第51話 福岡観光での出来事 その3

…………おはようございます。 神谷雄二です。 只今福岡県に観光旅行に来ております。 で、今目が醒めました。


昨夜は朋美と中洲の屋台に夕飯を食べに出かけ、博多ラーメンを堪能。屋台でビールや日本酒を結構な量飲んだ後、朋美のリクエストでホテルの近くにあるコンビニでアイスクリームとシュークリームとエクレアとみたらし団子を買って部屋で朋美が1人で全部胃に納めてしまった。 そしてベッドに横になって就寝。 といった流れだ。 本当は他の名物を食べる予定だったけど、博多ラーメンが想像以上に美味しくて、他の食べ物がお腹に入らない位替え玉を頼んで食べてしまった為、他の名物は食べれていないんだ。 反省はするけど後悔はしていない!


……そして女の人って本当にお腹一杯でもデザートやスイーツは食べれるんだなと改めて認識した夜でもあった。


昨夜の事を思い浮かべながら寝返りを打った俺の視界の先に何とも美味しそうで柔らかそうな物凄く大きなバケツプリンが2つ飛び込んで来た。 しかも薄ピンク色の小さなチェリーが2つ乗っかっている。


そのバケツプリンは崩れる事もなくプルプルと俺の目の前で揺れているではないか。 いかにも俺に " 食べてっ♡ " と言っている様に。


……朝から甘い物が食べれるだろうか? しかもこんなに大きなプリンを2つも。 しかし滅茶苦茶美味しそうだ。多分大丈夫だろう。ああ、食べれるとも。


俺は目の前にあるバケツプリン2つに手を伸ばそうとした。 その時、目の前のバケツプリンが突然空中に " ブワッ! " と浮かび上がった。 な、何でプリンが空中に浮かぶんだ!?


するとプリンから


「ふぁああああ……。雄二さん、おはようございます♡ 最高の朝ですねっ♡」


と声がした。


……もしやこの2つのバケツプリン(薄ピンクの小さなチェリー付き)は朋美の……。


た、食べなくて良かった。 食べてたら朋美に朝から痴漢・変態だと思われる所だったぜ。 そう思われたら今すぐ窓からヒモ無しバンジーを敢行していたと思う。


「あ、ああ。 おはよう朋美。良い朝だね」


朝の挨拶を朋美にすると、朋美はニヤニヤしながら


「雄二さん、残念でしたね私の胸を触れなくて♪ まっ、起き上がったのはわざとですけどね♪ 駄目ですよ。昨夜沢山運動したばかりなんですから。 今日も色々観光しなくちゃなんですから、体力は残しておかなくちゃ。ねっ♡ 所で雄二さん、さっき何故口を開けたまま私のを触ろうとしていたんですか?」


……バケツプリンに見えていた事は言わないでおこう。


「き、気のせいだよ。 そ、それより早く服を着て朝飯食べに行こう。腹減ったよ」


「何かはぐらかされた様な気がしますが、まぁ良いでしょう。そうですね。私もお腹空いちゃいました」


俺と朋美はベッドから起き上がり、衣類を着込んで朝食(ビュッフェ方式)を食べにホテルのレストランに向かった。 


俺は ご飯と味噌汁とカップ納豆と卵焼きのシンプルな和食スタイルだったが、朋美は スクランブルエッグと食パン2枚とツナサラダとコーンスープの洋食スタイルをチョイス。 俺達は空いている席に座り、今日の観光の話をしながら美味しい朝飯を戴いた。


今日は太宰府市に行き太宰府天満宮を観光した後、福岡空港に移動して東京へ帰る予定だ。


チェックアウトを済ませてホテルを出た俺達はタクシーに乗り込み太宰府天満宮へと向かった。


太宰府天満宮は、福岡県太宰府市宰府(さいふ)にある神社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は梅紋である。菅原道真(菅原道真公、菅公)を祭神として祀る天満宮の一つ(天神様のお膝元)。初詣の際には九州はもとより日本全国から毎年200万人以上、年間にすると850万人以上の参詣者がある。現在、京都の北野天満宮とともに全国天満宮の総本社とされ、また菅公の霊廟として篤く信仰されている。 また学問の神とされることから受験時にも多くの参拝があり、九州への修学旅行の行程に組み込まれるほか、海外からの観光ツアーにも組み込まれてもいる。近年では韓国の釜山と博多港とを行き来する高速船「ビートル」や「コビー」の利用で、韓国からの旅行者が増加し続けている。(Web調べ)


……特に俺は資格試験や入試を受ける訳じゃないから学問の神様にはご縁はないので興味は無かったのだが、朋美の強い要望があったので天満宮に観光に来たという訳だ。 朋美に何故天満宮? と聞いたら、福岡の神社と言えば太宰府天満宮じゃないですか! 此処は絶対に参拝しないと駄目ですよ! との事だった。 ふ~ん。そうなんだぁ。


太宰府天満宮に到着した俺達は早速本殿にお参りを済ませ、おみくじと御守りを買う。 朋美は何故か学業守りを買っていた。 何故学業守り? 


で、おみくじの結果は


 俺 : 凶  朋美 : 大吉


……何で? 何で俺は凶なの? まぁ朋美が大吉だったから良いか。 悪い事が起きない事を祈ろうかね。


帰りに急に尿意を催した俺は、朋美に断りを入れてトイレへ。 トイレから帰ってきた時、お約束というか何というか……朋美が若い男性にナンパされていた。 やっぱり何処に行っても朋美は声を掛けられるんだなぁ。 さて、助けに入りますかね。


俺が朋美を助けに入ろうとした瞬間


" ぐえっ!? "


ナンパしてきた男性が変な声を挙げてその場に蹲ってしまった。 ど、どうしたんだ!?


よく見ると、朋美が物凄く良い笑顔で右拳を握り締め、まるで今さっき強烈なボディブローを決めたかの様な格好を取っていた。 も、もしかして……朋美さん?


急いで朋美の元へ駆け寄り


「と、朋美!?」


「あっ雄二さん♡ 私の周りをブンブン飛ぶうるさい蝿が居たので叩き潰しました♪ 目障りだったので♪ さぁ急いで空港へ向かいましょうか♪ 飛行機の時間が迫っていますからね」


そう言って賑やかな顔で朋美は神社入り口に向かって歩きだした。 倒れている男性には目もくれずに。


……俺は男性に手を合わせて合掌をした後、急いで朋美を追いかけた。


タクシーに乗り込み福岡空港に移動。 そして飛行機に搭乗し、楽しかった福岡旅行を終えて東京へと戻るのだった。


……しかし朋美さん。 ボディブロー1発で男を沈める事が出来る位強かったんですね貴女。 


朋美は決して怒らせてはいけないと満面の笑顔の朋美を見ながら強く思う俺でした。




ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


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今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m







































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超絶綺麗な女性に何故か溺愛されています。 猫之丞 @Nekonozyo

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