第29話
マクラの梱包も終わり、ちょっと騒がしてしまったのでこちらは次回使えるサービス券になります。ぜひお嬢様の新しいマクラを作る際は、当店をご利用ください。なお、有効期限はありませんのでご安心ください。
咲希が令嬢だとわかったからなのか、ブラックカードをはじめて見たからかは分からないが、明らかに接客の仕方が変わった。サービス券に有効期限が無かったしぜひ次回も、買い物に来てほしいってことなんだろう。今回のマクラが気に入ったらぜひ利用してみよう。ひとまずマクラはロッカーに預けておこう、それなりに大きいから荷物になってしまう。
「それじゃマクラも買えたし一旦ロッカーに預けたら次は、咲希が気になるところにいってみようか?なんかあるかな?」
「気になるところですか?う〜んあるにはありますが、御兄様は、どこでもついてきてくれますか?」
なんかどこにでもいうと不安になるが、モールの中にそんな物騒な店はないだろうし大丈夫だろう。
うん、なぜ大丈夫だろうと考えてしまったのだろう。咲希が連れてきたのは下着屋だった。確かに以前見てしまった時若干だが膨らみは感じることが出来たがまだブラをするには、いささか早いのではないのだろうか。
「あっ御兄様、その顔はまだ私にはブラなんか早いだろうって考えてますね。確かに、私にはまだちゃんとしたブラは早いでしょ。えー理解していますとも。例え同級生の雪ちゃんがひと足早くブラをしていても成長期は人それぞれですから、私も数年すればブラをしています。ですが、今私が買いに来たのは、いわゆるスポブラ、スポーツブラです。
御兄様には、どんな色がいいか聞きたくて。少しですが、私も成長しているんです。御兄様もいつか私が成長したボン・キュッ・ボンを見ることになるでしょう。」咲希が成長してボン・キュッ・ボンか〜 これからが、成長期だし可能性はあるんだろう。今はスポブラの色だな。周りの目も気になるし、さっさと選んで、俺は早くここから出よう。
「咲希に、似合う色はそうだな。咲希は可愛いから今は、シンプルな白に爽やかな青とカワイイピンクなんてどうかな?」
「ありがとうございます、御兄様。ちなみにそれは、私のスポブラ姿をイメージして考えた色ですか?ピンクのスポブラは可愛いですか?御兄様の選んでくれた色ですから、3つともちゃんと試着して買いますね。」
俺は、咲希に頼まれた色を考えたし、近くの休憩できるとこで待つとしよ。いくらなんでも試着した姿を見るのはどう考えてもアウトだし、咲希なら見せようとする可能性があるからここは、戦略的撤退するのが正しいのだ
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