彼女の現状。
「ところで、隣の方は?」
「すみません突然、戸琵帝といいます。都さんのクラスに転校してきたものです。」
分からなくて当然だろう。両親とはあったことがないのだから。
「それで都ちゃんは!?」
「部屋にこもったきりで...なにも...。
ごめんなさいね。私達は事前に聞いていたのだけど、出来るだけ黙っていて欲しいと遺言があったのよ。」
彼は、彼女の前では頼れてカッコイイ存在でいたかったのかもしれない。
なるべく心配をかけないように...。
「あの、俺今日のところは帰宅します。家にいるなら少しは安心なので。
あと、実家から連絡が入ってしまっていたので....。」
実家から連絡が来ていたことをここに来るまですっかり忘れていた。
「都ちゃんの事は任せて!実家の用は優先するべきだと思う。
気をつけて帰ってね。戸琵君。」
「はい、ありがとうございます。お邪魔しました。」
「洸の為にありがとうね。」
彼女の家を出て、俺は実家へ電話をかけた。
彼女は大丈夫なのだろうか...。
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