32話:過ち

…ん?もう朝か…、寝てる最中に襲われて戦った後寝たからな…あんま寝れてないんだよな…どれくらい回復出来たかな…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セフレール

Lv 20/80

HP 769/867

MP 512/1004

攻撃力 741

防御力 796

魔力 909

素早さ 755

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

MPはあまり回復出来てないが…HPは結構回復してるな…再生力のおかげか?まあこれなら十分活動できる範囲内だし、腹も減ったし何か狩りにいってくるか。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

森でウェルグレイグが見つかり、そのウェルグレイグを倒したアルヴェイルがいたと言う報告を受けてから数日が経った。


それを聞いた時、私は焦った、ウェルグレイグは強い魔物だ、規模、威力共に強力な魔法、高い身体能力、並大抵の攻撃を弾く鱗、その強さはBーにも及ぶとされる魔物。


そんなウェルグレイグを倒したとなれば、そのアルヴェイルもかなり強い個体なのは間違いない、だからこそ私は焦って対策を考えようとしたわけだが…。


冷静になって考えてみればそこまで警戒しなくても良いのではないか?アルヴェイルは色んな場所を飛び回る、決まった縄張りを持たない魔物だ。


だからモルゾの森から直に去るはずだ、もちろんこの平原に来ることもあるだろうが…もし仮に来てもアルヴェイルの性質上すぐに去る可能性が高い。


それに…国の周りには魔物が無意識にその場所を避ける結界を張っている、強い魔物になるほど効きにくいが…全く効かないというわけでもないだろうし…そこまで焦る必要は無いかもしれんな。


そう思いながら仕事をしていると、部屋の扉がコンコンとノックされる。


「入れ」


そう言うと共に、部屋の扉が開き、ギルドの役員が入ってくる。


「お忙しい所失礼致します、グレオス様に報告がございます」


「ふむ、話してみろ。」


「とある冒険者の報告なのですが…依頼を受け、平原へ行った所、ここから少し離れた場所に4体の黒い竜の死体を見かけたとの事です」


「4体の黒い竜の死体?その死体の竜の特徴はわかるか?」


「報告によりますと、その内1体は他より体躯が大きく、翼に巨大な刃の様な物がある細身の竜であり、他の3体はその1体の竜を小さくしたかの様な見た目であったと…」


翼に巨大な刃…ナイトドレイクか…?この辺りには居ないモンスターだな、ナルクレムとナイトドレイクは平原に現れるような魔物では無い筈だが…。


なぜいきなりこの辺りへ現れたんだ…?まあ考えてもしかたあるまい…今は一旦置いておこう…


「その竜の死体はどうした?」


「自分たちじゃ運べないのでそのままとの事です」


「ふむ…わかった、とりあえずその死体の場所は分かっているのか?」


「はい、死体の場所に関しては伝えられております」


「わかった、では後ほどその場所に出向いて調査をするとしよう、その死体で何かわかるかもしれん、報告ご苦労だったな、もう下がってよいぞ」


「分かりました、では,これにて失礼致します」


そう言うと共に役員が部屋から退出していく


にしても…この辺りには出現しない魔物が出現するとは…、モルゾの森以外の場所でも異変が起きていたりするのか…?気が重くなるな…。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

俺は腹を満たした後、平原に寝そべり、休憩していた。


ふぅ…腹一杯だ…結構食ったな…ランドホース10匹は狩ったか?こんだけ食ったら十分だな。


さて、この後どうすっか…ここら辺ほとんどEランクとかのモンスターしか居ないっぽいよな…こんなんじゃ1Lv上げるのにどんだけかかるか分かったもんじゃねぇ…腹も満たせたし、この平原をもうちょっと探索してみるか?


この平原、見渡す限り相当広いんだよな、この辺にはナルクレム共以外強い奴も居ないが…もしかしたら探したらもっと強いモンスターがいるかもしれない。


もし仮に俺じゃ敵わないモンスターが居たとしても、飛行のLvもステータスも上がったし、逃げることは可能な筈だ、空から見るだけなら危険もそこまで無いだろうし…ちょっくら行ってみるか。


俺はそう思い、翼を広げ、足で地を蹴り、翼を大きく羽ばたかせ、空は飛び上がる。


そうだな…俺から見て東の方に行ってみるか、ここら辺じゃ見かけないモンスターとかも居るのかね。


俺はそう思い、東の方へと飛んでいった。





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

私は、ナルクレムとナイトドレイクの死体があったと言う報告を聞き、調査隊の奴らを何人か連れてその場所に赴き、その死体を見たが、私は予想以上の光景に驚きを隠さなかった。


なんだこの光景は、辺り一面に魔法の痕跡が残っている…しかもかなりの規模だ…、何かで抉り取られたかのような地面、暴風が吹き荒れたかのような跡…並大抵の魔物に出来る芸当では無いな…。


「ひえー、すごい惨状っすね…、このナイトドレイクなんて上半身と下半身が切り離されてますよ、一体どんな魔物がこのナイトドレイクと戦ったんっすかね…」


「このナルクレムの死体の傷跡…まるで爪で引き裂かれた様な傷跡をしている…ナルクレムを倒した魔物が本当に爪で引き裂いたなら物理での攻撃力もかなり高い…少なくとも魔法特化のモンスターではなさそう…」


「ていうかぁ…ナルクレムってBランクの魔物ですよねぇ、それに加えてCランクの魔物であるナイトドレイク3体を同時に相手して勝てるって事はぁ…少なくともBランクはあるんじゃないですかぁ…?」


…この抉り取られたかのような跡はバーストなどの爆破系の魔法か…?それにこの地面の跡…まるで竜巻が起きたかのような跡だ…竜巻を発生させる魔法を扱える魔物などなかなか居ない…


ナルクレムとナイトドレイク3匹を相手取り、倒すことが出来るだけでなく、ストームやバーストなどの魔法を扱うことが出来る魔物…


…もし、もし仮にザイルの報告にあったアルヴェイル…奴が進化し、上位種に進化したとしたら…?


もしアルヴェイルが進化し、上位種であるセフレールになっていたとしたら…これも納得出来る…セフレールは扱える魔法の種類がかなり多い、ストームやバーストだって扱うことが出来る…


もし私の予想が合っていたら…この平原にザイルの報告の個体と同一の奴が現れたと言うことになる…もしもの場合を考えておく必要があるかもしれんな…


「それでグレオス様、この死体どうします?傷付いている所は多いっすけど、このまま放置ってのは勿体無いっすし…」


「そうだな…この死体は全部回収するとしよう、だが今ここにいる人数じゃ回収出来ん、一度国に帰るぞ」


「「「わかりました」」」


そうして俺たちは国に帰った。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

どうも、お久しぶりです、更新遅れてすいません、更新が遅れた理由はちょっとゲームばっかしちゃってて…ちょっとサボってました、すんません。


ゲームってなんであんなに楽しいんでしょうね…?気づけば時間が溶けてます、次はもうちょっと早く投稿出来るように善処しますので皆様許してください…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る