第41話 民衆の解放とラムキンの陰謀(6)
EXTRA 「世界の中心はボッツ様が中心であるのである」
私はモネという名前のこの世で2番目に高貴な猫である。
一番は当然、「新しい猫神様」であるところのボッツ様であるのだ。
ボッツ様の最側近としてボッツ様外出の際には常に近くに
「モネ」
「はいいいいいいっ!」
「フールを連れてこい」
「はっ!今度こそ!」
「…」
「あのようなチビ猫、一度袋だたきにして、それからボッツ様の御前にお供えしますので!」
ガシッ!
「ギャアア!す、すみません。あ、また鼻血が」
「フールに指一本触れるな」
「しかし、指一本触れずに、連れてくるというのは…」
ベシッ!
「ウギャアアアッ!おおおお、口から血が。口の中を切りましたぁ」
致し方あるまい。フールをだましてどこかへ呼び出す。そしてそこへボッツ様をご案内申し上げると…そういう作戦を立てることにしよう。
それにしても他の猫たち、ちょっと前までは「三本柱」などと言われていい気になっていた猫たちがまったく姿を見せないのには腹が立つ。
ルノーもミケも引きこもり、いや、あの馬鹿力のレオはホゴセンター行きだったっけな。飼い主のいうことあんまり聞かないから迎えがないらしい…ワハハハハ、愉快愉快。
うん?何だ?そういえばホゴセンターの方が騒がしいな。何の騒ぎだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます