第38話
「さっ御兄様、さっぱりしてから寝ましょ。お風呂は沸かしてありますから」俺は、咲希の案内に誘導になにも考えず従い風呂場にむかった。
は〜寝起きだからさっぱりするなー、お腹もしっかり落ち着いたし、食べ過ぎには注意しないといけないな。それにしても、俺はさっきどんな夢を見ていたんだろう?まったく思い出せない。思い出せないのを、考えても仕方ないか。
「御兄様、失礼しますね。明日のことにで、お話したいことがあります。」咲希が、問答無用で入ってきた。だから、なんでこの子は遠慮なく入ってくるの?俺は、不意に目を閉じ手を伸ばし駄目だってと伝えると。ぷにっと触ったことのない感触が指先に感じる。なんの感触かなと目を開け確かめると、そこにはスクール水着の咲希がいて、俺の指先は咲希の2つの小さな小さな小山の先端に触れていた。プニュっ、俺はとっさに手を離しすぐさまごめんなさいと頭を、必死に下げてから咲希を見ると
「御兄様のエッチ」と顔を赤らめてうつむきながらこちらをぷるぷると震えながら見下ろす咲希がいた。
「もう、御兄様はちゃんと周りを見ないからこうなるんですよ。私だから小言で済むんですから感謝してくださいね」咲希にはしばらく逆らえそうにないと、本気で落ち込んでしまった。
「ですが、私も悪かった所もありますのでおあいこにしましょう。こんなことで喧嘩してもつまらないですし、それよりも大事なお話があって私は、来たんです。聞いてもらえますよね?御・兄・様」俺には拒否権なんてものは存在せず頷くしかなかった。
「それで、お話ししたいことなんですが、今日会った雪ちゃんのことです。あの子には今の状態のことを早めにはなした方が、後々面倒なことにならないであろうと判断して、明日美幸さんと一緒にこちらに招待したいと考えています。」
雪ちゃんかー、確かに思い込みは激しそうだが、話せばちゃんと分ってくれそうな子だったから今の状況を説明するなら早いほうがいいよな。それに、今日のこともあるから時間が、経って会いにくくなるようなことになる前に色々解決してしまおう。
「俺の方は、問題ないよ。それに、今の状況を詳しく知っているのは、俺より咲希の方だと思うから俺にも今の状況と、これからのことを教えてもらえると嬉しいな。咲希にばっかり頼ってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだけど必ず咲希に頼ってもらえるお義兄さんになるから。」
「お義兄さんにですか。」私は、お義兄さんよりいつか、私をお嫁さんにしてもらったほうが嬉しいんですけど、まだまだ妹にしか見えないですよね。はー仕方ありませんね今は、
なんか咲希が俺に聞こえない声で言ってる。そんなに、俺って頼りないかな?もっと頑張って兄らしいとこ見せていかないと駄目かも。
「それでは、しっかり温まりましたし明日に備えて休みましょう。今日の雪ちゃんを見て分かると思いますが、暴走してしまったらいくら体力があっても持ちませんから。」そうだな、明日のことを思ったらしっかり休んでおかないと。
「では、御兄様先に上がっててください。それとも一緒に上がって私の体を拭いてくだいますか?御兄様になら拭いてもらっても」俺は、咲希が言い切る前に風呂から上がり逃げるように脱衣所にむかった。「そんな逃げなくても、いくじなし、今は妹なんですから拭いてくれてもいいじゃないですか。」
逃げるように体を拭いて脱衣所を跡にして、体の火照りを冷ますために良く冷えた炭酸を一気に飲み込む。ゴホッゴホッ まったく咲希はあんなふうにからかってきて困ったもんだ。なにかあったらどうするつもりなんだよ。あっ〜でも事故だけど見るだけじゃなくて触っちゃったんだよな。まだまだ幼いけど咲希も女の子なんだよな。これからは、もっと気をつけないと。
「さっ御兄様今日も一緒にベッドに行きましょう、まだ御兄様のベッドは来ないですから来るまでは一緒に寝ましょうね」こっちの気も知らないで本当に困った妹だよ
「ご招待ありがとうございます。雪様、こちら今日の話のさいに皆様に食べていただけたらと用意したおやつでございます。どうかお三人でお食べください」美幸さんは、来るなり咲希になんとも高級そうな袋に入った手土産を渡してきた。
「わざわざありがとうございます。ですが、そこまで型苦しい話を、するつもりもありませんからぜひ美幸さんも一緒にたべましょう?そのほうが私も嬉しいです。」
「ありがとうございます。ではお茶などは私に用意させてください。置き場所も変わりないようなので準備には困らないと思いますので。」
美幸さんの後ろにモジモジとこちらをじっと見ては目をそらし顔を赤くしている雪ちゃんがいた。
「ほら、雪様もあいさつなさってください。」
「今日は、招待してくれてあっありがとうございます。昨日は、お二人にご迷惑をかけてごめんなさい。改めて、小金井財閥が次女、小金井雪です。これから長い付き合いとなると思いますので以後お見知りおきを、お兄ちゃん」おっおう、昨日とは、また雰囲気が違ってびっくりしたが、この子は、咲希が猫みたいにきれいなタイプとしたら、雪ちゃんは、子犬みたいな可愛さがあるな。笑ってるときなんか尻尾が揺れてるんじゃないかと思うくらい元気な笑顔を見せてくれる。
「ちょっと雪、御兄様はあなたのお兄ちゃんじゃないんだから、お兄ちゃんなんて呼ばないで、私だけの御兄様なんだから」
「咲希ちゃんちがうよー だって私まだお兄ちゃんの名前知らないし、年上の男の人だから、お兄ちゃんって呼んだんだもん。お兄ちゃん呼びが嫌なら名前教えてよ、そしたら名前で呼ぶから」
名前の呼び方だけで、何故こうなるんだ。もー美幸さん助けて〜
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