第19話:食事会
神歴808年・公国歴72年5月6日ベーメン公国リューネブルク侯爵家領都領城のアンネリーゼ私室:アンネリーゼ視点
多くの魔導書を見て興奮してしまいました。
「ありがとうございます、直ぐに練習してきます」
「お待ちください、食事もまだなのではありませんか?
食事のマナーも侯爵夫人の勉強でございます。
しっかりと食べていただかないといけません!」
エルンスト伯爵にやんわりと叱られてしまいました。
「では、エルンスト伯爵にも一緒に食べていただきます。
伯爵家の当主らしいマナーを見せてください。
食事をしながら魔導書の説明をしていただきます」
「本来なら侯爵夫人と一緒に食事をさせていただくのは畏れ多い事なのですが、手本を見せながら採点をしてくれと言われてしまうと、断れません。
ただ、魔導書の説明ですから、私だけでは頼りないです。
ユルゲン魔術顧問にも同席していただきましょう。
それと、家臣筆頭のアルフレート伯爵にも同席してもらわないといけません」
断り切れないと覚悟したエルンスト伯爵は、自分以外の犠牲者、道連れを作る事にしたのです。
かわいそうなユルゲン魔術顧問とアルフレート伯爵も一緒に食事しました。
思い切って攻めたお陰で、独りで食事をしなくてすみました。
どうせ専属侍女たちの厳しい視線を受けながら食事しているのです。
採点者が三人増えようと、一緒に食べてくれる人がいた方がマシです。
物凄く緊張しましたが、何とか三人から合格点をもらえました。
食事中の三人の話を総合すると、魔導書は更に二つに分けられるそうです。
私が最初に使った魔導書は、魔法の才能のある者が手に持っていれば、何の努力もせずに魔術を発現できる書です。
ですが、魔導書の中には更に上の存在があるそうです。
一度手に取って魔術を発現させると、その後は魔導書を手に持っていなくても、自由自在に魔術を発現させられる魔導書です。
そんな便利な物が有るのかと驚きましたが、目の前にありました。
リューネブルク侯爵家の財力と権力はとんでもありません。
よくそんなものが手に入ったと感心しました。
「しかしユルゲン魔術顧問、支配の魔術は邪悪な存在ではないのか?
聖の属性を持つ者が使えるというのが信じられない」
アルフレート伯爵が納得できない魔術について聞いています。
「伯爵が信じられなくても、そう言われているとしか答えられません。
発見された文献には、聖の魔術しか使えなかった者が、支配魔術を使えたと書かれてあったのだ、私自身が読んだから間違いない」
「その文献に嘘が書かれていたかもしれないぞ」
確かにアルフレート伯爵が言う通り、間違った事を信じてしまい、記録に残してしまう事もありますね。
「嘘の可能性は否定しません、ですが私は嘘ではないと思っています。
長く魔法に関わってきましたが、支配魔術は神が人を導く魔術だと思っています。
聖の属性なら、正しい事に導くのでしょう。
邪の属性なら、悪事をさせるのでしょう」
「なぜ神が人に悪事をさせる、お前も神官のように神の試練だとでも言うのか?」
「いえ、試練などとは思っていません。
私は神にも色んな顔をあると思っています。
時に正義を説いて正し事を来ない、時に悪を語らって邪悪を広める。
そのような多面性が、神にはあると思っています」
ユルゲン魔術顧問は私と同じ考えのようです。
ですが年長者だけに、複数の神がいるとは口にしないのでしょう。
神には色んな顔がある、教会に対する良い言い逃れですね。
「上手く言い逃れたな、だったら空間魔術はどうなる?
