第29話 休日の過ごし方

チュンチュンチュンチュン……。


外から聞こえる雀の鳴き声で目を覚ました。 ふぁぁぁぁ。 ……朝か。 俺の記憶が確かならば、今日は土曜日。会社は休みだ。 ……今日は最高に目覚めが良いなぁ。 布団の中が心なしか暖かいし。それに気のせいか何だか俺の好きな匂いがするし。


モソモソ……。半分寝惚けた状態で目を閉じたまま俺は自分の手を布団の中で動かしてみる。


もにゅ♪ むにゅ♪


……何だか俺の手に搗きたての餅みたいな柔らかくて、かつ弾力のある感覚が……?  う~ん。ずっと触っていたくなるなぁ。 俺は思わずその柔らかくて、かつ弾力のある物を揉んでみた。


むにゅむにゅ♪


「……あんっ////// んっ////// ゆ、雄二さんっ。朝からそんなっ////// そこはっ////// 触られると敏感だから固くなっちゃうっ//////」


ん? 何だか俺の耳元で、俺の大好きな声が聞こえてくるんだが……?


俺はゆっくりと目を開けた。 すると目の前には頬をうっすらと赤く染め、恥ずかしそうにモゾモゾしている朋美の姿があった。


「……おはよう朋美」


「……おはようございます雄二さんっ♡ んっ////// ゆ、雄二さんっ////// あ、あのっ//////」


「……どうしたの?」


むにゅむにゅ♪


「……んっ♡ わ、私的にはっ♡ 別にっ♡ 良いんですけどっ♡ もっとっ♡ 優しくっ♡ してくれたらっ♡ 嬉しいなぁってっ♡ 思っちゃったりっ♡ するんですけどっ♡ あんっ♡」


……俺の手の中にあり、現在進行形で俺の手が揉んでいる物はもしかして……朋美の胸部に付いているあの俺を惑わす魅惑的な2つのスイカなのか?


「おわぁっ! ご、ごめん朋美!」


俺は慌てて揉んでいた物から手を離して、布団から飛び起きた。 そして反射的にその場で土下座。


「いえ、良いんですよ雄二さん////// 頭を上げて下さい。気持ち良さそうに寝ている雄二さんのお布団に潜り込んだ私が悪いんですから////// それに、……い、嫌じゃ無かったので//////」


「それでもごめんっ!」


「もぅ。雄二さんてばっ。だから頭を上げて下さいって。本当に可愛いんだからっ//////」


朋美は土下座する俺の顔を触り、半強制的に持ち上げて、俺の額に軽くキスをして微笑んだ。


「改めて、おはようございます雄二さん♪」


「……おはよう朋美//////」


「さぁ雄二さん。目が醒めたなら顔を洗って来て下さいね♪ 朝ご飯にしましょう♪」


「ああ。分かったよ」


俺は土下座を止めて立ち上がり、洗面所へと移動して冷水で顔を洗った。 俺が顔を洗っている時、朋美がポソッと


「……後でコンビニに行かないと駄目かなぁ////// 替えを持ってきてないんだもん//////」


と呟いていた。 替え? 何の事だろ?


顔を洗って和室に戻ってくると、ちゃぶ台の上には少し冷めた目玉焼きとウィンナーとトースト。それとコーンスープが2人分用意されていた。


「じゃ食べましょう雄二さん♡」


「ああ。そうだな」


俺はちゃぶ台の前にある座布団の上に胡座を描いて座る。 朋美も座布団の上に正座して座る。 そして手を合わせて


「「戴きます♪」」


と朋美が用意してくれた朝飯を食べ出した。


モグモグ……ん? ちょっと待て。何だか当たり前の様に朋美と朝飯を食べ出したが……何故朋美が此処に居るんだ?


モグモグ……ゴクンッ。


俺は口の中にある目玉焼きを飲み込んだ後


「朋美」


「はい。何でしょうか?」


「今さらなんだけど、何で朋美は此処に居るんだ?」


「本当に今さらですね。勿論雄二さんと朝食を食べる為に決まってるじゃないですか。そして今日1日雄二さんと一緒に過ごす為です♡」


「玄関の鍵は閉まっていた筈だけど?」


「まだ寝惚けているんですか?」


朋美は自分のバッグからキーケースを取り出して俺の目の前でキーケースを軽く振る。 そうだった。俺は朋美に合鍵を渡していたんだった。


「雄二さん、私に何時でも来て良いって言いましたよね♡」


「言ったね」


「だから来ました♡」


「了解。納得しました」


「宜しい♡」



朝飯を食べ終わり、食器の片付けを済ませた後


「雄二さん、今日は何かする予定ありましたか?」


と朋美が聞いてきた。


「えっと。今日はネトフリを見ながら部屋でゴロゴロする予定だったけど?」


「じゃ私も雄二さんと一緒の事をしますね♡ 今日は雄二さんと1日ネトフリで映画鑑賞会です♡」


「良いね。そうしようか。朋美とお家デートだ」


「はいっ♡ わーい♡ 雄二さんとお家デート♡ 楽しみだなぁ♡」


「じゃお家デートの準備をしないとな」


俺はテレビのリモコンに付いているNetflixのボタンを押してNetflixを起動させた。


「あっ、私コンビニに行ってきます。お菓子やジュースを買い込んできますね。私が帰ってくるまで映画見ちゃ駄目ですよ?」


朋美は自分のバッグを持って部屋を出ようとした。


「俺も行こうか? 荷物持ちなら任せろ」


「いえ、雄二さんはお部屋に居て下さいね。お菓子とジュースの他にも個人的に急遽買わないといけない物がありますので////// ……やっぱり感触とか気になりますし//////」


「? 朋美がそう言うなら俺は留守番してるよ。でももし荷物が重かったら電話して。迎えに行くから」


「大丈夫ですよ。 私こう見えて力持ちですから♪ それに……急遽買わないといけなくなった物を雄二さんに見られるのはまだ少し恥ずかしいし////// いずれは見られるかも知れないんだけど//////」


「ん? 何か言った?」


「何にも言ってませんよ~。じゃあコンビニ行ってきま~す♪」


「ん。気をつけて行ってらっしゃい」


俺はそう返事をして朋美をコンビニに送り出した。






ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


勢いと思い付きで新作も書いています。 良かったらそっちも読んで貰えたら嬉しいですね♪


リンク貼りますね。


https://kakuyomu.jp/my/works/16817330665229099775


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m

































  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る