第19話
さすがに二人共、ゆっくり話を聞いていたらのぼせそうになってしまったのでシャワーを軽く浴びてさっぱりしてから風呂から上がる。
俺は、先に着替え終わってリビングで待っていると、可愛いらしい寝間着に着替えた咲希が降りてくる。全体がピンクで、可愛い子猫型の帽子のついた寝間着だった。
袖を掴んで上目使いで見つめてくる姿は幼女とはいえ女の子何だなと認識せざるおえなかった。
「冷えた牛乳あるから、それでいいか?」と咲希に尋ねる
「はい、私は今、成長期なんでその牛乳を選んだんです。きっとあと数年したら、御兄様が私から目を話せなくなるくらい魅力的なスタイルになっているはずですよ」
凄い自信だな。だが牛乳だけじゃそこまでは成長しないから好き嫌いしないで色々食べたり、体を動かすようにさせないとな。頭は言わずともいいから、これでスタイルも良くなったら才色兼備で、色々な男が近寄って来そうだな。
「それで、さっきの話の続きなんですが、御兄様、先程なにか覚えがあるような反応をしてましたね。御兄様の考える通り、私を助けるために警察に連絡してくれたのは御兄様です。遅くなりましたが、あの時助けていただいてありがとうございました。お陰で今の私がいます。」
俺は、昔のことを思い出していた。あの時は、確か学校帰りの通り道でたまたま助けを求める声が聞こえて、なにがあったんだろうと見に行くと怖いおじさんの暴れる声と助けを求める声が聞こえたから、つい子供の正義心で近くの駐在に助けを呼びにいったんだよな。あの時は、助けるのに夢中で、その後のことは、気にしてなかったから今まで忘れていた。そうか、咲希があの時の子だったんだ。助けられることが出来て良かった。
「私は、今のお父様のとこに来た際に、助けてくれた人を探そうと色々しました。幸い御兄様は、割と簡単に見つけることが出来ました。近くの学校に通っているのを駐在の人がわかっていたので、後はどんな人かゆっくり調べていたら、今に至るわけです。
だから、私は、最初から御兄様なら、信用できると甘えてしまいました。そんな妹は嫌ですか?」
絶対こいつは、わかっていながらやってるんだろうな。この下から見上げる姿はドキッとしてしまい、見つめることが出来なく目を反らしてしまう。そうすると、悲しそうな顔をして、俺の寝間着の裾を津館でくる。こんなことされたら、見つめるしか無いよな。いや、逆に俺が、見つめて照れさせて見たらどうなるんだろ?
俺は、寝間着の裾を握っている咲希の手を握り上から見下ろすように見つめる。すると、やはり咲希も自分が見つめられるのは恥ずかしかったのか、顔を赤くして目をそらした。お風呂上がりもあって雰囲気も違うからめっちゃ可愛く感じた
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