第31話 男子ごはん

今日は金曜日。 明日・明後日と会社が休みなので仕事に気合いが入るな。 という事で、今日の営業のノルマを集中してこなしていく。 ご褒美(土日休み)があると業務が苦にならない。


そしてあっという間に終業時間になった。 やっぱり集中して仕事をすると時間が経つのが早いな。


さて帰りますか。 ビジネスバッグに荷物を詰め込んでいると、俺のスマホにLINEが入った。 ん? 誰だ? といっても、俺のスマホにLINEなんかしてくるのは朋美くらいなものだ。 天馬がLINEしてくる訳無いし。あいつは用事があるなら直接言ってくる筈だからな。同じ部署だし。


LINEの送り主はやっぱり朋美だった。 どうしたのかな?


俺はLINEを開いて内容を確認する。


" 愛しい雄二さんへ♡


 今日実家から呼び出しが掛かりまして、今晩雄二さんのアパートに向かう事が出来ません。本当にごめんなさい( ノД`)… 本当に悔しいです(≧口≦)ノ 糞…もとい、お父さんの呼び出しですので、無視する訳にはいかず。


雄二さんに愛情たっぷりの夕御飯を振る舞う予定が……。 本当にどうしてやりましょうかあの糞親父(`Δ´) 


明日は必ず雄二さんのアパートにお伺い致しますので。


今晩の夕御飯ですが、お弁当やカップヌードルは駄目ですよ? 栄養が偏りますので。 出来れば外食を(でも、野菜はしっかり摂って下さいね)して下さいね。 雄二さんは自炊しないでしょ?


朋美 "



……朋美さんや。見くびって貰っちゃ困るぜ? 俺だって自炊の1つや2つしますがな。 ……ここ1年程は惣菜とビールだけだったけど。 だって、面倒臭いんだもん自炊って! 


でも……そこまで言われちゃあ……やってやろうじゃん自炊! 今晩の飯は久しぶりに俺特製夕飯を作ろうじゃないか!


俺はスーパーに寄って、食材を買った後アパートへ帰宅した。


……朋美さんや、LINEの内容だけど、お父さんの事を糞親父呼びは駄目だと思うぞ?



アパートに着いて荷物を下ろした後、部屋着に着替えた俺は、腕捲りをしてキッチンに立っている。


「……さて始めますか」




材料 ごはん約300g 牛肉焼肉 約150g玉ねぎ スライス1/2個分まいたけ 醤油大匙1強 みりん大匙1強 料理酒大匙1強 バター15g にんにく みじんぎり1片分白胡麻少々きざみ葱少々。



1 熱したフライパンに食べやすく切った牛肉を炒めて、肉に焼き色がついたら、玉ねぎ、まいたけも入れて炒め合わせる。 玉ねぎがしんなりしてきたら砂糖・みりん・料理酒を入れて煮絡める。


2 汁気を切りながら、1の炒めた具材だけいったんお皿などに取り出す。 汁気が残ったフライパンに、 バターとにんにくのみじん切りを入れて弱火でひと煮立ちしたら、ごはんを加え強火で炒める。


3 ごはんに味がなじんだら、器にもりつけ、肉、玉ねぎまいたけをのせ、きざみ葱、白胡麻をふりかける。


4 完成!!


俺の男子ごはん ガーリックバター醤油のビーフ炒飯の出来上がりだ。


2人分で作ってあるから ボリューム満点だ。これなら男の俺でも満足出来るだろう。


……何かこれだけでは味気ないから、もう一品作ろうかな?


材料(4人分) 冷蔵庫に入れて置けば明日の朝食えるからな。多めに作ろう。


玉ねぎ1個


ベーコン50g


バター小さじ1


コンソメキューブ1個




1 玉ねぎをみじん切りにして、レンジで3分温める。


2 ベーコンも同じく5mm角くらいにみじん切りにする。


3 玉ねぎとベーコンとバターを鍋に入れてから火をつけて、弱~中火で炒めつつ塩コショウをいれる。


4 コンソメキューブと水をいれて、数分煮たら完成!


ベーコンと玉ねぎのスープの完成だ。ベーコンは朋美が買って冷蔵庫に入れて置いてくれた物を使用した。


う~ん。我ながら上々の出来映えだな。 ……よし、SNSにUPしよう。


俺はスマホを取り出して、俺が作った料理をあらゆる角度から撮影し、見栄えの良い写真をSNSにUPした。


さて、それでは食べますか!


ちゃぶ台に料理を並べて、手を合わせ


「戴きます!」


焼き飯はガーリックの風味が効いていて旨い。 牛肉を使っているから満足感が半端ないな。


ベーコンと玉ねぎのスープも旨く出来ている。


焼き飯とスープを食べながら、今日は奮発した七福神のマークのビールを呑む。 くぁああああ♪ 料理の味が最高だし、ビールも高級だから旨い♪


作った時は少し作り過ぎたかな?と思ったが、旨すぎて、気付いたら両方共に完食していた。


俺は自分の腹を擦りながら


「……動けん。食べ過ぎた。まぁ、今日は動く予定は無いから、このまま横になっちまえ。 洗い物は明日にしよう」


腹は満腹だし、ビールのお陰でほろ酔いになっている。 本当に気分が良いなぁ♪


……ん? 何かスマホから通知音がなっているけど……面倒臭いから無視しちゃえ♪ 俺は今の幸せを堪能したいんだ。


……眠たい。 ベッドに移動……面倒臭い。良いや。このまま寝ちまおう。


俺はそのまま、畳の上で寝てしまった。 




ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


どうでしたか? 今回は雄二の男子ごはんの話でした。


面白かったらコメントやレビュー等を頂けたら今後の励みになります。


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m






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