片付けられない件(加筆)
自分は気が散りやすくて、何もかもが滅茶苦茶だ。
いくら貯金があって、財布にいくらあるかずっとわからなかった。給料も全部使ってしまっていたと思う。だから、稼いだ割に貯金がない。
さらに時間を守れず、仕事の面接やアポイントには頻繁に遅刻。二十代の頃は、朝は駅まで走っていた。それでも、遅刻した会社の面接は大体通り、アポイントの遅刻も多めに見てもらっていた。
こういう性格だから、部屋も散らかっていた。部屋を片付けられるようになったのは、実はつい最近のことだ。
実家がゴミ屋敷みたいだったから、母親からの遺伝があるかもしれない。片付けなども、実の親などのお手本がないとできるようにならない気がする。長年一人暮らしで散らかった部屋に住んでいたが、掃除機も持っておらず、衛生状態は最悪だったと思う。今は掃除機を買って、大体、毎日、自分のいる周辺だけは掃除をしている。理由は充電式のコードレスの掃除機を買ったから、全然苦にならなくなった。
俺はあまり人の家に行ったことがないから、他人の家がどのくらい片付いているのかがわからない。俺がたまたま行った時、その人が気合を入れて片付けていただけかもしれないが、自分の家と同じくらい汚い部屋は今までなかった。
片付けられないのは、発達障害と関係ある気がするから、自分がどうして片付けられるようになったか書いてみる。
ここ数年の間に、YouTubeやネットフリックスで片づけの動画を見たおかげだ。ミニマリストの人はしばらく使っていないものは惜しげなく捨ててしまう。複数ある物も捨てている。買い置きはしない。服は数パターンのみ。一年着なかった服は捨てるなどをやっている。
こんまりの動画もちょっと見たことがあるけど、捨てずに残すものは、「ときめくかどうか」というフレーズも自分には刺さった。
こうした動画を見ていて、どうやって捨てるかというコツがわかってやっと片付けられるようになった。
それまでも片付けの本を買ってみたこともあるが、結局、できるようにならなかった。
目で見て初めて同じことができるようになったし、なぜ捨てるのかというのを頭で理解して、ようやく実践できるようになった。
例えば、発達障害の子どもがいたとして、片付けろと怒っても多分できるようにはならない。
見本を見せて、なぜ片付けなくてはいけないかというのを根気よく説明する。相手が納得いく説明ができて初めて、相手の心に響くのではと思う。自分が五十年近くかかったことを、子どものうちにできるようにはならないかもしれないけど、発達障害のお子さんがいる人は諦めないでやって欲しいと思う。
***
2024年5月加筆
片づけについては本より動画を見るのがいいと思う。
自分の場合は、ビジュアルで見るまではどうしても真似できなかった。
YouTubeにミニマリストの動画がたくさん出ている。
例えば、
同じものを2つ持っていたらそれ以外は捨てる。
買い置きはしない。
1年着ていない服は捨てる。
収納を買わない。
宅配便の段ボールは玄関で畳んでしまう。
DMは玄関で仕訳する。
いろいろある。もともと片付けができている人にとっては当たり前かもしれない。
部屋着と外出着を一緒にしてしまうという人もいた。
とにかく徹底して捨てる技術を試してみたら少しは片付くと思う。
自分の場合は本が好きだったのだけど、裁断機を買ってスキャナーでデータ化し、一部は処分した。思い入れのあるものは写真を撮って捨てる等をしている。
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