今はもう使える者がいなくなっているが、過去には大量の物を別の空間に入れて、持ち運べる魔術士がいた。
陰陽の属性だと言う者や、聖邪の属性だと言う者もいた。
最後まではっきりしなかったが、ユルゲン魔術顧問はどう思っているのだ?」
「私は陰陽の属性だと思っています。
陰陽は相手を圧倒するような関係ではなく、補い合う関係です。
片方が多くなり過ぎたら、削ってバランスを取ろうとする。
片方が少なくなり過ぎたら、急いで増やそうとする。
その狭間に物を蓄えられる空間ができるのだと思っています」
「難しくてよく分からないが、解明して使えるようになってくれ」
「そう簡単に使えるようになるのなら、誰も苦労しません。
侯爵家にある魔導書を使わせてもらっても、才のない者では発現しないのです」
「待ってください、空間魔術の魔導書まであるのですか?」
「空間魔術だけではありませんよ。
属性がはっきりしない、ファシネイションの魔導書もあります」
「試させてください、食事が終わったら直ぐに試させてください!」
★★★★★★以下は設定です、好きな方だけ読んでください。
「木魔術」
ウッド :レベル1
ウッドボール :レベル2:魔導書取得
ウッドアロー :レベル3
ウッドソード :レベル4
ウッドランス :レベル5
ウッドスネーク:レベル6
ウッドストーム:レベル7
ウッドカプチャ:レベル7(捕縛)
ウッドトルネード:レベル10
(応用の風魔術)
ウィンド :レベル1
ウィンドボール :レベル2:魔導書取得
ウィンドアロー :レベル3
ウィンドソード :レベル4
ウィンドランス :レベル5
ウィンドスネーク:レベル6
ウィンドストーム:レベル7
ウィンドトルネード:レベル10
(応用の電気魔術)
エレキテル :レベル1
エレキテルボール :レベル2:魔導書取得
エレキテルアロー :レベル3
エレキテルソード :レベル4
エレキテルランス :レベル5
エレキテルスネーク:レベル6
エレキテルストーム:レベル7
エレキテルトルネード:レベル10
「火魔術」
ファイア :レベル1:努力取得
ファイアボール :レベル2:努力取得
ファイアアロー :レベル3:魔導書取得
ファイアソード :レベル4:努力取得
ファイアランス :レベル5
ファイアスネーク:レベル6
ファイアストーム:レベル7
ファイアトルネード:レベル10
「土魔術」
ソイル :レベル1
ソイルボール :レベル2:魔導書取得
ソイルアロー :レベル3
ソイルソード :レベル4
ソイルランス :レベル5
ソイルスネーク:レベル6
ソイルストーム:レベル7
ソイルトルネード:レベル10
(応用の砂魔術)
サンド :レベル1
サンドボール :レベル2:魔導書取得
サンドアロー :レベル3
サンドソード :レベル4
サンドランス :レベル5
サンドスネーク:レベル6
サンドストーム:レベル7
サンドトルネード:レベル10
「金魔術」
メタル :レベル1
メタルボール :レベル2
メタルアロー :レベル3
メタルソード :レベル4
メタルランス :レベル5
メタルスネーク:レベル6
メタルストーム:レベル7
メタルトルネード:レベル10
「水魔術」
ウォーター :レベル1
ウォーターボール :レベル2
ウォーターアロー :レベル3
ウォーターソード :レベル4
ウォーターランス :レベル5
ウォータースネーク:レベル6
ウォーターストーム:レベル7
ウォータートルネード:レベル10
「回復魔術」(水属性の応用)
ヒール :レベル1・初級回復薬・体力5回復
マジック・リカバリー:レベル1・魔力回復
ハイヒール :レベル3・中級回復薬・体力25回復:魔導書取得
エリアヒール :レベル4・
スーパーヒール :レベル5・上級回復薬・体力125回復
エリアハイヒール :レベル6・
ウルトラヒール :レベル7・最上級回復薬・体力625回復
エリアスーパーヒール:レベル8・
エリアウルトラヒール:レベル10
パーフェクトヒール :レベル10・完璧回復薬・体力完全回復
エリアパーフェクトヒール:レベル無限
「快復魔術」(水属性の応用)
デトックス :レベル1・初級回復薬・
マジック・リカバリー :レベル1・魔力回復
ハイデトックス :レベル3・中級回復薬:魔導書取得
エリアデトックス :レベル4・
スーパーデトックス :レベル5・上級回復薬
エリアハイデトックス :レベル6・
ウルトラデトックス :レベル7・最上級回復薬
エリアスーパーデトックス:レベル8・
エリアウルトラデトックス:レベル10
パーフェクトデトックス :レベル10
エリアパーフェクトデトックス:レベル無限
「状態異常回復」(水属性の応用)
ステータスリカバリー :レベル1・初級回復薬
ハイステータスリカバリー :レベル3・中級回復薬:魔導書取得
エリアステータスリカバリー :レベル4・
スーパーステータスリカバリー :レベル5・上級回復薬
エリアハイステータスリカバリー :レベル6・
ウルトラステータスリカバリー :レベル7・最上級回復薬
エリアスーパーステータスリカバリー:レベル8・
エリアウルトラステータスリカバリー:レベル10
パーフェクトステータスリカバリー :レベル10
「陰陽」
「各種収納方法」
パントリー :食用品を時間を経過させる事なく保管する:魔導書取得
ウエアハウス :時間経過しても構わない大型の家具や道具を収納。
ラージボックス :それなりに大きな道具を含む、一つに仕事に必要な物を収納。
アイテムボックス:大切な武器や防具などのアイテムを時間経過なしに保管する。
ツールボックス :細々とした道具を、直ぐに取り出せるように種類別に収納。
「聖邪」
「支配魔術」
チャーム :レベル1から
アトラクション :レベル1から
ファシネイション:レベル1から:魔導書取得
エンチャントゥ :レベル1から
イントリーグ :レベル1から
パペット :レベル1から
スレーブ :レベル1から
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます