応援コメント

scene 15. 知り得なかった殺人鬼の真実」への応援コメント

  • 自分なりに連続殺人犯のことを調べると、その多くは“邪悪”というよりは、自身の弱さに耐えられずに人を害してしまうように成り果てたケースのほうが目立つ気がします。
    本作のジョニーは、そうしたケースそのもので、読んでいて哀しくなります。
    ロザリーと巡り合ったときにはすでに取り返しのつかない所にまで踏み込んでいたのが、その最大の点でしょうか。
    彼を取り巻く人々、彼を追う人々の人格もまたありありと描かれていて、それがまたジョニーの人格やその動きを浮かび上がらせているのが、作品として厚みのあるところだと感じました。

    作者からの返信

    最後まで読んでくださってありがとうございます!
    そうなんです。私もプロットを練りながら犯罪史上に名を残す連続殺人犯について調べていて、その多くが問題のない家庭で幸せな子供時代を送っているとは云えないことに驚きました。
    よくニュースで「そんなことをする人には見えなかった」「まさかあの人が」と証言している人が映りますが、どんな凶悪犯だって四六時中ずっと悪人の貌はしていないし、どこにでもいるごく普通の人もちょっとしたボタンの掛け違えで、道を踏み外すことがあるのだと思います。それらに境界線はなく、ふとそんな機会に当たっただけなのだと。

    「三十六人め」に焦点を当てたレビューが素晴らしくて、感激しております。
    コメントもありがとうございました! 励みにさせていただきます。

  • 完結おめでとうございます🎉
    本当に好きな、大好きなお話です。
    何でだろうって思ったら、やはりジョニーが善人だからだと思うんです。
    もちろん、殺人鬼なので悪なのですが……母性本能をくすぐられるわ。
    仔犬にジョニーと名付けたサムの気持ちがめちゃくちゃ分かります。

    ここからは私の想像、妄想なのですが……ジョニーは逃げている間、
    お腹を空かせている野良犬や捨て猫を見たら餌をあげると思うのです。
    車に轢かれそうな子どもが目の前にいたら、きっと自分の身を犠牲にして助けるって思うんです。
    そんな魅力的なキャラを、お話を書いてくださりありがとうございます。

    作者からの返信

    再読してくださり感謝です!

    >“車に轢かれそうな子どもが目の前にいたら、きっと自分の身を犠牲にして助けるって思うんです”
    このお言葉に、むかーーし読んだ赤川次郎先生の『顔のない十字架』という小説を思いだしました。三毛猫ホームズシリーズを除けば、赤川作品のなかでいちばん繰り返し読んだ大好きなお話なのですが……謎だらけで陰があるけど、どこか魅力的な殺し屋さんが出てくるんです。殺し屋なのに善い人で、特に子供に関して強く思うところがある様子で、最後は車から子供を庇おうと飛び出……すんじゃなかったかな確か(何度も読んだのにうろ覚え;

    おっしゃるように、ジョニーはきっと犬や猫だけじゃなく、困っている人を見たら助けるでしょうね。下手なことをすると自分が捕まるかも、とか、そういう計算はしない人な気がします。でもそれとは別に、獲物を狩りたくなったら狩るんだろうなあ;;;
    100%悪人なんていないし、一点の曇りもない善人もいないですよね。「私はそんなことは絶対にしていない!」って云う人が信じられない所以です。正直な人はそこで「やってないと思うけどなあ」って考えますもん。

    なんかお久しぶりだったせいか、世間話をしてるみたいなお返事になってしまいました(笑)
    コメントをありがとうございました!

    編集済
  • 烏丸千弦様
    読み終わって、すぐに感想を、と思いつつ、なかなか書けませんでした^^;
    善人だけど、どこかの誰かが作った、いつの間にか出来ていた社会と言う枠に上手くはまることができなかったのがジョニー・ソガードなのかなと……。
    ただ、被害者や遺族の立場とかに視線を移すと、何ともやりきれない想いが……。
    切なく、哀しいです。
    テーマが重いだけに、読み終わった後も色々と考えてしまいます。
    物語に引き込まれました。
    ありがとうございます。

    宵闇に融けるも拝読させて頂きます♪

    作者からの返信

    七倉さん、こんにちは。
    最後までお付き合いくださってありがとうございます! 感想もとても嬉しいです。でも、読んだら必ず書かなきゃいけないわけじゃないと思うので、少なくともうちではどうぞお気遣いなく、今後もゆるりと覗いてやってくださいませ(*^^*)

