第3話

「私ね、お兄ちゃん」


「何?」


「会えないけど、前世には仲間もいて、今は学校の酷いこと沢山されたけど、お兄ちゃんが居てくれて凄く幸せなんだよ。」


「・・・俺も幸せだぞ。」


「うん・・・お兄ちゃん」


「どうした?」


「私、学校行くよ」


「えっ、いやいや、良いんだぞ。学校行かなくても、」


「行く、お兄ちゃんばっかり辛い目にさせたくない」


「でも、お兄ちゃんは家にいて幸せで居て欲しいんだ。」


「それじゃ、お兄ちゃんは幸せにはなれないよ。私だって、お兄ちゃんも幸せになって欲しいんだよ。お兄ちゃんが私のことを思ってくれているように」


「でも、」


「それとも、お兄ちゃんは私の愛を否定するの?」


「それはしない!!全くしない!!」


「なら、良いよね。」


「でもなぁ。」


「大丈夫だよ。それにねお兄ちゃん」


「??」

妹は手から光を出す。


「私、勇者の力使えるから」


「・・・綺麗だ」


「・・・ありがとう。」

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妹は前世の記憶を思い出したようだ。前世はとても酷く世界を救った勇者なのに恨まれて殺されたようだ。 激 辛 @eaconnn

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