俺...?

このメッセージは俺宛でもある事が分かった。


弘樹(ひろき)が俺に何を知らせたかったのか、今この瞬間しっかりと心に刻まなければいけないと思った。


『帝は、突然バスケの世界からいなくなったけど、この話は覚えててくれたんだな。


覚えててくれてたと思うと...なんか、嬉しいな。』


彼は泣きながら語り始めた。


忘れるわけが無いのに。


『洸が最近話してた転校生の男の子が帝にそっくりで、この前写真送ってもらった時に気づいたよ。お前だって。


見ないうちにでかくなってたな。髪色ハデでなうえに、めっちゃイケメンになってびっくりしたよ。


僕、顔覚えるのは得意だったからな。』


今思い返せば、お互い変わってるところはありつつも、お互いを覚えてたんだな。


『洸、話の流れ的に気づいたかもしれないけど、帝は洸が話してた昔遊んでた男の子だよ。


前に、帝から同じ話を聞いたことがあった。


洸の笑顔が可愛いって話もな。』


また、弘樹は余計なことを話す。


「あの、頃の...??」


彼女は動揺しながら俺の方に目線を向けていた。


本当に小さい頃で名前も知らないまま離れてしまったから気づかないのは無理もない... 。

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