5.タイムカプセル
.
……信じられぬまま、私達はタイムカプセルが埋めてある母校の小学校へ戻りました。
そして、アナタ1人抜かして、皆でタイムカプセルを開けました。
同級生たちはみんな、自分のカプセルを開けてそれぞれ小学校の思い出を懐かしんでいました。
もちろん私も、自分のカプセルを開けました。
でも、何も感じませんし、何も思い浮かびませんでした。
ただ、
“私は今まで一体、何の為に―――誰の為に生きて来たんだろう……”
―――という感情。
今までどんなに苦しいことも、どんなに悲しいことも、一生懸命乗り越えて頑張って来ました。
アナタに今日この日、“絶対”に会えると信じてたから。
でも、アナタが死ぬなんて。
考えてもみませんでした。
……こんなことなら、約束破ってでもアナタに早く会いに行けば良かった。
私の頭に“後悔”と、後悔という言葉が過りました。
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます