16.
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「ロビン、今日は絶対負けないから……!」
正眼に構える自らの娘の姿は、我が子ながらその才を十分に感じさせる出で立ちで、その気迫、その隙のない構えからは万に一つも負けの可能性も感じられなかった。
「今日は絶好の決闘日和ね!サロアさん!」
「はは、何ですか、絶好の決闘日和って」
あれ?ボケたつもりはないけど、普段クールなサロアさんが比較的、大き目の笑い声をあげたから、もしかしたらまた変な事を言ったのかもしれない。それか――
「ふふ、余裕なのも今の内ですよ。今日の為にエレナは血の滲むような努力をしたんですから」
そう、油断。そこに勝機はある。サロアさんの事だから、ロビンもロビンで、それこそ血の滲むような努力と完璧に練られた作戦を用意してくるに違いない。彼女からはそれこそ百戦錬磨の、幾度も死線を潜り抜けてきた戦士の香りがする。そんな人がロビンに稽古をつけるのだ。凡庸な才しか持たないロビンであっても彼女の手に掛かれば、この短い期間で一端の戦士といえる程の実力を身に着けたとしても、不思議はない。
「お、お手柔らかに頼むよ」
あれ、でもおかしいな、ロビンからはそんな雰囲気が全然しない。それどころか、その言動から不安のようなものが見え隠れしている。これも作戦の内だろうか。
「ふふ、そのようですね。でも私の弟子も今日の為に努力してきたんです。私は彼を信じます」
彼女の表情は弟子とは打って変わって、相変わらず柔和で、あまり焦りのようなものは感じられない。
「では始めましょうか――」
サロアさんはそういうと少し遠くにいる二人に向かって、声を張り上げた。
「では私が『はじめ』と言ったら勝負を始めてください。時間内により多く有効打が取れた方の勝利です。判定は私と隣のカレンさんが務めます」
サロアさんが事前に用意した砂時計を掲げながら説明する。私も同じように手渡された砂時計を持ちながら、
「二人とも正々堂々、全力で頑張るのよ!エレナ、もちろん私はあなたを応援してるけど、審判でずるはしないわ。誰が見ても勝ちといえる試合にしなさい」
と声を張り上げて、二人を激励した。エレナはうんと首肯で返し、ロビンは目をそらしてエレナを正面に捉えた。二人とも本気のようだ
晴れて新築お披露目となったサロア邸のレクリエーションとして、設けられたこの模擬戦。もちろん舞台はそのサロア邸の広い庭。
お披露目となったサロア邸は丸太を組んだだけの、比較的簡素な造りではあるものの、卓越した加工技術と建築設計技能によって、質素ながら快適な、広々とした空間づくりに成功していて、もちろんそれなりに自然資源を消費したその設計は、子供二人が模擬戦をするには広すぎる程の大きさの庭を作り出すことにも成功していた。
サロアさんと二人で話し合った結果、せっかくなのでこの広い庭を存分に使ってもらおうという話になり、ほとんど障害物もない平地であるものの、戦場は比較的大きめに確保されていた。
私は二人から更に距離を離して所定の位置につく。サロアさんも同じように、私から離れると、見合っている二人から距離を空けて、私とは反対側の所定の位置についた。普通であれば審判としては少し距離が離れすぎな気がしないでもないが、私もサロアさんもどうやら目が良いらしい。私だったらこの距離でも正確に判断できる自信があった。サロアさんの実力は今更疑う余地はないだろう。それならばできるだけ距離を離して、二人がのびのびと試合できるようにした方が良い。
「それでは――よーい……」
サロアさんの合図の声が聞こえる。
「はじめ!」
始まった……!砂時計をひっくり返す。
初めの合図とともに仕掛けたのは意外なことにロビンの方だった。
猛烈な勢いでエレナに切りかかっていく。
「うおおおっ……!!」
「っ――……!!」
エレナは意表を突かれたものの、即座に対応する。
確かに作戦としては悪くはないが、せいぜい中の下だ。初手で奇襲を仕掛ける作戦は初歩中の初歩。実戦なら意外と上手く行くこともあるがこれは模擬戦。徹底的に教え込んだ足回りは彼の突進速度を凌駕し、ロビンの大ぶりの袈裟切りは、エレナの華麗なバックステップで簡単に避けられ――
「有効!!」
サロアさんの涼やかだけど良く響く声がロビンの有効打を告げる。あれ?今何が起こった?確かにエレナはロビンの大ぶりの攻撃を完璧に躱した。しかし、体勢を崩したのはエレナの方だった。
「タイム!!」
私は大きな声で中断を告げた。私は砂時計を横にすると、つかつかと二人の方に歩いて行って、体勢を崩し尻もちをついたエレナに手を貸して身を起させると、その下にあった、地面と同じ色をした、少し大き目の石を手で引っこ抜いた。なるほど、だから必要以上に審判と距離を取らせたのか、でも私の目はごまかせない。
「これにつまづいたのね」
「ああ、ごめんなさい。私の見逃しですね。もしよければこの有効打を無効にしてもう一度最初から試合を――」
「――いい」
「そうね、試合を続けましょう」
私は娘の言いたいことがよーくわかった。
「エレナ……?」
キッ――――……!
