第20話 分かっちゃう?
~朋美side~
……昨日は人生最高の1日でした。 私の命の恩人である雄二さんと、とても楽しいデートが出来ましたし、そ、それに…ゆ、雄二さんと恋人同士にもなれましたし//////
幸せ過ぎて私、今日お仕事に身が入らないかも知れませんね。 私の住むマンションまで送ってくれた雄二さんとお別れしてからもずっと雄二さんの事ばから考えていて////// 余り眠れていないんですよね正直な話。
とても紳士的な雄二さん。デートからの帰り道も私の事を気遣ってくれていました。 私を歩道の方に誘導し、自分は危ない車道の方を歩いていましたし、自転車が私の近くを通った時も、私の身体をを自分の近くに引き寄せて私に自転車が接触しない様に守って下さいましたし。 そして、私が退屈しない様に一生懸命話題を振って場を和ませてくれていました。 本っ当に好き♡ 大好き♡ むしろ愛してる♡
……でも、1つだけ雄二さんに不満があるんですよね。 何かって? それは、私が勇気を出して雄二さんを私のお部屋に誘ったのに、あっさり断って帰っちゃった事です。 もっと雄二さんとお話したかったのになぁ。それに、雄二さんに手料理も振る舞いたかったのに。
そして……ちょっとだけですけど、 " アレ " も期待しちゃったりしちゃってたりしたのになぁ////// 雄二さんとならしちゃっても良いかなぁ////// なんて//////
い、言っておきますが、私はそんな事は1度もした事無いですからね! 経験は0ですからね! 決してビッチじゃありませんから! 勘違いしないで下さいね!
と、とにかく今日は月曜日。お仕事頑張らなくっちゃ!
私はお仕事に行く準備を整え、お部屋を出て地下駐車場に停めてある愛車まで向かいました。
愛車に乗り込んだ後、ふと
" 雄二さんは運転免許証持っているのかな? "
と思ってしまいました。 もし雄二さんが運転免許証を取得しているのなら、雄二さんの運転でドライブデートも素敵だなぁ♡って。 あっ、でも雄二さんは電車通勤ですよね。雄二さんが住んでいるアパートには駐車場はありませんでしたから、雄二さんは車を持っていないんですよね。 じゃあドライブデートは無しかなぁ。残念です。 いや、待てよ。雄二さんさえ嫌じゃなかったらですけど、私のこの愛車を雄二さんに運転して貰えばドライブデートは可能ですよね♡ 今度雄二さんに運転免許証を取得しているかと、もし取得していたら、私の車でドライブデートに行きませんか? 雄二さんの運転でって聞いてみようっと。
そんな事を考えながら私は地下駐車場から愛車を出して会社へと向かいました。
会社に到着し、愛車を社員駐車場に停めてから更衣室へ向かいます。 更衣室のドアを開けると、そこにはもう既に舞ちゃんが来ていて制服に着替えていました。
「おはよう舞ちゃん♪ 今日も1日頑張ろうね♪」
「おはよう朋。今日も1日宜しくね♪ ……およ? 朋、何か良い事あったでしょ?」
「あっ、分かっちゃう?」
「分からいでか。朋のそのニヤニヤした顔を見たら誰でも分かると思うよ」
わ、私そんなにニヤニヤした顔をしていましたか!? いけない。気を引き締めないと。 私は自分の顔をムニムニとマッサージして表情を直しました。
「で、何があったの? 朋のその様子からして、今日じゃ無くて昨日何か良い事あったんでしょ? さぁ吐いちゃいなよ♪」
そ、そこまで分かるんだ。 凄いな舞ちゃん。
「えっとね、実はね//////」
私は昨日あった出来事を舞ちゃんに話しました。
「えっ!? 朋、神谷さんとお付き合いする事になったの!?」
「エヘヘ。そうなんだぁ////// もう私幸せで幸せで//////」
多分その時の私の顔は誰にも見せられない顔をしていたかも知れませんね//////
「……こりゃうちの男性社員が知ったら大変な事になりそうだわ」
「何で?」
舞ちゃんの言葉に私は思わずそう聞いてしまいました。 何で私が雄二さんとお付き合いしたら大変な事になるの?
「……はぁ~。無自覚かぁ。まぁ、私としてはそれはそれで面白いから良いんだけどね」
「? 舞ちゃんが言っている意味が分かんないんだけど?」
「良いの良いの。朋は気にしないで」
「?」
「しかし、お付き合いかぁ。あの絶対に男を寄せ付けなかった朋がねぇ。しかも神谷さんでしょ? あの余りパッとしない感じの人……って痛い! 何で頭を叩くの!?」
舞ちゃんの言葉に私は思わず舞ちゃんの頭を叩いてしまいました。 雄二さんは超絶格好良くて素敵な人なんだよ! 雄二さんを馬鹿にするのはいくら舞ちゃんでも許さないよ!
「雄二さんは超絶格好良くて素敵な人なんだよ! 馬鹿にしないで!!」
「ご、ごめんって。朋がそこまで怒るなんて知らなかったよ。神谷さんの事をパッとしないなんて言ったのは撤回するから許して」
「……今回は不問にするよ。でも次は許さないからね?」
「……肝に銘じます」
頭を擦りながら謝ってくる舞ちゃん。 私はそんな舞ちゃんを横目に見ながら制服に着替えて更衣室を出ました。 さぁ、今日も1日お仕事頑張って、お仕事終わったら雄二さんに電話しようっと。 やっぱり1日1回は雄二さんの素敵な声を聞きたいですからね♡
ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m
面白いと思われたら★評価 🖤 コメント レビュー等を頂けたら今後の励みになります。
今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m
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