食にうるさいツクヨミとサクヤが言うならレシピ公開してもいいな。巫女、後でまとめよう」

「そだね!」



 影が微笑む。紀京たちを見て、幸せそうに。


「いいですね…私たちが戴く神様が、このように暖かい方たちなのは幸せです」

「戴かないでくれよ。俺たちは平等だ。影さんと同じなの」


 幸せそうな笑いをうかべる影が、また涙を溜める。

「そういうところが、良いんですよ。貴方が統べるからこそこの国は幸せになる。ありがとうございます。紀京様」


 紀京がほんのり頬を朱に染める。

 それはそうだな。俺もそう思ってる。

 食い物のレシピを公開して、料理屋に流してるくらい欲も無い。普通はレシピ公開に金を取るんだから。

 紀京に出会うとみんな幸せになっちまう。


「スズがにやけてるよぉ…紀京」

「ホントだ。珍しいな」


「うるせっ。黙ってはよ食え。」



 ━━━━━━



「端座、一拝一拍手」

「はい!」

「影さんは端座を知ってるんだねぇ、流石!」

「き、恐縮です。」


 「朝宵に~ もの食うごとに 豊受けの~ 神の恵みを 思え世の人~……ご馳走様でした」


 ごちそうまでした!と声が揃う。

 皿を片付け、影を囲む。


「憧れの神様たちに囲まれて、私は昇天しそうです」

「すんな。それで、ヒーローってのはいつからやってる?一人なのか?」


 ずず、と緑茶を啜って影が答える。

「いちおうギルドに所属しております。マスターは三日ごとに交代して、全員平等なのです」


「…へぇ」

「紀京、それいいなって顔するな。交代はしないぞ」

「しょもん…」

 くすくすと笑いが落ちる。


「ふふ…私は怪傑白頭巾、他にも様々おりますよ。基本活動は強きをくじき、弱きを助く。それだけです。

 今回私は鬼岩城にて強盗を行う輩がおると通報があり、潜入してした次第です。

 まさか清白様…殿までいるとは思いませなんだ」


「もう好きに呼べ。通報は被害者からか?」

「いえ、諜報員がおります。ギルドの半数はその方たちで形成されており、諜報員はヒーロー候補という訳ですな」



 

 まさか組織立っているとは。かなり本格的だ。今回の情報は警察でも掴んだばかりだった。

 運良く犯人を捕まえられたが、偶然の産物だし捕らえたのは影だからな。


「紀京、神の坐に空きは?」

「あるに決まってる。休憩スキルは俺以外にマスターしてる人は初めて見た。

 皆結構軽んじているが、マスターすれば焚き火のそばで神力マックス回復三分だぞ。数値が増えてもそれは変わらない」


「それはすごいな」


「紀京様は休憩もマスターされてるのですか?回復術も段位をお持ちでしたな」

「まぁ、うん、そうだな。ハハッ」



 

 言えないよなぁ。全てのスキルをマスターしているなんて。巫女と朝のピクニックでダンジョンに出かける習慣があるから、あっという間にマスターしてやがった。

 どこまで完璧になるつもりなんだ。


「ぬほー。私めは休憩以外の法術は、回復を除いてAランクまでは行きましたが、なかなかその先が…」

 

 影が言う通り、スキルランクは上がれば上がるほどポイントが必要になる。

 レベルもあがるからポイントを稼ぎやすくはなるが、必要な数がアホみたいに増えるからな。



 