「ひっ……!」
エレナは鋭い眼光を一つロビンによこして、そのまま位置についた。ロビンの顔は罪悪感とエレナの気迫に押されて、引きつっている。
私も元の位置に戻る。同じように元の位置に戻ろうとするサロアさんに、こんなしょぼいいかさまを未然に防げなかった、せめてもの償いとして、私も娘と同じように抗議の視線を送った。しかし、視線を送られたサロアさんは弟子と違って、相変わらず涼しげな顔のまま、一度だけ手を合わせてごめんなさいの合図とかわいらしい笑顔をつくって私に送り、試合続行の合図を出すため、元の位置についた。
(やられた。やっぱりちょっとおかしいと思ってたのよ……まさかサロアさんがこんなせこい手を使ってくるなんて……)
私はサロアさんとの試合前の打ち合わせを思い出す。思えば、この戦いはその時の打ち合わせから始まっていた。この戦いはエレナと私、ロビンとサロアさんの二対二。試合が始まる前に二人の仕込みに気付けなかった私のミスだ。
「それでは――よーい……はじめ!」
サロアさんが試合続行の合図をして、試合は再開された。一時停止していた砂時計の時間を進める。
今度は打って変わって、エレナが一歩足を踏み込んで、自らの木剣をロビンの木剣に打ち込んだ。ロビンはかろうじてその一撃を受ける。続けて、一撃、二撃、三撃――エレナの一方的な攻撃にロビンは反撃の糸口もつかめぬまま防戦一方だ。
さっきのロビンの有効打を思い返す。あの一撃は悔しいけど本物だ。才は感じなくても、あの一撃には相当の修練と努力の量を感じた。相手が石ころでつまづく、その一瞬を狙った、大ぶりの一撃からの流れるような追撃の一手。初見であの攻撃を防げるのはそれこそサロアさんのような熟練の手によるものしかいないだろう。
試合は依然としてエレナ有利のまま進んで行く。しかし試合展開は良くても一点の損失を未だに取り返せていない。そろそろ一点入れたいところだ。
「はあ、はあ、……」
「くっ……はあ、はあ、はあ……」
一息入れるため、エレナがロビンと距離を取る。打ち込んで、体力を多く消費しているエレナよりも、それを受けているだけのロビンの方が消耗が激しそうに見える。表情も相当苦しそうだ。
息を整えたエレナがもう一度攻勢を掛ける。ロビンはそれを必死に受ける。
――カッ、カッ、カッ、カッ……
有効打を見逃さぬようしっかりと試合を視界に収めながらも、ちらりとその奥のサロアさんの表情を盗み見る。相変わらず涼しげな顔をして、二人の試合を眺めている。
やっぱりサロアさんの手の内だ。あの卑怯な手にだけ全力を掛けたように見せかけて、その実、しっかりとロビンに剣術の基礎を叩き込んでいる。彼もまた血の滲むような努力をしたのだ。
「…………」
恐らく攻撃についてはあの最初の打ち込み以外、さっぱり練習していない。そのさっぱり切り捨てた時間を使って、サロアとロビンの師弟はひたすら、受けの練習をしていたのだろう。
ガンッ――!
