毎日投稿を始めた初心者の考察

グミ好き

2023/09 中のもの

小説の分かりやすさに必要なもの

『当然』を書くと描写不足になる

 課題としていることの一つを考えてみました。


 やはり、小説を書いていると、どうしても自身にとっての当たり前に引きずられます。

 そして、その『当然』を書く際には、その部分の描写が省かれるわけです。


 すると、書き手にはどういった状況なのかが分かっても、読み手が読むと???となる部分が出てきてしまいます。


 例えばプロット(小説を書くに当たって設定や流れをまとめたもの)に主人公はある特殊な魔法が使えるとあったとします。

 その魔法は、一撃で相手が戦闘不能になります。


 これを、バトルの時に使ったとします。相手は戦闘不能になりました。

 書き手からすれば、主人公の一撃必殺魔法が決まった、ということが分かりますが、読み手からすると何が起きたのかさっぱり分かりません。


 これは極端な例ですが、実はこういう描写不足は数多く存在するものと思っています。

 そして残念なことに、(私が)途中で読むことをやめてしまう小説のほとんどにこの原因が散見されます。


 上記の例の場合は、その場面に至る前に、主人公がその魔法を使える、という描写が必要ですよね。あるいは、その場面中に説明してしまうこともできますが、それはとても強引なので、可能ならその魔法を入手する瞬間や、会得する瞬間の描写を事前にしておくのがベストです。



 私の小説にも、そういう部分があるのではないかと思っていますが。


 そう、ここがこの問題の最も問題(?)なところなのです。

 書いている当人にはそれが分からないのです。大変困ったことに。


 可能な限り、初めて読む読み直す他ありません。



 もちろん、他の人に気付いてもらうということも可能です。


 ところが、ですよ。

 私のように豆腐メンタルな人間や、あるいは、近況ノートや(Twitter、ではなくて)Xからは書き手当人の人柄が分からなかったり、どうも軽いノリでコメントできなさそうな人間のところには、基本的にコメントが来ません。


 そりゃそうですよね。


 何か言って小説の更新が止まっちゃったらコトですし、返信で何を言われるか分かったものではないですからね。私も、例えば新たに参加した自主企画の企画主であったり、常から応援していただいている方でもない限り、コメントしようとはあまり思えません。


 特に。誤字脱字なんかのコメントすら難しいものがあります。


 まずは、そのお話の褒める所を探すところから始まります。

 応援コメント、と銘打ってあるために、それをしないと始まらないのかもしれない、みたいなところがあるんですよね。とはいえ、それが最低限の礼儀である説もありますが。


 とはいえ、いつも読んでいる小説であれば、何か面白い所があって読んでいるわけですから、それを探すことに苦労しません。


 しかしながら、読み始めたすぐにがある場合は、何を褒めていいやらで、しかも、先を読んでわざわざ戻ってくるのも何か違うし、誤字脱字が多くて読むのを止めてしまうまであるわけですよ。

 うーん……ですよね。


 そういう困った事情があるために、中々、に気付くのが難しいという問題があるんです。



 ただ、迂遠ではありますが、これに気付くための学習は出来ます。

 そうです。高評価の小説を研究して構成を真似する、というやり方です。


 パクリにはなりません。内容まで一緒にするわけじゃないですから。

 どういう描写をしていて、どこが自分の小説に取り入れることが出来るかを考えます。


 ただ、これにはそれなりの時間が必要です。

 まず、その小説を読む時間と、研究する時間、そしてそれを自分の小説に組み込む時間。


 つまり、それなりに本気で自分の小説と向き合う必要が出てくるわけですね。

 このために時間を割ける人間は中々いないと思います。


 書き手も人間です。小説以外にも好きなことはあります。ゲームとか。


 それを押しのけてでもやろう、時間をかけよう、と思った時に、きっとまた一つ成長できるのでしょう。

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