変わり者の友人の話⑤。

ドス黒く異臭を放つ物体Xを一気に飲み干すおれっち。味わっていたら負ける。不味さを感じる前になんとか飲み干した。


「おいおい、ウソだろっ!?」


A君が今まで聞いたことのない驚きの声を上げた。


「ごちそうさまでした^_^」


余裕の笑みでA君に礼を言うおれっち。

本当はこの後お腹を壊さないか、何かの成分の過剰摂取で倒れないか不安だったが、とにかくその時は余裕ぶってA君にかましてやろうということだけを考えた。


隣のS君をチラッと見ると、おれっちのガッツを讃えた目をしていた。もしかしたら物体Xを飲んだことで幻覚を見ているのかもしれないが。


とにかくA君にはこれで気に入ってもらえた。


今までお手製の物体Xを数人の友人に出したが、全部飲み干したのはおれっちが初らしい。


マジか。

本当に飲み干して大丈夫だったのだろうか。


まあもう飲んでしまったものはしょうがない。


「早くA君の部屋に行こうよ!!」


試練をクリアしたおれっちはA君に言った。


A君は快諾し、おれっちとS君はとうとうA君の部屋にお邪魔することになった…。

(もう少しだけ続きます)


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