木剣同士が強く打ち合った音が森の中にこだました。ロビンは息も絶え絶えになりながらも、エレナのその強烈な一撃を受け、後ろに下がる。しっかりとした足回りだ。これなら勝てはしなくても、一定時間攻撃を防ぐことなら可能だろう。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
無尽蔵かと思われていた、エレナの体力もそろそろ限界に近づきつつあるようだった。
砂時計の砂も残り少なくなってきている。
一息ついたエレナは気合を入れると最後の攻勢に出た。
――ガンッ、ガンッ、ガンッ……
エレナの更に力を増した攻撃がロビンに襲い掛かる。しかし、砂時計の砂はもう残り少ない。ロビンの堅実な足回りと膂力がエレナの強烈な一撃一撃を丁寧に捌く。
最後の攻勢が不発に終わったエレナの攻撃は段々と弱まっていく。これは、認めるしかないかもしれない……
ロビンの勝利で終わりかと思われたとき、不意にロビンの堅実な足回りが崩れた。
「――――……!」
ぐらりとロビンの体が揺れる。それを見たエレナの目が見開く。
彼女の木剣ががら空きになったロビンの胴体に吸い込まれていく――
そう、彼はつまずいたのだ石ころに……
――ガンッ……
その刃がロビンの胴体を打ち付ける前にそれはロビンの木剣によって防がれた。
「タイム!!」
砂時計を横にする。まだわずかにその砂は残っている。
「またこれね」
「ええ、申し訳ございません……」
その石ころはさっきのより幾分も小さいものだったが、不思議なことにしっかりとロビンの足を捉えていた。このサロアさんの様子を見るにわざとではなさそうだ。
「ねえ……エレナ……躊躇ったでしょ」
「――躊躇ってなんか、ないよ……」
エレナはその言葉とは裏腹に、目を伏せてロビンから逃れる様に視線をそらした。
「まだわずかですが時間は残されています。そうですよねカレンさん」
「ええ、ほんの少しだけどね」
横にして、時間を止めた砂時計を見せる。
「では、再開します。両者位置についてください」
少し気まずい空気のまま、皆が元の位置につく。
確かにあの時エレナは躊躇ったようにも見えた。しかし、相手が何の拍子もなく体勢を崩せば、そこに一瞬の隙が生まれようと、それを咎めるのは思いのほか難しい。何よりロビンの対応も早かった。さすが、ふらついた相手を攻撃するためだけの技を重点的に練習しただけの事はある。
「それでは――よーい……」
しかし、エレナの反応速度と目は常軌を逸している。その隙をエレナは見逃すだろうか……
「はじめ!」
砂時計の砂はもうほとんど残っていない。
両者動かない。
エレナは目を閉じていた。エレナは勝負を諦めたのだろうか。
砂時計の最後の砂が落ちる。
エレナが目を見開いた。
ロビンに切りかかる。鋭い一撃だ。でももう遅い。
「そこま――」
剣の軌道は急激に流れを変え、ロビンが合わせにいった木剣を躱して彼の胴体に吸い込まれていく。
「「そこまで!!」」
――あの技は……
駆け寄ると視覚外からの攻撃をもろに受けたロビンは、腹を抑えてうずくまっていた。
「だらしないわね。早く立ちなさい。男の子でしょ」
「よく……この環境で……そんなこと、言えますね」
確かにこの村ではむしろ女性の方が強いのかもしれない。ロビンはそういうと、自力で立ち上がって、息も絶え絶えながらも、二本の足でしっかりと地面を踏みしめた。これでも割と心配していた方だったが、こんな軽口を叩けるのなら、やはり無用な心配だったようだ。
むしろ心配なのは……
「――お母さん、なんか腕上がらない……」
恐る恐る、声のする方を振り向くと、右腕をだらんとぶら下げたエレナが不思議そうな顔で私を見つめていた。
「……当たり前よ。本来人間はそんな動き出来ないんだから」
「うーん、これは肩の腱が切れているか、損傷しているかもしれませんね」
エレナの腕を診たサロアが言った。
「な、治るわよね……?」
「程度によりますが、適切な治療とリハビリで、元のように動かせるようになるでしょう」
「良かった……」
なんかよくわかんない単語が出てきた気がするけど、とりあえずは大丈夫らしい。もし一生腕が上がらないとなったら、責任の一端は私にある。
「でもなんで?お母さんが前やった時は、大丈夫だったじゃん」
「私はなんかこう……いい感じに修行して、大丈夫になったのよ」
この技を教わった時、なんかよくわかんない修行をさせられたのを思い出した。
「じゃあ、私もその修行する」
「だめよ、あなたにはまだ早いわ。またこんなんなったら嫌でしょ?」
言えない。昔、村に来たよくわからんおっさんに、よくわからんまま修行を付けてもらったから、さっぱり修行の内容を忘れているなんて。
「……うん」
気を付けなくちゃ。目は良いと思ってたけど、ここまで良いとは思わなかった。一度しか見せてない技だ。この技がここまで体に負担が掛かるなんて今知ったけど、普通は誰かに教わらなくては使えないはずだ。私だってこの技を体に覚えさせるまでかなりの時間をかけた。それをこんな簡単に模倣してしまうなんて……
