第7話 守護天使ユリエル
地下51階でレベル上げとトレハンをした後は探索もそこそこに先を急いだ。階段が見つかったら未踏破のエリアが残っていても構わず下へと向かう。
地下53階で3日ほど複数の宝箱目当てで滞在した以外は、最短距離を突き進んだような形になった。
地下54階の攻略中にレベル60になると俺の種族は「上級魔人」になった。と言っても『進化のコクーン』に入る必要はなく、エスカレーター式の変化だ。ソフィアによるとレベル60以上の存在は「亜神」とも呼ばれるようだ。変わったのは呼び名だけで中身の方はあまり変わっていないような気がするが、亜神としての自覚を持ったほうが良いのだろうか?
『大魔王ガーマの全身鎧』の真価をフルに発揮できるようになり、着ているのがだいぶ楽になった。更に『天魔のハルバード』も制限なしで使用できるようになったので、地下54階の敵でさえ単騎で圧倒することが可能だ。
天魔のハルバード
種類 武具
クラス 神器
属性 物理、雷
物理攻撃力 16700(8350上昇)
魔法攻撃力 14900(7450上昇)
固有戦技 【雷束撃】【天魔断罪】
アビリティ 各種ステータス60%向上(60%上昇)
その他 【自動装備】
大魔王ガーマの全身鎧
種類 防具
クラス 神宝(Ⅰ)
物理防御力 108,000(+54,000)
魔法防御力 105,000(+52,500)
アビリティ 全ステータス200%向上
闇無効
大上昇耐性(+3):物理、火、雷、弱体
中上昇耐性(+2):土、水、氷、弱体
戦技 【操邪眼】【誘惰眠】【与魔快】【性転換】
つまり全ステータスが260%向上するので、かなり反則的な強さになっている。魔物の多くは装備によるバフをあまり持っていないので、少しぐらい上のレベルの魔物でも圧倒することができるのだ。
レオナイト
種族 上位魔人
レベル 60
HP 176,886/176,886(+127,751)
MP 210,283/210,283(+151,871)
膂力 161,517(+116,651)
体力 172,760(+124,771)
知力 208,807(+150,805)
素早さ 148,313(+107,837)
器用さ 155,728(+112,470)
直感 231,163(+166,951)
運 316,803(+228,802)
スキル 【戦独楽+7】【回転斬り+4】【破荒突き+8】【五月雨突き+7】
【乱打+3】【強弓+6】【乱射+5】【無詠唱+8】【念話+6】
【統率+4】【性技+4】【絶倫+4】【アイテムボックス+5】
【鋳造+7】
魔法 【召喚+6】【火+7】【風+6】【水+6】【氷+5】
【土+7】【雷+8】【光+3】【闇+7】【回復+5】【補助+4】
【弱体+3】【結界+2】
耐性 【物理+9(+3)】【精神+10(+2)】【毒+9(+3)】
【麻痺+8(+3)】【石化+6(+3)】【睡眠+7(+3)】
【火+10(+3)】【風+6】【水+7(+2)】
【氷+6(+2)】【土+8(+2)】【雷+10(+3)】
【光+3】【闇無効】
武技 【雷束撃】【天魔断罪】
ついに地下55階に辿り着いたのはこの「裏庭ダンジョン」に突入して131日目のことだった。外界はすでに春になっている。
地下55階の広大さは筆舌に尽くしがたい。天井までの高さは地下33階の倍はありそうだ。南側の壁以外は遠すぎてもはや壁を視認できない消失点となっている。遠くにエレベーター塔が見えるが、足立区から見た東京スカイツリーぐらいのサイズ感なので、10kmは離れているだろう。
「お前がレオナイトか」
地下55階の街の守護天使ユリエルは細身の女性だ。褐色の肌に黒い髪。スタイル抜群の美人だが、全身から闘気を放っている。不用意に近づいたら怪我をしそうだ。
「<どうぞよろしくお願いいたします>」
俺はソフィアの声で挨拶した。
「アウストレイヤ様が作ったおもちゃというのはそれか。便利なものだな……。この階は武器屋と鍛冶屋が充実しているぞ。改造に必要な魔石も売っているから、強力な武器を手に入れてから先に進むと良いだろう」
そういう彼女が持っている剣は凄まじい神気を放っていた。どうやら神宝の剣のようだ。
ユリエルの勧めに従って地下55階の武器屋を覗いてみたが、たしかに品揃えが豊富だ。武器屋ほどではないが、防具屋の品揃えも悪くない。レジェンダリークラスになると1千万マカを超える価格のものあるが、惜しげもなく使って皆のぶんを買い揃えた。どのみちレベル61に上げるには3億マカほど必要なので、ここは装備に使ったほうが有効だ。
また道具屋では『水神の加護』のような加護シリーズのレアポーションを販売していた。約1分のあいだ特定の属性攻撃を無効化する。『水神の加護』は水属性攻撃を無効化し、『風神の加護』は風属性攻撃を無効化するという具合だ。
1つ50万マカとお高いので、高い耐性を持っている属性を買うべきか迷った。が、どこで必要となるかわからないので一応一通りの属性の分を買っておいた。俺はけっこう心配性なのだ。
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