わたしは王太子殿下と白い結婚をした。殿下はわたしのことを嫌っている。でも殿下は前々世でわたしと親しくしていた方だった。わたしは一生懸命、殿下に想いを伝え続け、殿下に溺愛されることを待ち続けています。
第29話 二人だけの世界に入り、幸せを味わっていくわたしたち
第29話 二人だけの世界に入り、幸せを味わっていくわたしたち
わたしは心を整えた後。
「殿下、申し訳ありません。わたしは殿下から、『「わたしはあなたとキスもしていたいのですけど、それ以上の世界にも入っていきたいと思っているのです」』というお誘いを受けた時、うれしくてたまりませんでした。でもそれとともに、胸のドキドキが大きくなり、恥ずかしくてたまらなくなりました。それで、殿下への返事ができなくなっていたのです。お恥ずかしい限りです。殿下のお誘い、お受けしたいと思います。よろしくお願いします」
と恥ずかしさを抑えながら殿下に言った。
殿下は、
「そうだったのですか……。ありがとうございます。わたしの申し出を受け入れてくださるのですね」
とホッとした様子で言う。
「わたしは殿下が好きです。愛しています。その想いを、これから二人だけの世界に入っていくことで、より一層殿下に伝えていきたい。そして、わたしの殿下への想いをもっと熱くしていきたいのです」
「わたしもあなたがおっしゃったことと同じことを思っています。わたしもあなたと二人だけの世界に入っていくことで、より一層あなたへの想いを伝えていき。わたしのあなたへの想いもより熱いものにしていくのです」
殿下とわたしの想いは同じだった。
「殿下、わたしは殿下のものです。これから二人だけの世界に入っていくのは、まだまだ恥ずかしい気持ちで一杯ですが、それを乗り越えて、心の通じ合える夫婦になっていきたいと思います」
「ありがとうございます。これから素敵な夫婦になっていきましょう」
微笑み合うわたしたち。
「殿下、好きです。もう、ほんの少しの時間でも、離れたくないほど殿下のことが好きです」
「わたしもあなたのことが好きです。わたしはあなたのものです」
「わたしこそ殿下のものです」
殿下の唇が近づいてくる。
わたしも唇を近づけていく。
再び重なり合う唇と唇。
わたしはこの瞬間を待っていた。
心がとろけていく。
しかし、これで今回は終わりではない。
そこから先へと進んでいく。
わたしたちはお互いの唇を離した。
そして、
「セノーラティーヌさん、わたしたちは、いよいよ愛の究極的な形に向かって進んでいきます」
「殿下、うれしいです。ありがとうございます」
わたしの目から涙がこぼれてくる。
やっと、やっと、殿下と二人だけの世界に入っていける。
そのうれしさで、ようやくわたしは、胸のドキドキと恥ずかしい気持ちを抑えることができるようになった。
これからは心の底から殿下を愛していくことができる。
「わたしもうれしくてたまりません。こんなに素敵な女性と、心も体も固くつながっていけるのですから」
わたしの目からさらに涙がこぼれてくる。
「殿下、わたしは殿下への想いで心が一杯です」
「わたしも同じ気持ちです。セノーラティーヌさん。あなたへの想いで心が一杯です」
「殿下、好きです。わたしには殿下しかいません。愛しています」
「セノーラティーヌさん、わたしにもあなたしかいません。愛しています」
わたしたちはキスをする。
しばらくお互いのやさしさを味わった後、二人だけの世界へと入っていく。
今まで経験したことがない、甘い気持ちになっていく世界。
わたしにとってそれは、とても素敵なものだった。
このままずっと殿下と一緒にいたい。
殿下、大好きです。
わたしたちは、お互いに幸せを味わっていった。
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