第7話 漆田ジュリア(褐色ギャル)①

蜂条ほうじょうシオリの瞳の魔術からのがれるなんて、お前やるじゃんかっ!」


 その人は金髪ゆるふわロングのぶりんぶりんのギャルで、その制服の白のワイシャツのボタンはいくつか外されていて、その褐色の深い谷間が思いっきりあらわになっていたのだった。


 たぶん僕はその主張の強い大きなを無意識に(重要!)見てしまっていたのだと思う。

 そして、おそらくそのことにすぐに気づいたらしいその女の人は、急に思いついたようにこう続けた。


「そうだ! あの蜂条ほうじょうシオリの瞳の魔術から逃れたごほうびに、このジュリア様のHカップのスライムにゅうを思う存分揉みしだかせてやろう! ・・・・・・ほぉら! 欲望のままに襲いかかってきていいんだぞ! ・・・・・・どうした? もしかしてお前、おっぱい童貞くん? くくくくっ! 絶対そうじゃん! ・・・・・・じゃあ、お前のおっぱい童貞をこのジュリア様がもらってやろう! ほらっ! 遠慮せずにギュッと掴め! きっと信じられないくらい柔らかいぞ!」


 もちろん、僕はと思い、泣く泣くこう答えた。


「・・・・・・えっ、遠慮しときます」


「なんだとっ!? この漆田うるしだジュリア様のHカップのスライムにゅうの誘惑に屈しないだと? ・・・・・・お前っ! ホントは見かけによらずとんでもない経験者なんじゃねえの? お前以外の一次試験を上位合格した男共はもう何人もこのおっぱいの誘惑に屈したってのに!」


 漆田うるしだジュリアはそう言って、ご自慢のHカップのいかにも柔らかそうな褐色のおっぱいをさらに両腕で強調して見せた。


 ユウナのとはまるでレベルが違う!


 そんなことを僕が思っていると、後ろからこんな声が聞こえてきた。


「当たり前だよ! おふさは小さい頃からうちのママのKカップのおっぱいのを受けてるからね~! あんたのHカップなんて屁でもないんだから~! ね~っ! おふさ!」


 僕は彼女と漆田うるしだジュリアのおっぱいを比べてしまった罪悪感もあって、その虹倉にじくらユウナの呼びかけに不本意ながらうなずくと、漆田うるしだジュリアが苦々しそうにこう言った。


「Kカップの英才教育、あだ名がって・・・・・・お前、とんでもないおっぱいエリートじゃんかっ! それなのに純情そうな顔をしてこのジュリア様の目をあざむとは・・・・・・きっ、気に入った! こっ、このジュリア様の舎弟しゃていにしてやる!」


 漆田うるしだジュリアは明らかに動揺しているようだったが、僕にはその理由がまるでわからなかった。

 とにかく、その時の僕には相手の言葉を情けなく繰り返すことしかできなかったのだ。


「・・・・・・しゃ、舎弟しゃてい?」


「そっ、そうだ、舎弟しゃていだ! こっ、このジュリア様の舎弟にしてやる! まっ、まず、お前の最初の仕事は・・・・・・かっ、肩を揉むことだ! Hカップは肩が凝るんだよ! ほら、早くしろって! 後ろに回って肩を揉めって言ってんの! 舎弟なんだからグズグズすんな! もっ、もちろんおっぱいエリートのテクニックを総動員して揉めよ! ケッ、ケチケチしてたらぶっ飛ばすからなっ!」



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第7話も最後までお読みいただきありがとうございます!


もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、最新話の後に☆☆☆評価をしていただけるとめちゃくちゃうれしいです!

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