第43話

「御兄様にやられてしまいました。気持ちは良かったんですけど、でもでも説教するつもりがまさかあんな目にあうとは、御兄様も油断大敵です」

 先程の膝枕を思い出しながら怒りたい気持ちもあるがどうしてもニヤケが止まらずベッドでゴロゴロしてしまう。御兄様がお風呂から、戻るまでにしっかりしなくちゃと気をひきしめるのだった。


「は〜よかった~、咲希も膝枕でだいぶ機嫌良くなったみたいでなにも言われずにすんだみたいだ。もし機嫌が治らなかったらなにを言うつもりだったんだろうな。結局言わなかったから大丈夫だと思うが、今後も機嫌が悪くならないように気を付けておこう」優斗も咲希とは、別の意味で気を引き締めていた


翌日、特に予定が無かったので以前住んでいた家の荷物を保管している所に行って持っていける物がないか確認しようと考え咲希に場所を尋ねる。


「はい、御兄様の荷物はこちらでしっかり保管させてもらっています。場所も歩いていける距離ですのでご一緒しましょうか?」


「歩いていける距離なら散歩がてら一人で大丈夫だよ、持っていくのが大変そうなら助けを頼むかもしれないけど」


「そうですか。分かりました、御兄様もたまには一人の時間も大切だろうし、ゆっくり見てきてください。助けが必要な場合はすぐ手配いたしますので」


咲希に住所と簡単な地図を用意してもらい、太陽が照りつけセミの鳴き声の聞こえる道を久しぶりに歩いてむかった


最近は、車での移動が多かったから歩いて行くのはなんか新鮮な気分になるな。前に住んでいたとことは違い高級住宅街なので、すれ違う人も気品を感じる奥さんだったりした。


住所を頼りに目的地に着くとそこには家一軒が入るであろう大きな倉庫が建っていた。中には警備員もおり目が合うとこちらに駆け寄り、帽子を脱ぎ中に案内される。


「お待ちしておりました。優斗様でございますね。わたくし本日の警備を担当しております。酒井と申します。暑い中ご足労ありがとうございます。咲希様から優斗様がこちらに来るとの連絡がございましたので優斗様のお荷物をまとめさせていただきました。こちらの倉庫に入ってすぐわかるようにしてありますので確認お願いします。」警備の人は優しく案内してくれておれは、さっそく荷物を確認しにむかった。


さすが、プロの人が持ってきただけあるな。荷物も種類ごとにわかりやすくしてくれている。

 その中にガムテープでバツと記された段ボールが片隅にあった。俺は、気になりその段ボールを持ってきて中を確認するためにガムテープを外していく。中には俺が隠していた高校生ならではの性活用品だった。そういえば咲希にはこの存在はバレていたんだなと思い出した。中見を確認していると大きな紙袋になにか入っていて、その上に白い封筒が有り手紙が入っていた。手紙を確認すると俺は開いた口が塞がらなかった。内容は咲希からであり

「こちら色々みてお兄様の趣味などを勉強しました。ですがこちらの誰とも知らない女で、御兄様が処理することは私には耐えられません。ですので同封した袋に御兄様用のものを用意いたしました。ぜひ使われたら感想をお願い致します」とのことだった。

 こんな手紙があると内容を、確認するのが怖いんだがしないのも後でなにがあるかわからないので恐る恐る確認した。



敢えて結果だけ伝えよう。またあの咲希はやりやがった。しかもいつの間にこんなもの用意してやがったんだ。使えと言っていたが使ったその瞬間完全にアウトだろうと心の中で叫んだ。  

 袋に入っていたのはあくまで健全なものだが、咲希が色々なポーズで写っている写真集だった。まだスタイルが幼いので色家より可愛さが目立つがもしスタイルが良くなった時に同じ写真集出したら完全にアウトだろうと思わざる終えない内容だった



ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします

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