第21話 親の突撃
今日はあかりを誘い家に呼んでいた
放課後に呼んだため、一度家に帰って来るらしい。
僕の部屋は汚くはないのだが、あかりが来るまで少し片付けていた。
片付けも終わりちょうど、家のチャイムがならされた。
「先輩~お邪魔しま~す」
「どうぞ、入ってくれ」
あかりは部屋に入って机に飾っていたコルクボードの写真に目が止まっていた。
「どうした?あかり?」
「いえ、ただ、私の写真飾ってくれたんだな~てっ思って」
そう言うと嬉しそうにはにかんだ。
あかりを家に呼んで勉強や話や予定を話していたりした。
すると、誰も今日は訪ねてくる予定はないのだがチャイムがならされた。
「誰ですかね」
「さあ、誰だろう」
そう、いいながら、玄関に向かい扉を開けると、僕の母さんがいた。
「凪、上がるわよ」
上がろうとする母さんを僕は全力で阻止した。
「何?何か隠しているのかしら?」
母さんはあまりそういう関係なのはやめなさいと言われて言われていたのでここは絶対に隠さなければいけない。
そんな、攻防をしていると、遅めかったのか、あかりが出てきた。
「先輩~どうですか?」
「えっ?!女の子」
母さんは驚いて口を開けていた。
これは、非常にまずいことになった。
親は僕が女子嫌いになったことを知っており今も僕を心配してくれているので驚いていた。
「まあ、上がってよ、いろいろ、話すから」
そう言うと、母さんは何もいわずに上がってくれた。
「母さんには、怖がらせると思って言ってなかったんだ、でも、もう治ったんだ」
そう言うと母さんは、一息ついて安心ですした顔をした。
「良かったね~凪、それにこんなに可愛い人を彼女にしちゃうなんて、あんた、やるね!」
そう言うと、あかりの方に行った、
「ねえ、名前なんて言うの?」
少し押されながらも、あかりは答える
「森山あかりです」
「森山あかりちゃんね、これから、凪とよろしくね」
「はい!」
そう聞くと母さんは凪にあることを提案した。
「そうそう、久しぶりに凪の料理が食べたいわ」
「そんなこと言われても、材料、そんなにないよ」
「そんなこと言われても、材料はわたしが勝手に買ってきたから、お願い」
そう親に言われ作ることにした、
「そうだ!あかりちゃんも食べたらどうかしら?時間があったらだけど」
「少し聞いてみます」
そう言って、連絡してみると、返事が帰ってきたらしく、すぐにいいですよ!答えた。
僕は母さんと台所にたって料理を始めた、
母さんも手伝ってくれてすぐに作れた。
母さんは作っているとき聞こえない用にか小さい声でこういっていた。
(凪も変わったね)
料理を出すと、あかりと母さんは美味しそうに食べてくれた、
「美味し~!」
「良かった」
感想を言われて、あかりは、帰っていった。
「母さんも帰ったらどうだ」
「実の親に対してする対応かしら?」
「はいはい、すみません」
「でも、楽しめたし帰りますよ、あかりちゃんの連絡も出来るようになったし」
「えっ!いつの間に!」
「じゃあまたね!」
「ああ、またね」
「それと、本当によかったわね、直って、彼女までできて、、大切にするのよ」
「ああ、言われなくても」
その時うっすらとだったが母親の目には涙が見えた気がする
「あの子ったら、見ないうちにあんなに一人で成長しちゃって」
そう言ってもう一度息子が住んでいるマンションを眺めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます