通信制高校の話

 通信制高校っていうのは昔からあった。俺が十代の頃も今と同様に定時制、通信制というのがあって、昭和55年度の在籍者は128,987名。令和2年は206,948人もいて、高校生の6.3%にもなるそうだ。今は高校生の人数自体が減っているだろうから、割合としてはかなり増えていると思われる。


 通信も公立と私立があり、公立の場合は月二三回の登校だと、卒業まで四年かかる学校が多いらしい。学費は当然公立の方が安く、教科書込みで年間わずか四~六万で通えるそうだ。入学金はなんと五百円。衝撃の安さだ。素晴らしい。俺ははるか昔に高校を卒業しているけど、もう一回通いたくなる。


 私立校の学費は二十五万くらいからだそうだ。学費が数倍高くても、私立に通う人は通信生の約七割。理由はネットでレポートを提出できたり、質問もしやすいうえに、編入時期についても柔軟に対応しているからだそうだ。ついでに卒業率も高い。たぶん、スクーリングに出て課題も一応出せば、卒業させてくれるのだろうと思う。


 通信制っていいなと思うが、親世代は全日制に通わせたいという人が大半だろう。通信制の口コミを見たら、レポートが簡単すぎて、受験対策などは全くできないし、卒業しても、ニートか専門学校かFランへの進学が多いと書かれていた。どうやら勉強しない人が多いらしい。周囲に流されてしまうせいなのかよくわからない。


 今は高校と専門学校が提携していたり、予備校が通信性高校を経営している場合もある。河合塾や家庭教師のトライもフリースクールや通信性高校をやっている。今は少子化だけど、不登校の人が増えているから参入しやすいというのがあるのかもしれない。通信があちこちにあるのは、それだけ全日制学校に行きたくない人が増えているのだろう。昔と比べて子どもたちが繊細になっているのだと思う。


 前もどこかに書いたけど、俺が学生時代に不登校の人に会ったことがなかった。なぜかはわからない。学校は行かなくてはいけないものだと思っていたし、いじめなどがあって転校する人がいても、不登校はなかった。


 今はいい時代だ。多様な価値観が容認されている。一方で、学校では陰キャと陽キャに分かれていて、陰キャはいじめに遭うらしい。昔はそんなことはなかったと思うが。


 通信には陰キャも陽キャもいるらしい。いじめもあるとか。

 

 なぜこんなにいろいろ調べているのかというと、フリースクールっていうのは誰でもできそうだなと思ったからだ。スペースがあれば、早速開業して子どもの居場所にする。家が近所なら誰かしら来ると思う。彼らは朝起きられないから一日数時間しか来ない。しかも毎日来れない。でも、金は勝手に入ってくる。真面目にやっている人には申し訳ないけど、いいビジネスだなと思わなくもない。


 俺はちゃんと心理学を勉強したこともないし、教職すら持っていない。それでも、開業したら、誰かがコンタクトしてくる気がする。勉強を教えて、ちょっと運動して、パソコンいじって、英語をやる。俺には学歴と経歴もある。


 共働きも増えているし、ビジネスチャンスじゃないか?だから今、引きこもりや不登校の人が、自分の経験を生かして開業っていうのもありだと思うのだ。当然、通信制高校を経営するのは無理だろうけど、フリースクールを開業して、生徒にはどこかの通信制高校を卒業させればいい。


 ホリエモンなんかも、高校なんか行かなくていいと言っているのに、自分は通信制の高校をやっている。はっきり言って宣伝だろう。東大を出た方がいいに決まっている。


 通信制高校からかなり話がそれたけど、通信制はあまりいい学校がないと聞く。


 じゃあ、俺が思い描くいい学校って何かと言えば、ちゃんと勉強できるところであってほしい。通信では勉強してない人が多いから、落ちこぼれないように簡単なことをやる。どうして、普通の学校みたいにできないのか。偏差値最下位レベルの学校以下の勉強じゃなくて、もうちょっと勉強しろと思う。


 関係者の方すみません。でも、不登校向けの〇〇ってのは、ビジネスのにおいがして仕方がない。

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