第2話

私は、その世界では勇者だった。


女勇者として選ばれた。


勇者として、選ばれた最初は人々から不安がられた。女が勇者で大丈夫かと、心配されてた。嫌味や、文句を沢山言われた。


でも、私もしたくて勇者をしたかった訳じゃないし、たまたま、私が勇者の力を持って生まれたからだった。


そして、勇者として戦った。戦いたくもない、頑張りたくも修行を沢山して、幸せだった普通の生活からも目を瞑って戦った。


人々のためだと思って、



出来れば倒したくない、魔物も何体も倒して、そして私達は頑張って魔王を倒した。


だけど、私達は国から危険しされて、殺された。


ーーーー


「そして、転生したんだよ。お兄ちゃん」


「まっ、待ってくれ」


「・・・やっぱり、信じられない?」


「違う、そうじゃない。もしそうなら、今までの春はどうなったんだ。」


「・・・そうだよね。大丈夫だよ。春の記憶も、魂も一緒。ただ私の記憶とその時の魂が復活して混ざっただけだよ。」


「そうなんだ、良かった。」 


「ありがとう、お兄ちゃん心配してくれて」


「うん、良いんだ。それより辛かったな。辛かったな。よく頑張ったなぁ」


「そうだよ、がんばったのに、頑張ったのに」


二人はそれからも、抱きしめあった。

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