第3話 虹倉ユウナ(幼なじみ)①
「あーあ、いきなりめちゃくちゃ厄介そうな子に目をつけられちゃったみたいだね~」
振り返って、その顔を見て僕は一瞬で安心してしまった。
その声の主は思った通り、幼なじみの
「ユウナも・・・・・・一次試験通ったの?」
「当たり前でしょ! 馬鹿にしないでよね! これでも魔術の知識はお
そう言って、ユウナは愛犬にするみたいに僕の頭をかなり乱暴に
「もう! こんなところで頭
全く悪意なくユウナが言っていることはわかっていたが、それでもやっぱり嫌だった。
それに本当は、『お
「え~!? なんで~? 本当のことなんだから別にいいじゃない!」
そう。残念ながらゼロパーセント男は本当のことなのだ。だから、そう呼ばれても仕方ない。
普通は職業適性は30%~70%くらいの数値になるはずらしいので、0%なんていうのは、はっきり言ってあり得ない異常値だった。
でも、そのかわりに実は超マイナー職業である、
100%ももちろんとんでもない異常値で、なにも努力しなくても世界一の実力者になれるくらいの無茶苦茶な数値であるらしかった。
きっとそのことを知られたら僕は周りの大人たちに無理矢理に
ここで君にははっきり言っておくけど、僕は小さい時、毎週欠かさすに見ていた魔界が舞台のアニメの脇役のいつもやさしい笑顔でみんなを励ましていた魔法使いのおじいさん(でも本当は最強の魔法使い!)にずっと憧れていたから(ちなみにそのパーティーに
ずっと僕の将来の夢はやさしい魔法使いのおじいさん一択だった。
僕が目指すあのおじいさんのような世界一やさしい魔法使いになるには、世界最強の魔法使いになるのがきっと一番の近道のはずだ。
あのアニメでそう学んだ僕は最強の魔法使いになるために、世界で一番有名で、魔界で数々の偉業を成し遂げている伝説的な魔術士を大勢輩出しているこのマリエリア魔術学園を受験したのだった。
でも、一次試験の問題はレベルが高すぎてわけがわからなかった。
―――――――――――――――――――
第3話も最後まで読んでくださりありがとうございます!
もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、最新話の後に☆☆☆評価をしていただけるとめちゃくちゃうれしいです!
作品フォローもぜひお願い致します!
―――――――――――――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます