30話:夜の王
不味いぞ…予想以上に群れのリーダーが強い…正直ナルクレム1体だけでもかなりきつい相手だ…それに加えてランクCのナイトドレイクが3体居る…。
それだけならまだしも、あいつらオーラを使ってきやがる!正直これがかなりきつい。
俺のステータスならナイトドレイクのオーラ無しの攻撃なら対したダメージにはならないが…オーラは防御力を貫通してきやがる…だからナイトドレイクの攻撃も迂闊に喰らえない…!!
そう考えていると、ナルクレムが俺へと攻撃を仕掛けてくる、俺は咄嗟に横に飛ぶが、俺の体をナルクレムの刃が俺の体を引き裂く。
ぐっ!!ダメだ速すぎる…!俺の素早さじゃ対応出来ねぇ…クイックを使って素早さを上げないとやばいな…!
俺はクイックを使い素早さを上げ、ヒーリングで傷を癒していく。
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セフレール
Lv 1/80
HP 631/631
MP 675/723
攻撃力 601
防御力 615
魔力 704
素早さ 596(+74)
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まあ差は縮まったな…だがあいつはかなり速い、今のままじゃ対処しきれない…だがナイトドレイクを倒せばLvが上がってステータスも上がる、先に狙うなら間違いなくナイトドレイク達だ。
俺はナイトドレイク達の位置を確認する為に気配感知に集中する、すると後ろのナイトドレイクが俺へと飛びかかって来るのが感知できる。
俺はグラウンドで地面の土を巻き上げ、ナイトドレイクへと放ち怯ませる、俺はその隙に後ろへと向き、炎を纏った牙でナイトドレイクを噛み砕こうとするが、その瞬間横から翼の刃にオーラを纏わせたナイトドレイクが俺の首元へと飛び出す。
俺は咄嗟に身体を躱し避けるが、その隙にもう1体のナイトドレイクが俺の足を切り裂く。
しまった!足を狙って来やがった!俺の機動力を削いで攻撃を当てやすくするつもりか!まずいこの足じゃナルクレムの攻撃を避けるのなんてまず不可能…。
そう思った直後、ナルクレムが暗闇から飛び出す、オーラを纏ったナルクレムの翼の刃が俺の首を狙う。
やばい、避けれない、かと言ってナルクレムのオーラを纏った攻撃を防ぐことも出来ない…!こうなったら…!賭けるしかねぇ!!
俺は魔力を込め、バーストを発動させ、自分とナルクレムの間に魔力の爆発を起こす、凄まじい衝撃と痛みが俺を襲い、体が吹き飛ぶ。
痛っ…てぇ…、覚悟はしてたがここまでとはな…、かなり体力減ったんじゃねえか…?
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セフレール
Lv 1/80
HP 317/631
MP 642/723
攻撃力 601
防御力 615
魔力 704
素早さ 596(+74)
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一気に減ったな…だが…退避は成功したし、こんだけ減ったならナルクレムにだって馬鹿にならないダメージが入ってる筈だ…!
俺はバーストで吹き飛ばされたナルクレムを鑑定する。
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ナルクレム
Lv 27/75
HP 564/699
MP 647/671
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…思ったよりも減ってない…?あいつのステータスがいくら高くても至近距離でバーストを喰らったのにこれしか体力が減ってないのはどういうことだ?
…まさかとは思うが、バーストを喰らう直前に体勢を変えてバーストの直撃を避けたとでも言うつもりか?厄介にも程があんだろ…!
ナルクレム達の方を見ると、体制を立て直し、再びナイトドレイクが俺を囲うように陣形を組んだ。
また囲んできやがったか…、とりあえず体力を回復させよう、バーストでかなり減ったからな…。
俺はヒーリングを使い、HPを回復していく。
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セフレール
Lv 1/80
HP 587/631
MP 611/723
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これだけ回復したら十分だ…、問題はここからだ、まずはナイトドレイク共を倒さねえとお話にならねぇ、あいつらはオーラを使える、だから俺の防御力でも防ぎ切れない…。
そうなるとあいつらが連携して俺の急所に攻撃してくると俺は避けざる負えない、その隙を狙われると一気に苦しくなる…、なんとかして倒さねえと…。
だがあいつらに逃げに徹されたら仕留めきるのは厳しい…となると逃げられないように仕留めないといけない、ならばどうするか…、あいつらが避けれない、想定していない攻撃をやるしかない。
そして…ちょうどそれを出来そうなスキルが手に入った…それが…。
【グラウンド】
【砂や土、岩を操る魔法、風魔法と合わせて砂嵐を起こすことも可能、高位のモンスターであれば土や砂の波を引き起こす事が出来る】
これだ、砂や土、岩を操る…つまり地面を操ることが可能なスキルだ、これを上手く使ってやれば…!
俺はMPを消費しグラウンドを発動させ、ナイトドレイクがいる場所の地面を操作する。
狙うは1番ステータスの低い個体、確実に仕留める、そのことだけに集中しろ…。
俺はステータスが最も低いナイトドレイクの地面を一気に隆起させる、ナイトドレイクがその地面から離れるため上へと飛び上がる。
俺は飛び上がったナイトドレイク目掛け飛び上がり、爪で引き裂こうとする、他のナイトドレイクがその隙を狙おうと俺の首を狙う。
やっぱり狙ってきやがったか…確かにこうなったら仲間を囮に急所を狙うのは正しい判断だ、だがそれくらい予想してんだよ!ウェルグレイグ戦でも使った技を見せてやる!!
俺は翼と尾にオーラを纏わせ体を横に回転させる、正面にいたナイトドレイクを爪で引き裂き、後ろの方にいる2体のナイトドレイクを翼で2回叩き、最後はオーラを纏わせた尾で思いっきりぶっ叩く。
前の1体の体が真っ二つに切断され、後ろの2体が吹き飛び地面へと激突し、衝撃で血が飛び散る。
【経験値を1704得ました】
【経験値を1713得ました】
【経験値を1717得ました】
【セフレールのLvが1から10上がりました】
【スクリューアタックのLvが3から4へと上がりました】
めちゃくちゃ綺麗に決まったな、ナイトドレイク達も予想出来なかったってのもあるが、最高の展開だ、ここでナイトドレイクを消せたのはかなりでかい、それに…。
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セフレール
Lv 10/80
HP 587/791
MP 587/905
攻撃力 697
防御力 710
魔力 819
素早さ 686(+74)
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ナイトドレイクを倒した時の経験値でLvが上がってステータスが上がった…!これならナルクレム相手にも全然やれる!
そう考えていた時、下の方から風の刃が俺目掛け飛んでくる、俺はそれに対して同じように翼風刃を発射し、相殺させる。
相殺した直後、ナルクレムが下から俺を切り裂こうと飛んでくる、俺はそれを間一髪で避ける。
あっぶね、相変わらず速いなこいつ、Lvが上がってステータスが上がっても1ミリたりとも油断なんて出来や…。
そう思いながら上を見ると、ナルクレムが縦に回り、その勢いを使い俺の脳天へと尾を振り落とす、俺はあまりの衝撃に、空中から地面へと落ちる。
ばっ…かやろうなんつう威力だ、意識飛びかけたぞ…、あの尻尾細い癖になんつう威力してやがる…!!
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セフレール
Lv 10/80
HP 349/791
MP 587/905
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っち、かなり体力が削れちまった、やっぱりあいつの攻撃の威力が高すぎるだろ…!
そう考えているとナルクレムが地上に降り、俺を見つめている。
どうする…、あいつの素早さは桁違いだ、素早さ勝負じゃ間違いなく勝てやしない…、俺が勝っているのは耐久力…フィジカルを活かしたカウンターを決めてやるしかねぇ…!
あいつの攻撃はかなり痛い、そう何発も喰らえる物じゃない、一回のチャンスで確実に重い一撃をあいつにぶっ放してやる必要がある…。
だったら…防御と攻撃のステータスを底上げしてやる、パワーで攻撃力を上げた状態でカウンターを決めてやればあいつのステータスじゃかなりのダメージを見込める…!
それにオーラを使わない攻撃もあるなら防御も上げといて損はない、限界まで底上げしてやる。
俺はパワー、プロテクトを使い、ステータスを上昇させ、ヒーリングで体力を回復させていく。
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セフレール
Lv 10/80
HP 521/791
MP 513/905
攻撃力 697(+148)
防御力 710(+153)
魔力 819
素早さ 686(+74)
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かなり上がったな…これだけ上がってたら十分だ、耐えて耐えて耐えて、最後に一撃ぶち込んでやりゃいい、ぶっ飛ばしてやるよ、ナルクレム。
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