第18話 凪の隣

あかりと会えなくなって、もう一週間がたった、学校にはきているらしいが、

会おうとするといつもどこかにいっている。


僕は先週あった、あのことを思い出した。

あかりは僕が女子嫌いになったことに責任を感じて、付き合っていた

でもそれが僕にバレたし、もうほとんど、女子嫌いもなくなっていたから

あんなこと言っていたのか。

そんなことを部屋で考えながら、あかりに連絡しようとしてみた。


「えっと、あかりに電話してみればいいか」

あかりの電話番号を入れてみる。

すると、機械音声が流れてきた。

(ただいま電話に出ることができません、

電源が入っていないか、かけ間違いを確かめてください)

電話が繋がらなかったため、メールを確認してみるとそこにはあかりの名前はなかった。

「嘘だろ、、連絡先まで切ったのか」

正直ここまでするとは思ってもいなかった。

あかりは本気で僕の前から消えるつもりだ。


その後、何日も何日もあかりに会えない日々が続いた。

「なあ、凪?なんかあった?」

俺はこれまであった事を陸に話してみた。

「本当なのか、、それ」

陸は青ざめた顔で聞いてきた。

「ああ、どうしたらいいと思う」

陸に何か聞こうとしたら陸からも謝られてしまった。

「ごめんな、凪、俺が伝えてみたらなんて言って」

「うん、あんなことになるなんて思ってもなかったから、気にすることはないよ」

「ありがとな、凪」

陸は何か考えて

「凪はこれからあかりとどうしたいんだ?」

「えっ?」

「凪は今もあかりのことが好きなのか?」

「僕は、、」

確かに女子嫌いの原因を作ったのは彼女、あかりだ。

でも、それを治してくれたのもあかりだ。

それに、いつも、一緒にいて嬉しかったし、

このいなかった時間がものすごく長く感じて退屈だなとも思った。

「陸、やっぱり、僕、あかりが好きだ」

「そうだよな、じゃあ、こんなふうにさせた俺が言うのもアレだが

連絡できないなら家を訪ねたらどうだ?」

「確かに、家ならあかりはすぐに帰ると思うから行ってみるよ」

そう陸に伝え、放課後、あかりの家を訪ねることにした。


やっぱり、僕はあかりが好きだ。

ずっと一緒にいて僕の隣にはあかりが必要になってしまっている。

こんな、諦めきれない僕だけど許してくれ、あかり。

そう自分の中で自己完結してあかりの家へと足を運んだ。


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