第40話 引っ越し後の朝の光景

「…………知らない天井だ」


朝、俺は目覚めた後ベッドに横に成ったままで部屋の天井を見つめてそんな感想を呟いてみた。


……1度言ってみたかったんだよねこの台詞。 すると、俺の隣から


「そりゃそうですよ。此処は新しいお部屋ですから♪」


と鈴の鳴る様な綺麗な声が俺の1人言に答えてきた。


声がする方に顔を向けると、そこには全裸(大事な所はシーツで完全ガード。くそっ、少し位はご立派な双子山の登頂部が見えていても良かったのでは無いだろうか?)の朋美がニコニコしながら俺を見ていた。


「おはようございます雄二さん♡」


「おはよう朋美」


「……ふふ。私、幸せです♡」


「? 何が幸せなんだ?」


「何がって、朝目覚めたら私の直ぐ隣に最愛の雄二さんの寝顔が有ったから♡」


「…それを言うなら俺の方が幸せだよ。最愛の彼女である朋美に朝から " おはよう " って言って貰えたんだから。最高の目覚めだよ」


「…もう////// 雄二さんったら♡」


その場で見詰め合って笑い合う俺と朋美。


「さて、そろそろ朝食の準備をしなくちゃ。もう良い時間ですし。早くしないと私も雄二さんも会社に遅れちゃう」


そんな朋美の発言に俺はベッドの横に置いてある時計に視線を送る。


時計の針は " 6:00 " を少し過ぎた所を差していた。 まだ十分時間はあるのでは?


朋美はベッドから起き上がろうとしたが、上手く身体が起こせずその場でよろめいてしまう。


「……あたた…。昨晩は雄二さん…激しかったから……///// 腰が少し痛くて起きられませんでした//////」


「////// 何かごめんね//////」


「いいえ、私的には嬉しい激しさだったので////// ……さぁ本当に朝食の準備をしなくちゃ」


今度は上手くベッドから起き上がる朋美。 すると朋美の身体を隠していたシーツがハラリと朋美の足元に落ちて、朋美の綺麗過ぎる肢体が顕になった。


出る所はしっかりと出て、引っ込む所はしっかりと引っ込んでいる。 肌は白くとても綺麗だ。 双子山の登頂部には可愛らしいピンク色の突起が2つ。 ……羨ましいだろ諸君。こんな女神様みたいな女性が俺の彼女なんだぜ?


そんな朋美の裸体をまじまじと見ていたら


「……////// そんなにまじまじと見ないて下さい////// 雄二さんのエッチ//////」


と言って頬をうっすら赤く染めながら朋美は俺を軽く睨んできた。 うん。そんな朋美も凄く可愛い。 て言うか朋美さんや、俺を睨む前にその美し過ぎる身体を隠したらどうですか? そのままの姿のままだと、俺の理性が朝から飛びそうになるのですが?


朋美は何故かそのままの姿でキッチンへと向かって歩きだしていってしまった。 あれ?朋美さんや? 洋服は着ないのかい? せめて下着だけは着用しようよ?


俺もベッドから起き上がり、近くに置いてある自分の洋服を着用する。 ……ヤバいな。さっき朋美のあんな姿を見たせいか、息子のポジションがどうも上手い所に収まらないんだけど……。


それから暫くして、朋美から朝食の準備が出来たとの声が掛かった。 俺は朋美の声に従いキッチンへと移動する。


キッチンに置いてあるテーブルの上には、目玉焼きとウインナーソテーと味噌汁とご飯が二人分置いてあった。 美味しそうな香りと湯気。見るだけでこれは絶対に美味しいと確信出来る。


「じゃあ朝食を戴きましょう雄二さん♡」


俺は朋美の指示に従い、椅子に着席して朋美の作ってくれた朝食を戴く事にした。 因みに朋美はきちんと衣類を着用している。


……やっぱり朋美の作ってくれた朝食は絶品だった。 朝から滅茶苦茶満足だ。


朝食も終えた後、2人とも会社に出勤する為に準備をする。 俺は寝癖を直してスーツに着替えるだけなのだが、朋美は着替えと化粧に時間が掛かっていた。 やっぱり女性の身支度には時間が掛かるんだなぁ。 朋美は化粧なんかしなくても十分に綺麗なんだけどな。


朋美の準備が終わり、2人で玄関を開けて外に出た。


「じゃあ行ってくるよ。仕事終わったらLINEするから」


俺は朋美にそう告げて会社へと向かおうとする。すると


「あっ、雄二さん! 忘れ物!」


と朋美から声が掛かった。


「ん? 忘れ物なんか無い筈」


振り向くと、朋美にkissをされた。勿論唇にだ。


「エヘヘ♡ 忘れ物有ったでしょ? じゃあ気を付けて行ってらっしゃい♡ 仕事終わりのLINE楽しみに待っていますからね♡」


「ああ。朋美も気を付けて行ってらっしゃい」


そう言って俺と朋美はお互いの職場へと向かった。 俺は電車通勤 朋美はマイカー通勤だ。














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