第38話 引っ越し準備

そしてあっという間に1カ月が経ち、住んでいたアパートを引っ越す日が数日後に迫っている。 思えばこの1ヶ月間の間滅茶苦茶忙しかった気がするなぁ。


朋美の提案で今アパートにある家具等を新調する事になったし。 生活用品も新しくしたし。 洋服も新しく購入したし。 とにかく忙しかったのを覚えている。 楽しかったからまぁ苦ではなかったけどね。






新しい物件に引っ越す事が決まってから数日後、朋美が " 今ある家具等を新調しましょう! " とそう提案してきた時に俺は朋美に


「家具等を新調するお金は無いよ!」 


と必死に訴えた(情けない話、俺の現在の通帳の中には3万円程しか無い)んだけど、朋美はニコニコしながら何処からともなく通帳を持ってきて 


「このお金で家具等を新調出来ますのでご心配無く♪ こんな事もあろうかと私がコツコツと貯めていたんです♪ やっとこの貯金が日の目を見る日が来ました♪」


と言って朋美名義の通帳を俺に渡してきた。


通帳の中の金額を見て物凄くビックリした。 な、なんと7桁の数字が記載してあるではないか! 俺の通帳には5桁の数字しかいつも記載されてないのに! 使い過ぎ……? いやいや、日々生活していっているんだからそんな事は無いでしょ? ……だよね?


「こ、これは朋美が一生懸命貯めたお金なんだから、こんな事で使っちゃ駄目だよ! もっと将来的に役立つ物に使わなくちゃ!」


俺は滅茶苦茶焦って朋美に通帳を渡そうとするが、朋美は笑顔のまま自分の右手を前に突き出し通帳を受け取ろうとしなかった。そして


「今がその将来的に役立つ物に使う時なんですよ雄二さん。このお金で新調した家具はこれから2人で長い間使う事になるんですから。ね?将来的に役立つ物でしょ?」


そ、そう言われればそう……なのか? 確かに新調した家具等は2人で長い間使う事になるから将来的に役立つ物になるのか。


「そ、そうだな。俺達にとって将来的に必要な物を購入するんだから通帳のお金を使ってもおかしくないんだよな」


「その通りですよ雄二さん♡ さぁ、今から新しい家具等を見に行きましょう! そして私と雄二さんが気に入った物があったらバンバン購入して帰りましょうね♡ 軍資金は潤沢にありますから値段は気にせずに行きましょう!」


そうして俺は朋美に丸め込まれた形(今考えると)で新しい家具等を見に家具屋に行く事となったんだ。


家具屋に着いてから朋美がやたらと張り切りだし


「ベッドは勿論ダブルベッドで決まりですね! 雄二さんとゆったりお休みしたいですから♡ 今あるシングルベッドじゃあ、" あの時 " も狭くて動くのが大変なんですよね♡ 勢い余ってベッドから落ちそうになっちゃいますし。 あっ、このお布団も羽毛で暖かそう♪ これも買っちゃいましょう♡ 後必要不可欠なのは箪笥ですね。クローゼットがあるから2人の衣類等はクローゼットに収納すれば問題ないとして、問題はタオルや下着等の小物なんですよね。それを収納する為にも箪笥は小さくていいので必要です。プラスチックの収納ケースじゃあ、中身が透けて見えますから何となく恥ずかしいんですよ。出来れば雄二さんに私の持っている下着のラインナップを知られるのは避けたいんですよね。 だって、私も一応女の子ですから。 あっ、このTVラックデザインが可愛い♡ これも買っちゃいましょう♪ テーブルや椅子も要りますね。新しいお部屋は和室はありませんから、もう雄二さんが使っているちゃぶ台を使う事がありませんから。ソファーもこの大きくてゆったりと座れる物にしましょう。レザー仕様だから高級感もありますし」


と、どんどん家具を決めていった。朋美が家具を選んでいる間、俺はというと朋美の言葉に笑顔で頷くだけの置物となっていた。 だって、俺が選ぶより朋美が選んだ方が断然お洒落だから。 だから俺は口出ししない事にしたのだ。


朋美が家具を1通り選んだ後、会計を済ませる事に。


会計時にお値段を見てビックリ! 合計金額が何と約100万円近くになっていたからだ。 しかし朋美はニコニコしながら自分の財布からクレジットカードを取り出して


「お支払いは一括でお願いします。配送なんですが、○○日にこの住所にお願いします」


……すげぇな。支払い方が滅茶苦茶格好良い。 俺も一応クレジットカードは持っているけど、使った事無いわ。俺はいつもニコニコ現金払いだからな。俺も今度支払いの時にクレジットカード使ってみようかしら? でも、調子に乗ってヤバい事になりそうだからなぁ。やっぱり止めとこ。 しかも俺が頻繁に行くのは近くのスーパーだけだしな。唐揚げとビールを購入するだけにクレジットカード払いは何だかなぁと思っちゃうし。


この後俺と朋美は雑貨屋と百貨店に行き、生活用品と2人の衣類を数着購入した。


「お引っ越しの日が楽しみですね雄二さん♡」


「そうだな。引っ越し日が楽しみだな」


引っ越し当日は頑張らないとな。









ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


お久しぶりでございます。 中々忙しくて小説を執筆出来なかったのをお詫び致しますm(__)m


久々なので内容がおかしいかも知れませんが笑って許して下さいね(*´∀`)♪


面白かったらコメントやレビュー等を頂けたら今後の励みになります。


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m


もう少し忙しい日が続きそうなので、次の話をUPするのが遅くなるかも知れません。 ご容赦下さいませ。













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