書き続ける意欲を保つ方法
目的を思い出す
私はある目的のために毎日投稿を始めました。
それは、私自身がその長編小説の続きが読みたい、という目的です。
私はこれまで書いて来たほとんどの長編小説の続きを書くことを、様々な理由から止めてきました。
その理由は過去の近況ノートにも書いていますが、ネタ不足だったり、プロットが多くなりすぎて書くことが面倒になったり、飽きてしまったり、そもそも意欲が湧かなかったり、と様々で、ただ、そこに共通することは、ある種の強制力で乗り越えられるかもしれない、というものでした。
そのため、私はカクヨムで毎日投稿をしてみよう、と思いつきました。
その、ある種の強制力、というのを他人任せではありますが、読者の皆様に求めたのです。
そういう経緯から、私は毎日投稿を始めたのです。
ところが。
毎日投稿を始めると、私が読み返すことのできる文量が増えるだけでなく、数字が増える喜びや、順位が上がる喜びなどが発生してきました。
これ自体は悪いことではありません。むしろ良いことです。
これらが結果として、モチベーションの維持や向上につながるのであれば。
ですが。
私の目的はいつの間にか、私がこの長編の続きを読みたいから。ではなく。
数字を増やすことと、順位を上昇させることにすり替わっていました。
その結果、本来の目的であった『続きを読みたいから毎日投稿を続ける』ではなく『より多くの方に見てもらえるよう、コンテンツを充実させる』や『より多くの方にみてもらえるよう、★の数を増やす努力をする』方向性にシフトして行きました。
それはきっと、カクヨムの方向性であり、このシステムを利用することは避けては通れない道ではあるのでしょう。
ですが、私の目的とは異なります。
そのことを私は今一度思い出しました。
私の目的は、私が私の小説の続きを読みたいがために、毎日投稿する、ということです。
数字を増やすこと、順位を上昇させることは二の次です。
まず、毎日投稿が礎となる、基本中の基本であり、その次に数字を増やすこと、そして順位を上昇させることがあるのです。
このところ、その優先順位決めが曖昧になっていました。
これはもはや公然の事実でもあるのではないかと思うのですが、人は気持ちいい方に惹かれて行くものだと思っております。
それは、他の誰かの思惑であったり、あるいは、環境がそうだから、というどうしようもない理由からだったりしますが、とにかくそれは、自分が掲げた本来の目的とは異なることもあります。
私はそうだったみたいです。
一方で、売りたいと考えている方、何らかに入賞したいと考えている方、あるいは、単に自己肯定感、あるいは自己顕示欲を満たしたいと考えている方には、この環境はある種のレールでもあると思います。
ただ、軌道に沿っているからと言って、それが10割同じものであることは稀ではないでしょうか。
きっと細かなところで噛み合っておらず、速度を上げた結果脱輪、転げ落ちてしまう前に、その違和感に気付いて、擦り合わせ、あるいは修正を行うことは、リスク回避に重要なのではないか、と思います。
それが何であるかは、その当人にしか分かりませんが、もし、私と同様に、何かもやっとしたものを抱えているのであれば。
その何かをつきとめてみることも、また未来へ繋ぐ一歩となるのではないでしょうか。
と、それっぽいことを書いてみましたが、そんなことを偉そうに言える立場でもないのですよね。
納得した部分のみを取り入れるのが良いと思います。
占いみたいなもんです。
深くは考えず、不快に思った部分はすっぱり忘れるのが良いと思います。
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