    どんな境遇にあろうと、善い一面があろうと殺人鬼は殺人鬼です。こういったお話が苦手な方も多いでしょうし、どんな描き方をしたって犯罪者というだけで入り込めない方もいると思います。
    そんなお話を読んでくださり、読後にいろいろ考えてもらえたなんてとても書き手冥利に尽きます。物語に引き込まれたというのもたいへん嬉しいお言葉です。
    しかも短篇集のほうもフォローしてくださって……! ありがとうございます。あらためまして、今後ともよろしくおねがいいたします。m(_ _)m

  • 順番が変わると物語全体の印象が変わって、そういう点でも面白かったです。このバージョンだと、もっとジョニーの人生に寄り添っているような印象になるのは、先に生い立ちが語られるからでしょうか。
    なんで彼が逃げたのか、僕の想像の中では理由が思い浮かびませんでした。自分なら一番大事な人を殺したらもう自分も殺して終わらせるかな、なんて考えたり。
    でも捕まらないからこその主人公なんですよね。
    サムの悲哀のあるラストシーンは渋いですね。この刑事のコンビをまた見たいなと思いました。
    毎日の連載お疲れ様でした!

    作者からの返信

    柊さん、こんにちは。
    まったく同じ話なのに、順番が違うだけで印象が変わるってほんと不思議ですよね。でもつまりそれは構成が大事だということで、自分にとってもあらためて勉強になりました。私はやっぱりオチに「誕生」篇がきて、そういうことだったのかー! ってなるほうが好きかな(笑) アンケートとったらどっちがいいという意見が多いか、知りたい気がします。

    大事な人を殺したら自分も……そうですよね。ふつうは一緒にいきたいと思うだろうと、私も思います。でもたぶんジョニーの場合、自分が生きていくためにみつけた道なので、殺したのが愛する人であっても自殺はしないかなあ……と。まあ単純に、あそこで泣いて後追いする展開は私の趣味じゃないということも大きいですが(笑)

    FBIコンビ、皆さんに好評で嬉しいです。私もまた見たいなあと思っていますので、いつか書きたい……ネタがまた降ってきてくれればいいんですけども(^^;
    再読してくださり、コメントと☆までありがとうございました!

    編集済
  • 完結、おつかれさまでした!
    捜査にのめり込むうちに、サムはジョニーに感情移入したような気がします。だからこその溜息と、「なんだったんだろうな」の呟きなのかな、と。あるいは多かれ少なかれ、刑事にはそんなことが起こるのかもしれませんね。
    特にジョニーには、それだけの謎と魅力があったんだと思います。キャラって大事ですよね。
    二年後は探偵事務所ですか。。定年後のサムの渋い活躍も見てみたい気がしますね。相棒はブブあらためジョニーで。そしてどこかでジョニーがちょい役で友情出演したり。。

    作者からの返信

    琳さん、こんにちは。
    敵であっても、その足跡を辿るうちに同化してくる……なんてこと、映画でもよくありますよね。犯人を追う刑事などだと、俺の事件だ、あいつを捕まえるのは俺だ、みたいな、独占欲にも似たものが生まれる気がします。ルパンを追う銭形警部みたいな(笑)
    殺人鬼であるジョニーに、ある種の魅力を感じてくださった方は思いの外いらっしゃって、ありがたい限りです。私自身にとっても思い入れが強いキャラになりました……あっ、またテディが暴れそうww

    探偵事務所を開いたサムの話、私も読みたいんですよw だからネタさえあれば書きたいんですけど……肝心の事件が浮かばないと(^^; あっ、でもジョニーがちょい役ってのはめっちゃナイスアイデアですね! サムが事件に行き詰まって、ジョニー(犬)に愚痴ってるといきなり走り出して、サムが犬を追いかけるとそこに探していた重要参考人が倒れてるんですよ。きさま、やっとみつけたぞってサムが捕まえると、そいつはくそっ、ナイフを持った金髪の男にやられたって云うんです。わー♡(妄想大爆発)
    ……こほん。今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました! 殺し屋日記全集、楽しみにしてます♪(´∀`*)ウフフ

    編集済
  • 完結、おめでとうございます。ご苦労様でした。

    人間が人を殺してしまうのは醜い事されてますが、実は、自分を含め、今生きている人間は全て、生存競争に勝ってきた祖先を持つ者達なのだと思います。勝つと言っても、なんとか生き延びたケースも多くあったでしょう(戦後に生き残った日本人の様に)。そして、何世代も遡れば、人を殺して生き延びた先祖もいたと思います。それは今、世界で起こっている戦争でも同じ事なのだと思います。平和な時期に36人殺したら殺人鬼。戦時中なら大ヒーロー。これは、遺伝子の中に組み込まれている人間の宿命だとも言えるかもしれないと思うと怖くなりますが。

    何度も書きますが、物凄く良くリサーチされていて、米国に長年住んでおられると思わせる作品を描かれていますね。素直に凄いと思います。

    作者からの返信

    フミヤさん、こんにちは。
    「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対して、殺してはいけないと決まっているわけではないと答えるお話がありますよね。殺人という犯罪に対して懲役何年、または死刑という刑罰があるだけだとか、おっしゃるように戦争で敵兵を何人も殺せば英雄だとか。
    もちろんそんな話は詭弁であって、たとえ戦争であっても人を殺すことがいいはずがありません。殺さなければ殺されるという状況で、身を護るために相手を殺したとしても、ああよかった助かったと割り切れるものではないと思います。しかし、人間というのは殺し合う生き物なのだという考えもわからなくはない気がします……難しいことは私には理解が及びませんし、感じたことを言語化するのも難しいですが、実際に夫婦喧嘩で庖丁を持ちだしたことがありますし(銃の話を笑えない・笑)

    お褒めのお言葉をありがとうございます。調べ物は書くことよりも好きで、ある方に「リサーチの鬼」と云われたこともあります(笑)
    シリーズもののほうではチェコ・プラハを主な舞台として書いていたので、その頃はプラハに住んでるとしか思えないと云われたことも♪ 平たく云えばハッタリかますのがうまいって感じでしょうかww
    最後までお付き合いくださりありがとうございました!


  • 編集済

    烏丸千弦様

    完結おめでとうございます💐
    一か月間連続更新、お疲れ様でした。毎日わくわくできるって幸せなことですね。ありがとうございました!
    楽しいことはあっという間に過ぎていきます。それでなくても11月は小の月で短いのに、特に今年は短かったように感じました。季節も一気に秋を通り越し、早くも冬のたたずまい。

    『三十六人めの被害者:The Untold Story of SERIAL KILLER Jonny Sogard』の連載中、自分的に思うことがあって、
    当の作者の千弦様をも巻き込んでしまいましたが(;´∀`)
    その節は、ほんとごめんなさいm(__)m 今は少しは寛容になれた(?)かもしれません。そういうマインドもかわいいと思えるほどには。

    千弦様に素晴らしいインスピレーションの扉を開かせたジョニーに、心からの感謝を! 
    ありがとう、ジョニー・ソガード。

    >「さ、帰るぞジョニー」
    かつての飼い主の名前を付けられたブブが、新たな主サムを愛らしいクリクリ眼で見上げて、小さくしっぽを振る様子を思い浮かべます。
    この物語を締め括ってくれた頑是無い仔犬にも感謝を。
    ありがとう、ジョニー。
    そして何より、
    作者の烏丸千弦様に、深甚たる感謝を捧げます。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    ブロ子さん、こんにちは。
    ……いつも思うんですけど、ブロ子さんって本当に文章巧いですよね。礼儀正しくきちんとしていて、それでいてあたたかく、読んでいて心がほっこりする好感しかないお手紙のような文章。そんなコメントにまたまた支えられっぱなしの一ヶ月でした。こちらこそ、まめなコメントおつかれさまでした。ありがとうございました。m(_ _)m

    あの件に関してはもう気になさらないでください。謝られる必要もないですよ☆ そもそも私が自信の無さから考えすぎてしまって、ちょっと困ってるふうなお返事をしていたのがいけなかったんですから(^^;

    続きは近況ノートのお返事に書きますね♡
    再読、本当にありがとうございました!

  • おはようございます。
    やっぱり、善い奴。
    そしてそれは、好い奴、なのかも知れないなあと改めて思ってしまいました。
    そして、仔犬のジョニーは今もきっと、幸せなのでしょうね。

    ……うん、幸せだよ。新しいご主人様はとても優しいから。
    でも、夢でなら会えるあの素敵な二人はいつ自分を迎えに来てくれるのかな。

    そんなジョニーの言葉まで想像してしまいました。

    ありがとうございます。
    1ヶ月、毎日烏丸さんのお話を拝読できました喜びはとても大きいものでした。
    次回作も楽しみにお待ちしております。


    作者からの返信

    豆さん、おはようございます。
    最後までお付き合いくださってありがとうございます。m(_ _)m
    善い奴、好い奴。豆さんらしいなあと思いました。そしてまさかのブブあらためジョニーの気持ち……! 豆さん、これはずるいです。泣いてまうやろー。゚(゚´Д`゚)゚。
    私も想像してたんですよ、サムが仔犬の「ジョニー」を散歩させに外に出て、少し歩いたところでぴたりと足を止めるんです。ん? どうしたジョニー? なんてサムが足許の小さな仔犬を見ると、ジョニー(仔犬)は通りの向こうを、小首を傾げてじっと見つめているんです……。

    次作は未定ですが、あたたかいお言葉を励みに早く取り掛かりたいと思います。
    読んでくださり、コメントをありがとうございました!

    編集済