第10話 職場で親友と

~朋美side~


今朝は本当に最高な時間を過ごせました♡ 雄二さんと一緒に会社へ出勤(正確には最寄りの駅までですけど)する事が出来ましたし、朝食(一緒には食べれませんでしたが)も一緒に購入できました♡ もう幸せです♡ あっ、ちょっとだけ恥ずかしい姿を雄二さんに見られてしまいましたけど////// でもいずれはその姿を雄二さんに見られるのが当たり前の毎日になると良いんですけどね♡ 私のちょっとした願望です♡


私はテンションMAXの状態で自分の会社へと向かいました。


私のお仕事は会社の受付嬢です。 朝9時から夕方5時迄会社のロビーにある受付で来社される方の対応をさせて頂いています。 受付の仕事は結構大変です。 休憩時間までずっと立ちっぱなしですし、電話応対や来社される方の要望に迅速に対応しないといけないですし。 正直立ちっぱなしは足が痛くなってきついんですよね。 何故か両肩も物凄く凝ってしまいますし。


会社に到着した私は受付嬢の制服に着替える為に女子更衣室へと向かいました。 更衣室に入ると


「おはよう朋。今日も1日頑張ろうね♪」


と私の同僚であり親友の麻生田舞あそうだまいちゃんが私の姿を見つけて朝の挨拶をしてきてくれました。 舞ちゃんは同い年の24歳。 可愛いルックスで男性職員さんからも人気がある女の子です。 舞ちゃんは私の事を親しみを込めて朋と呼んできます。 私的には嬉しい呼び方ですね。


「おはよう舞ちゃん。今日も1日宜しくね♪」


私は自分のロッカーを開けて制服に着替えようとしました。 すると舞ちゃんが


「およ? 朋、朋の服装昨日と同じ服装じゃん? どったの? 朋にしては珍しくない?」


と不思議そうに私に聞いてきました。 め、目ざといですね。


「ち、ちょっと訳があって、着替える事が出来なかったの」


「何? 朋、着替える事が出来なかったって、自分のマンションに帰ってないの? 何処かに泊まったの?」


「ま、まぁそんな所」


「えっ、そうなの!? 珍しい……。 ん?」


「えっ、舞ちゃん? どうしたの?」


舞ちゃんはいきなり私に近付いてきて、私の匂いをクンクンと嗅ぎ出しました。 えっ? 私変な匂いしてるの? ちゃんと雄二さんのアパートでお風呂入ったよ?


「……朋の何時もの匂いじゃ無い。 何かメンズのシャンプーの匂いがする。 ボディソープも朋が何時も使っている匂いじゃ無い」


えっ!? 舞ちゃんは私の匂いを憶えてるの!? それはそれで何か嫌だなぁ。


「そ、そんな事無いと思うけど?」


私は焦りながら舞ちゃんにそう言い、制服に着替える為にブラウスとスカートを脱ぎました。 すると


「あれ? 朋、何でブラとショーツの色が違うの? ブラは白なのにショーツはグレー? おかしくない?」


!? あっ、本当だ! ブラジャーの色とショーツの色が違う! 気付かなかった! だって仕方なかったんだもん! コンビニには私のサイズのブラジャーは置いてないし、ショーツもこれしか無かったんだもん!


舞ちゃんにそう言われテンパった私は盛大にミスった言葉を言ってしまいました。


「だって仕方なかったんだもん! 雄二さんのアパートの近くのコンビニには私のサイズのブラジャーは置いてないし、ショーツもこれしか無かったんだもん!」


「……ん!? 朋」


舞ちゃんの目が光った気がしました。


「な、何かな?」


「…雄二さんって誰?」


「……あっ」


し、しまった! 思わず雄二さんの名前を出してしまった!


「……もしかして朋、彼氏出来た?」


「ち、違うよ! ゆ、雄二さんはまだ彼氏じゃ無いよ!」


「……へ~っ♪ まだ彼氏じゃ無いんだ♪ じゃあいずれはその雄二さんって人は朋の彼氏になる予定なんだ?」


グイグイくる舞ちゃん。 ご、誤魔化せれないぞこれは。 ごめんなさい雄二さん。


「い、いずれそうなれば良いなぁ……って私が勝手に思ってます…//////」


「へ~っ♪ じゃ朋ってばその雄二さんって人に絶賛片思い中なんだ~♪」


恥ずかしくなった私はコクリと無言で頷きました。 多分今の私の顔は真っ赤になっているんだろうな。


「朋、その雄二さんとは何処で何がきっかけで知り合ったの? さぁ吐きなさい!」


私は雄二さんと出会った経緯を舞ちゃんに話しました。


「で、その雄二さんを落とす為に昨日の夜は雄二さんのアパートにお泊まりしたんだ♪」


「ほ、本当はお泊まりする予定じゃ無かったんだよ? お料理を雄二さんに振る舞った後、私がビールを飲んで酔っぱらっちゃったから仕方なく」


「へ~。朋の手料理か。私も食べてみたいな。 で、ヤっちゃったと?」


舞ちゃんはニヤニヤしながら私にそう聞いてきました。私は赤面し


「ヤ、ヤってないよ! 私まだ○女だもん!!」


ついつい更衣室内で大声を挙げてしまいました。


「わ、分かったから大声を挙げない!」


「舞ちゃんが悪いんだもん! 私、もう行くね!」


私はさっさと制服に着替えて、更衣室を出て受付へと向かいました。







「あ~あ。朋がその雄二さんに恋している事をうちの男性職員が知ったら発狂するんだろうなぁ。 まっ、私的には面白そうだから良いけど♪」







ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


面白いと思われたら★評価 🖤 コメント レビュー等を頂けたら今後の励みになります。


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m
























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