変わり者の友人の話④。

まさかの展開でA君の家にお邪魔することになったおれっちとS君。


おもむろにA君がキッチンに行く。なんとなくついて行くおれっちとS君。


「じゃあウェルカムドリンクを出すよ。」


そう言って少し怪しげな笑みを浮かべるA君。

手にはなぜか焼き肉のタレを握っている。


そして焼肉のタレをグラスに注ぐ。

少し注いだあと、今度はマヨネーズ、麺つゆ、コーヒーなどをブレンドしていく。


あっという間にドス黒い色をして異臭を放つ何かが出来上がった。


「ウチに来た友達には試練を与えることにしているんだ。どうぞ。」


心なしかA君のメガネが怪しく光った気がした。

口元にはいたずらっ子のような笑みを浮かべている。学校では見たことのない表情だ。


目の前に出現した物体Xはもちろん飲みたくはない。だが、おれっちの中で「A君に一発喰らわせたい」というよくわからない闘志のようなものが湧いてきた。


おれっちは物体Xの入ったグラスを掴むと一気に飲み干した…。


(まだまだ続きます)

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