第19話 過去の事にはさよならを
あかりの家の玄関の前に着くと一息ついてチャイムを鳴らした。
すると、は〜いとすぐにあかりの母が顔を出した。
「あら、凪くん、あかりに会いにきたの?」
「まあ、そんな感じです」
するとあかりの母にさあ、入って入ってと言われ家に入れてもらった。
「あの、あかりは」
「あかりは、二階の自室にいるわよ、
でもなんか、最近ものすごく、悲しい思いをしたみたいで、口には出さないのだけど、
顔が悲しそうでね、悪いんだけど、助けになれるなら助けてあげて」
「わかりました」
そう、あかりの母にも言われ改めて話す決心を固めた。
部屋の前についても一息ついて扉をノックした。
コンコン
「あかり〜いるか〜」
するとガチャと空いたドアの隙間からあかりが顔を出した。
「せっ先輩?!どうして、、」
「あかり、一回話をしないか?」
「あっはい」
あかりはすんなりと部屋に入れてくれた。
部屋の中に入ると前に来た時より少し部屋がぐちゃっとなっていた。
「先輩、なんで来たんですか?」
「それは、少し話をしようと思って」
「話?ですか」
まだ、あかりは悲しそうな顔をしていた。
「あかりはどんな形になっても、僕に責任も持って女子嫌いを治してくれようとしてくれたのは本当にありがとう」
「そんな、、先輩がお礼を言うことなんてありませんよ」
「それでも、僕にここまでしてくれて、それでも辛いことがあっても、
自分一人で抱え込まないでいいんだよ、あれはもう、僕としては終わったことなんだよ
今は、あかり、君がやっぱり好きだこのまま終わらせたくないんだ。
どうか、僕の所にもう一度来てくれないか?」
あかりはまた涙ぐんでいた。
自分が先輩に対して抱えている気持ちに過去にしてしまった罪悪感いろんなものからあかりは先輩の言葉で軽くなっていった。
あかりは垂れていた涙を拭いて、僕に抱きついた。
「先輩!ありがとうございます。私も先輩のことが大好きですよ!」
僕も初めて告白した時は倒れてしまったがもう倒れたりはせずに
しっかりあかりを受けてめていた。
「あかり、僕を好きになってくれてありがとう、こんな僕だけどもう一度、過去のことは忘れてやり直して行こう」
「はい!」
あかりはそう言うと、少し抱きしめてる力を強くした。
「もう、離しませんからね」
「こちらこそ」
そう言うとあかりが不意に上を向いてその時に僕は軽く唇を合わせた。
あかりも始めは驚いたが受け入れるよう口の力を緩めた。
数秒経って、僕が口から離すとあかりも余韻に浸っているような顔になっていた。
「もう、キスをするなら言ってくださいよ、、初めてだったんですから」
そう恥ずかしそうに呟いた。
「ごめん、でも受け入れてくれてありがとう」
「先輩も、キスができるなら女子嫌いも治ってますね」
「おかげさまで」
そう言って笑い合った。
僕らの関係はまだまだ続いていく、、
物語的にはハッピーエンドで終わりましたが、
個人的にはこの二人で書きたいところまで書こうと思います!
これからも読んでいただけると幸いです。
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