『テラスハウス』でもテレビは自分の責任に頬かむり

 ここしばらく、SNSを通じた誹謗中傷。

 それに対して批判めいたことを言い続けてきましたが、過去には、SNSによる誹謗中傷をかばったことがありました。


 正確に言うと、SNSの中傷だけを非難して、自分たちの責任に頬かむりをするテレビ業界の態度が気に入らないから、結果としてSNSの方は擁護っぽい言い方になってしまったということですが……。


(あの当時はカクヨムはやっていなかったので、ブログでそういうことを書いたという話です)


 フジテレビの『テラスハウス』という番組がきっかけで木村花という女子プロレスラーが自死。


 その後重鎮タレント、坂上忍や松本人志などがSNSの書き込みを非難。


 たださ、テレビ局側の過剰演出や出演者を縛るような契約内容ってなんなの?


 SNSでのネガティブな書き込みに対する批判がメディア関係者からバンバン出たけどよくよく精査してみると、そのSNSによる「炎上」を喜んで煽っていたのは、ほかならぬ番組制作側だったでしょう。


 それで出演者が自死したら、慌ててSNS批判。


 坂上忍は書き込む人に対して、リアイティと言っても演出はあるのだから本気で怒る人の方が悪い、と、言う意味のことを言っていましたが、それって詐欺師の論理ですよね。


 卑怯千万なのは松本人志です。

 番組批判するとSNSの奴らが調子に乗ってくる、と、いうけど、一義的に悪いのは番組なのに何言ってるの?


 この件ではコロナ禍での乙武洋匡氏の発言が良くあてはまるなと思います。


『各局ワイドショーが『SNSでの誹謗中傷よくない』という論調で放送しているようだが、『今週の標的はコイツですよ』と司令塔の役割を果たしてきたのは、どこの誰だよ。すべての責任をネット民に転嫁し、自分たちは反省の色なし。どれだけ面の皮が厚いんだよ』


 そういえば、新型コロナ流行の初期段階では、


 ある時はライブに行った中高年。


 またある時は海外旅行に行った家族。


 そしてまたある時はパーティで騒いでいた大学生。


 さらにある時には県をまたいで帰省した若い女性。


 今週の標的はこいつらですよ、と、言わんばかりの報道をしていましたね。


 

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