第8話 漆田ジュリア(褐色ギャル)②

「まっ、まず、舎弟としてのお前の最初の仕事は・・・・・・かっ、肩を揉むことだ! Hカップは肩が凝るんだよ! ほら、早くしろって! 後ろに回って肩を揉めって言ってんの! 舎弟なんだからグズグズすんな! もっ、もちろんおっぱいエリートのテクニックを総動員して揉めよ! ケッ、ケチケチしてたらぶっ飛ばすからなっ!」


 なんか漆田ジュリアが謎に動揺しながら、謎の要求を僕にしてくると、ここでユウナがまた口を挟んできた。


「なんでおふさがあんたの肩を揉まなきゃいけないのよ!? 訳のわからないこと言わないでよね! ほら~! おふさ、試験も無事終わったんだし、こんな変な人放っておいてさっさと帰ろう! うちのママが美味しい料理たくさん作って待ってくれてるはずだから~! それに今日はまだうちのママのKカップのおっぱいに顔 うずめてないでしょ? もうそろそろ禁断症状が出る時間なんじゃないの?」


 ここで君にだけははっきり言っておくけど、ユウナの言っていることは僕がまだ小さい頃の話で、断じて今の僕はユウナの母親であるミズキさんのKカップのおっぱいに顔を埋めたりしていない。


 しかし、そのことをまるで知らない漆田うるしだジュリアは、恥ずかしいくらい大きな声で僕にこんなことを言ってきたのだった。


「やっぱり、ってあだ名は伊達じゃねえんだなっ! お前、おっぱいエリートじゃなくて、おっぱいジャンキーじゃんかっ!」


「ちっ、違う!」


 と、もちろん僕はすぐに否定した。

 だが、まるで相手にしてもらえなかった。

 だから僕はもう黙って、今から始まる彼女の話を聞いているよりしょうがなかったのだ。


「何が違うんだよっ! きっ、禁断症状が出る前にこのジュリア様のHカップのスライムにゅう補給しとくかっ? だって、その女のちっぱいじゃあ、とてもおさまんないだろ? いっ、いいんだぞっ! おもいっきり顔を埋めてもっ! もっ、もちろんそのあとにちゃんと肩のマッサージをしてもらうけどなっ!」


「あの~、どうでもいいけど、あたしのは、ちっぱいじゃなくて美乳だから! 将来確実に垂れてきそうなあんたのおっぱいとは違うんだからね~!」


「なにをっ!? このジュリア様のおっぱいが垂れるわけねえだろがっ! お前んとこの母ちゃんと一緒にするんじゃねえよ!」


「残念でした~! うちのママのは、弾力満点の最高級おっぱいだから全然垂れてませ~ん!」


「だっ、弾力満点ってそんなの尻でも揉んでりゃいいって話じゃんかっ! このジュリア様のおっぱいはおっぱいでしか味わえない信じられない柔らかさなんだぞっ! おいっ! ほっ、ほんとは触れてみたくてたまらないのにその女の手前我慢してんじゃねえの? んー? そうなんだろ? ずっ、図星だろうが! こっ、このおっぱいジャンキーがっ!」


 漆田うるしだジュリアにそうののしられて、若干M体質の僕は情けなくもゆるゆると彼女の方に知らぬまに吸い寄せられて行ってしまう。


「いっ、いいぞっ! 来いっ! 来いっ! さっさとこのジュリア様のHカップのスライム乳に堕ちて楽になっちゃえっ!」


「駄目だよ! おふさ! あんな垂れ乳女の口車に乗ったら! 帰ったらうちのママのKカップおっぱいが待ってるんだらそれまで我慢してっ!」


「そんなオバサンのデカイだけのおっぱいよりも、ピチピチのこのジュリア様のスライムにゅうの方がいいよなぁ! ほぉら! 来いっ! 来いっ! 一発でとりこにしてやるからっ!」


「やめてぇ! おふさっ!」


 僕が漆田うるしだジュリアの誘惑に負けてその褐色のHカップおっぱいにもう少しで触れてしまいそうになる、まさにその時だった。




 ―――グワァァァアアアアアアアッッ!




 その、今までのすべてをかき消すような凄まじい咆哮ほうこうが聞こえてきたのは。

 


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第8話も最後までお読みいただきありがとうございます!


もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、最新話の後に☆☆☆評価をしていただけるとめちゃくちゃうれしいです!

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