第12話 陸の恋模様

実家の海の家を手伝っていると、こっそり小春に目が入ってしまう。

さっき、小春は何であんなこと言ったんだろう


「陸〜注文、来てるよ!」


そう親に言われ、急いで注文を取りに向かった。

それから、厨房で料理を作っていると小春の声が聞こえてしまった。


「ちょっと、、そういうのは」


「なあなあ、いいじゃんかよ、ちょっとだけでいいから俺たちと遊ぼうよ〜」


「困ります、バイトもあるので、離してください!」


そう言ってその、男の人が小春の腕を掴んでいて小春は振り解けないでいた。

俺はそいつの腕を小春から話して


「ちょっといいですか?お兄さん、こいつは俺の彼女なので手を出さないでもらいたい」


そういうと、チッと舌打ちして何か男性はぶつぶつと文句を言いながら店を出て行った。


「大丈夫だったか?小春?小春?」


小春はなぜか顔が少し火照っていてなぜかボーっとしていた。

何度か声をかけるとハッとなって

すぐに厨房の方へ戻って行った。

それを見ていた母親はニヤニヤしながら

「青春だね〜」と言葉を漏らしていた。

厨房に戻って行った小春をよそに注文がまたきてなかなか話せずにいた。

それからバイトの子が到着し、やっと二人は凪達の元へ向かった。


「なあ、小春、、怒ってる?」


「えっ?!なんで」


「いや、さっきなんで厨房に戻っちゃったのかなって、俺なんか気に触るようなことしちゃたかな?」


「そんなかとないよ」


小春はちょっと焦って否定した。


「さっきのは、私を助けてくれて嬉しかったし、

やっぱりかっこいいなぁって、好きなんだな〜思っちゃった」


そう言うと小春はボッと赤くなり手で顔を隠した。


「小春?今の本当か」


「うん、、、」


俺は小春に正面から向き合って


「小春、、改めてだが、、、お前のことが好きだ、だから年に何回しか会えなくてもいい

それでも小春と幼馴染以上の関係になりたい、、どうかな」


小春はまた口元を手で隠して


「うん、喜んで、私も好きだよ」


と言って手を取った


「あっ!後、言ってなかったけど、私そっちの高校の転入試験受かったの」


「へっ?転入試験?こっちにくるのか」


「うん、陸の母が言ってきなさいって言ってもらえたから受けてみたら合格したんだよ」


「よかったな!それでどこに住むんだ、意外とここからじゃ学校まで距離あるけど、、」


「陸と一緒に住むんだよ」


「へ〜俺と一緒にか、、、俺と一緒に〜!」


「これからもよろしくね、陸!」


一瞬で陸にも春が迎えるのであった。



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