第42話

仕事が無事終わり帰って来るやいなや抱きつきながらお腹に顔を埋めてくる咲希がいた。


「あの駄犬が、まったく油断も隙もない」んっ帰ってくる時、犬となんかあったんだろうか?


「御兄様少しは私と駄っん 雪ちゃんとの昔は見れましたか?」


「うん 今も咲希はかわいいけどアルバムの中の咲希も今に負けず可愛かったね」御兄様ったら恥ずかしいことを抵抗なく言うんですから全くもう。


「咲希もいきなりの仕事疲れただろ。美幸さんがオムライス作ってくれてるから食べよ。とても美味しかったよ。咲希が食べてる間にお風呂は沸かしておくからしっかり食べてね」


「ありがとうございます御兄様、お言葉に甘えて食べさせてもらいますね」咲希がオムライスを食べに行ったのを確認してから、俺も風呂場にむかった。


「さて、これが美幸さんが作ったオムライスですね。見た目もきれいであの人は全く苦手なものないのでしょうか?そしてこのハートにギザギザの模様は雪ちゃんですね。まさか雪ちゃんから、仕掛けてくるとは予想外でしたがいいでしょう、受けてたちます。恋する乙女は障害があればあるほど強くなるところを見せつけてあげます。」

 打倒雪ちゃんを心に近いギザギザを描かれたハートをスプーンで崩しオムライスを頬張る。見た目だけじゃなくて味も完璧ですね、雪ちゃんより美幸さんの方が強敵何ではと疑問を抱きながらオムライスを平らげていった。


オムライスを食べお腹がちょうど落ち着いたかなと思ったタイミングで御兄様からお風呂が湧いたと連絡が入り、私はお風呂の準備をします。

 今日は、御兄様に説教をしなくてはいけません、あれほど言ったのにあんな甘えた顔をする雪ちゃんははじめて見ました。しかも私も経験のない膝枕までしちゃって雪ちゃんが羨ましいです。寝言で好きだなんて言いやがってますし、全くけしからないです。なので御兄様に説教は決定です。そうですこの説教は決して嫉妬からではないのです。むふん


さっそく御兄様が用意してくれたお風呂に入り今日の疲れた心を癒やして、お説教の用意です。雪ちゃんに膝枕したんですから私にしても、全く問題無いですよね。例え足がしびれても絶対に離れないで逆にツンツンして反省させたほうが、いいのではないでしょうか?御兄様が反省してたらやらないであげましょう。


咲希は、一人でお風呂に入ってくれたがこの後が不安だな。お風呂に入る前の顔がなんか企んでいそうだったから警戒して損はないかな。仕事で色々あったのかもしれないし、甘やかして上げよう。

 雪ちゃんに膝枕してあげたから咲希にもしてあげたら喜んでくれるかな?雪ちゃん気持ちよさそうにしてたし


「御兄様お話があります、座ってください。」

お風呂から上がり着替えて戻ってきた瞬間の第一声だった。俺は素直に座るが、なにかあるだろうと思って心構えをしていたのですぐに考えていた対策を行動に移した。


「その前に、咲希こっちにちょっとおいで、隣に座ってくれるかな?」咲希は不思議ながらも素直に来てくれた。「それじゃ左側に倒れてみようか?」


「お、御兄様?ちょっちょっといきなりそれは」おっいい具合にテンパってるな、あと一押しかな。

「いいからいいから、咲希は今日も頑張って来てくれたんだからそのお礼に膝枕させてよ、それとも俺の膝枕じゃ嫌かな?」


「いっイヤなんかじゃありません。いくらでもしたいし、シてあげたいです。でも私の足じゃ小さすぎて」確かに咲希の体で膝枕は無理そうだな。でも、咲希はこれからだしもう少し成長したらしてもらおうかな

「それなら、咲希が膝枕出来るようになるまでは俺がしてあげるから、いつか膝枕してほしいな。」


「もちろんです。いくらでも言ってくださいね」俺はそんな咲希の話を聞きながら頭を優しく撫でていく。湯上がりだからなのか、咲希の頭を撫でるたびいい香りが広がっていく。


「うーお説教するつもりが、でもこんな風に御兄様に優しくされるならもういいかな?雪ちゃんにもこれで対等だし」





ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星を少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします

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