「それで、勝負の方はどうでしょう?カレンさん、私の砂時計ではどちらとも言えませんでしたが……」
「私もそんな感じよ。でもエレナの腕がこんなんになっちゃったなら延長戦は出来ないし、今回はエレナの負けで良いわよ。エレナもそれで良いわよね?」
「うん……それでいいよ……」
エレナも思うところはあるだろうが、誰よりも彼女自身が、今回の自らの負けを認めている事だろう。
「では、今回の勝者はロビン。彼には引き続き私の弟子をやってもらいましょう。これからもよろしくお願いしますね」
「ああ、こちらこそよろしく頼むよ。今回みたいなことがないようにね」
ロビンも今回の騒動に巻き込まれて、散々な目に合ってきたことが、その言葉と態度からありありと滲み出ていた。
「あんたも良く頑張ったわね、ロビン。見直したわ」
「……いや、勝負はほとんど俺の負けです。実力ではエレナの方が間違いなく上だった」
ロビンはそういって、私の称賛を受け取らずに見送り、顔を俯かせた。
私はふと思った。彼はいつも村の皆から称賛を受けている。「ロビンは賢いね」「やっぱお前は役に立つ」「まさに優等生」……しかし、ロビンはそれらの言葉を受け取ったことがあるのだろうか。皆の称賛を受ける彼の表情は微笑み、一見喜んでいるように見えても、もしかしたら一度も満たされたことはないのかもしれない。彼の父親の厳格で融通の利かなそうな、いつも額にしわが寄った顔がちらついた。彼は今まで褒められたことがあるのだろうか。
「いえロビン、今回は間違いなくあなたの勝利です。何故なら、あなたの望む未来が手に入ったから。その為にあなたは精一杯努力して、自分にできる限りのことをした。それはあなた自身であっても認めなくてはならない事なんですよ……ロビン、良く頑張りましたね」
そういってサロアさんは俯くロビンの頭をその大きな手のひらで強引に撫でた。
「――全く……誰のせいでこんな無駄な努力をするはめになったと思ってるんだ……」
「ふふ、ごめんなさい。全てあなたのおかげです。ありがとう」
驚いた。私はロビンのこんな年相応な反応を見たことが無かった。いつも冷静でからかいがいのない、つまらない子供がこんな表情をするのか。
顔を俯けたまま、耳を赤くして、大きな手のひらを受け入れる彼の心に、その称賛の言葉は届いているだろうか。
「もう……!次は負けないから……!」
すっかり蚊帳の外になってしまっていたエレナが、ふくれ面になって二人に嚙みついた。
「ふふ、今回はエレナも良く考えて、良く頑張りましたね。次は必ず勝てますよ」
サロアさんはむくれて少し不機嫌になっているエレナの心を察して、彼女にも自らの弟子と同じように称賛の言葉を送った。そうだ、私もやらなくちゃいけないことがあった。
「そうよエレナはよく頑張ったわ」
怪我をして、動かなくなってしまった腕に触れないように、そしてそれを包み込むように、私はエレナを後ろから抱きしめた。
「お母さん……?」
今までごめんね。
「きっと、進み続けていればあなたの願いは叶うわ。だから進み続けなさい。あなたの努力は無駄じゃないわ」
私は抱きしめた娘の耳元でそうささやいた。
私は母親として未熟だ。きっとこの言葉だって母親としては間違っている。親としてはあまりにも無責任だ。でも――
「うん、ありがとう、お母さん」
でも私は一人の人間として、彼女の心を誰よりも理解しているつもりの一人の人間として、羽ばたこうとする彼女を、これ以上鳥かごの中に押し込めておくことは出来なかった。
「さて、こちらも一段落しましたし、食事の時間としましょうか。今日は特別に鹿肉のスイートフラワー漬け焼きを用意しましたよー」
「わあ、サロアが作ったの?」
エレナが興奮気味に歓喜の声を上げた。私はエレナの腕の傷に触れない様に、そっと手を離した。
「ええ、素材を提供してくれたのは、カレンさんですけど」
「鹿肉は昨日仕留めたものだから、新鮮できっとおいしいわよ。ていうかスイートフラワー漬け焼きって何――」
「楽しみ!」
やたらとテンションが高いエレナに私の言葉が遮られる。やっぱり理解できてないかも……
「その前にエレナは一度腕をちゃんと診ましょう。中に簡単な診療所があります」
「えー、後からでいいよー」
「だめです。こういうのは早ければ早い程良いんですから――さあ、みなさんもお上がりください」
サロアさんは渋るエレナの背を押しながら、自らの家へ向かう。ロビンもそんなエレナを見て、申し訳なさと心配が半分ずつくらいな顔をして、後ろから二人について家に入っていった。
その光景が何だかしっくりきて、やっぱりなるべくしてそうなったのだと、心の内で思った。
私は彼らがいるだろう森の木々の合間に視線を投げかける。
私は決めてしまった。あなたはどうするの。
私は前を向いて、歩き出す。向かう丸太小屋の中からは子供たちの楽しそうな声が聞こえた。
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