変わり者の友人の話①。
ふと高校時代の強烈な友人のことを思い出した。
彼の名を仮にA君としよう。
A君は高校1年生の時、名前の順でおれっちの前だった。つまり目の前の席。
彼の異様さはすぐに分かった。なんせ学校にいる時ほとんど寝ているのだ。
朝登校してきて席につくやいなや、すぐに机に突っ伏して寝る。
朝のホームルームの時、先生が来ても寝ているのでおれっちやとなりの生徒が突いて起こす。
その時は起きるのだが、ホームルームが終わると、また机に突っ伏して寝る。
そして1時限目の授業の先生が来たら、起立→礼のタイミングで突いて起こす。
授業中も当然寝るので授業終わりの起立→礼のタイミングでまた突いて起こす。
休み時間はトイレにたまに立つくらいでまた寝る。そして2時限目、3時限目以降も同様…。
正直かなりイライラした。
なんでこいつの世話をずっとしなきゃいけないのか!!
しかし。
あまりにもそのスタイルを崩さないのでそのイライラも逆に尊敬の念に変わってきた。
A君は高校以外でどんな生活を送っているのか?一体何者なのか??
気になったおれっちは仲の良いS君と一緒に放課後、A君を尾行することにした…。
(この話、もうちょっと続きます)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます