第30話 休日の過ごし方 その2

コンビニから朋美が帰ってきたので、早速Netflixで映画を観る事に。 とその前に朋美がコンビニの袋を持って何故か少し顔を赤らめて脱衣所に入っていった。 ? 何かあったのかな?


それから数分後。


「雄二さんお待たせいたしました♡ さぁ映画鑑賞会です♡ 何観ますか? 恋愛物? アクション? それともアニメ? アニメなら終◯のワル◯ューレが私的にはお薦めですよ♪」


朋美がそう言いながら脱衣所から出てきた。 ん? 何だか脱衣所から洗濯機の回る音が聞こえてくるんだけど。 俺、もしかして洗濯物貯めてた?


「朋美、洗濯機の回る音が聞こえるんだけど、もしかして俺洗濯物貯めてた?」


「そ、そうなんですよ! ゆ、雄二さん、ちゃんと洗濯物は貯めずに洗濯しなくちゃ駄目ですよ? 臭いや汚れが取れづらくなりますからね? だから洗濯機を回しちゃいました。後でベランダに干しますから」


「ありがとう。助かる。洗濯物干す時は手伝うから」


「い、いえ! 洗濯物干すのは私がやります! 雄二さんはゆっくりと映画を観ていて下さい!」


「そ、そう? 朋美が良いんなら任せるよ」


「は、はい! 全面的に任せて下さい! 責任持って雄二さんの洗濯物を干しますから!」


俺の洗濯物だから、干す位は手伝おうと思ったのだけど、朋美に凄い勢いで拒否されてしまった。 まぁ、楽出来て良いんだけど、朋美に悪いなぁ。 今度何かお礼をしないとな。


「……ほっ。良かった。雄二さんに手伝って貰ったら、私の……を見られちゃいますからね……。 あっ、でも一緒に洗濯物干しをするの……何か夫婦みたいで良いかも……♡ 私と雄二さん2人の共同作業……きゃっ♡」


脱衣所前で赤みが差した自分の頬に手を当てて身体をくねくねさせて何か妄想している朋美。 うん。ハッキリいってめっちゃ可愛い。 おっと、ずっと朋美の可愛い姿を眺めていても構わないんだけど、そろそろ映画が観たいから、朋美にはこちらの世界に帰ってきて貰わないとな。


「お~い朋美。そろそろ帰っておいで~。じゃないと朋美抜きで映画先に観ちゃうよ~?」


「……はっ! いけないいけない。雄二さんと一緒に映画を観るんでした。 つい妄想に耽ってしまいました。 は~い。今すぐ行きますね~♡」


あちらの世界から帰って来た朋美は俺の隣にちょこんと座り(距離感は0距離)


「準備OKです! さぁどうぞ!」


「OK。じゃあ再生するよ」


俺はリモコンを操作し、お目当ての映画を再生する。


「雄二さん、ちなみに何を観るんですか?」


「そう言えば言ってなかったね。俺がずっと観たかった映画だ。題名は バ◯オハザード ウ◯ルカムトゥラ◯ーンシティ だよ」


「バ◯オハザード? 何ですかそれ? 名前から推測して、何か嫌な予感がするのですが……」


「一流ゲームメーカーの作ったゲームを映画化した物だよ。昔そのゲームをやり込んだから、そのゲームを映画化した奴は是非観たかったんだよ」


「フムフム。成る程。ゲームを映画化した奴ですか。それなら私も観たいですね。雄二さんが昔どんなゲームをしていたのか知りたいですしね」


そんな話をしていたら映画が始まった。 始まりは大きなトレーラーにモブのオッサンと主人公が乗っているシーンから始まった。


「ん? これは第2作目の始まりからかな?」


「えっ? えっ? 何だか物凄く怖いんですが!?」


するとトレーラーの目の前に人がいきなり出てきてトレーラーに跳ねられた。


「…………」


「きゃあああああっ!? ゆ、雄二さん雄二さん!? ひ、人が車に跳ねられました!?」


「…………」


「何か言って下さい! 怖い怖い怖い!!」


そう、俺は映画に集中すると無言になり、周りの声が聞こえなくなる傾向にあるみたいなのだ。 そのお陰で何回宅配便をスルーしてしまった事か。


朋美が俺の身体を強く揺さぶって来たがそれにも俺は反応せずに映画に集中してしまっていた。


映画の中盤からゾンビの群れや犬のゾンビが出てきた。 此処はゲームと同じだな。 案外観れるなこの映画は。 一方朋美はというと


「みにゃあ~~~~!! ひ、人が食べられてます!! 死ぬ! 死ぬ! 死んじゃうよ~!!」



「にゃああああああっ!! 頭が脳ミソだけのお化け~!! 怖い怖い怖い!!」


等と俺にしがみついて絶叫している。


そしてラスト。列車での脱出シーンには手に汗を握ってしまった。 う~ん。結構面白かったな。 1つ残念だったのは、配役が原作に合っていなかった事位かな。 


俺は映画のテロップを見終わった後


「……ふぅ。面白かったな。 次はフルCGの作品が観たいな。 どうだった朋美? って朋美?」


隣に居る朋美に話を振ってみた。すると朋美は頭を抱えてプルプルと震えていた。 そして


「……もう絶対にこんな映画は観ませんからね!! こんなに怖いとは思いませんでした!!」


と俺に涙目で訴えてきた。 ……怯える朋美もやっぱり可愛い。 不謹慎だけどそう思ってしまった。


「ごめんごめん。次は怖くないやつにするから」


「……絶対?」


「大丈夫。次はフルCGで実写じゃないから」


「……嘘じゃない?」


「嘘つかないよ」


「……じゃあ観る」


……嘘は吐いていないよ。 実写じゃなくてCGだから。


俺はリモコンを操作してCG版のバイ◯ハザードを再生した。




結果……俺は結構強い力で朋美に身体を連打で叩かれてしまう事になった。




ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


どうでしたか? 今回紹介した作品は実際にありますので、興味がある方は是非♪


面白かったらコメント レビュー等を頂けたら今後の励みになります。


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m




















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