「影、神様にならないか?今の状態でも神様に近いんだろうが。その顔だし。

 ヒーローするなら、俺たちとも連携した方がいいんじゃないかと思うが」


「神様……」

 影が複雑な顔になる。


「私のような未熟物が神になどなりえるのでしょうか」


「俺たちだって未熟者だ。野良ヒーローに犯人捕まえてもらって…悪いな。警察として役に立てずに」

「いや!そのような…。民間人として警察が国全体を守っているのは有難く思っておりますよ。

 そもそも、私らが初めたのも紀京様、巫女様、清白様が度々降臨されるからです。

 政務でお忙しいのに、民草のなかに下って、一つ一つをすくいあげて下さる。

 私らが手伝えばその辛苦を少しでも減らして差し上げられるかと…烏滸がましくも思っていました」


「烏滸がましくなんかないだろ。そう思ってくれるんなら嬉しいが、俺たちは平等だからな。困ってる人がいればそこに行く。それだけだ」


 あぁ、と影が感嘆の溜息をつく。



 

「紀京様は、紛うことなきヒーローです。私たちが目指す…正義の味方そのものです。

 神様方、私たちを組織に組み入れてくださいませんか。手足として働きます。

 あなた達の役に立ちたい。もうすぐ終わる筈だった命を導いてくださったあなた達の駒にしていただきたい」


「ありがとう。獄炎、殺氷、警察組織に彼らの仕事ができる部署を作ろう。駒じゃなくて仲間だ」


「そうするか。影、ギルドごと警察庁に来てくれ。詳しく詰めて、一緒に働こうぜ」

「あなたのような方がいて下さって…私たちは嬉しいですよ。よろしくお願いします」


 獄炎、殺氷に握手を求められて真っ赤になりながら応じてる影。

 今日はいい収穫だった。

 犯人も捕まえて、美人局の詐欺師も捕まえて、ヒーローが味方になってくれた。


 


「紀京!褒めろ!」

「お、おん?…唐突だな…」

 紀京が笑顔で頭を撫でてくれる。


 うむ。これがいいんだ。

 俺が生きてる証だから。紀京の役に立てるのが。


「清白、影さんみたいなひとが増えたら…もっと平和になるな」

「そうだな。本当に現世日常を暮らす人の中でこういう人が必要だった。俺たちが言わなくてもやってくれてたんだ」

「うん。俺たちが目指すゴールの一端だな。嬉しいけど、ちょっと寂しいよ」


 紀京の顔に寂しさが浮かぶ。

 限界まで働いて毎日忙しいのに…人のために何か出来ることが嬉しいってんだ。

 いつか自分が必要なくなる時が来たら、紀京は人々の記憶から消える気でいる。


 その存在があまりにもデカすぎるから。

 愛がでかいんだ。

 親のバカデカ感情が子供の成長を妨げる事もある。


 ……それが寂しいんだろうな……。


 


 

「俺は早く子離れして欲しいよ。いつまで経っても他の子供がいるから、巫女とお前の子が抱けないだろ」

「んぐっ。…そ、それは…その…」


「やる事やってんだから作りゃすぐ出来るのに、しねぇのはでっけえ子供がいるからだろ。俺は今じゃなくその先を楽しみにしてるんだ。

 俺が一等大切なのはお前だからな。だから働いてるんだから。覚えとけよ」


 つんつん、と紀京の胸をつつく。

 複雑な顔してる。


 

「スズは素直なのに素直じゃないねぇ。スズも可愛いボク達の子だよぉ」

「巫女が言うならそれでいいが。はよ弟でも妹でも産んでくれよな」


 二人は困ったような笑顔になる。

 分かりづらくてすまんな。二人がただの人として幸せになって欲しいんだよ。

俺が望んでいるのはそれだけだ。


 ━━━━━━


「では、また!今後ともよろしくお願い申し上げます。」

「おう。神様の認定式でまた会おう」


 影と握手をして、光に消えていくのを見送る。


 ヒーローか。

 俺たちがやってる事は、種まきだ。

クニツクリなんて大仰な名前がついてはいるが、人の中にタネを撒いてそれが成長して。

 こんな風に俺たちを助けてくれる。


 色んな芽が人間の中から出てきて、影みたいなのがこれからも沢山出てくるだろう。 

 紀京が目指す未来はきっともうすぐだ。


 これからが、楽しみだ。どんな芽が出るのか……。

 

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